今回の旅行は、かみさんと娘と3人で、娘が計画をしたプライベート・ツアーです。私は、フランスは、5年前にモンブラン(シャモニー)行った以外は初めてで、娘は何度も来ているので、ガイド役を務めてもらいました。
第1日目(6/21 THU) 成田発、パリへ
今回は、成田空港発21:55という遅い時間なので、ゆっくり家を出て、14:40新宿発のNEX51号で成田空港へ。娘は会社から直行というので空港で待ち合わせ。エールフランス航空のカウンターでチェックインし、出国審査をして搭乗口へ。エールフランス航空 AF−277便(B777−300)は、定刻の21:55、パリに向け離陸。
第2日目(6/22 FRI) パリ乗り継ぎでニースへ
AF−277便(B777−300)は、順調に飛行し、ほぼ定刻の翌早朝の4:15、パリ、シャルル・ド・ゴール空港に着陸。ここで入国審査をして、国内線に乗り継ぎ。出発ロビーのカフェで軽く朝食をとり、7:25発のAF−7700便にてニースへ。
パリ シャルル・ド・ゴール空港 |
ニース国際空港 |
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ニースへの乗り継ぎ便を待つ間に、日の出を迎える。(出発ロビーにて) |
ニースは快晴、完全に夏だ! |
ほぼ定刻の9:00にニース国際空港に着陸。バスにて、今夜宿泊する、海岸通り(プロムナード・デザングレ)に沿ったホテルへ(バス停はホテルの近く)。まだ、チェックインはできないので、スーツケースを預けて、ニースの市内観光に。
ニースはフランス第5の都市で、「コート・ダジュール」の中心地で、リヴィエラの女王と呼ばれる。明るい陽光と青い海だけでなく、歴史的な遺跡や古い城壁のある街で、地中海沿岸最大のリゾート地である。
夏のシーズンばかりでなく、冬の避寒地としても人気が高く、温暖な気候と降り注ぐ陽光は、多くの画家たちが作品を完成させており、その足跡が残る美術館も多くある。
まず、「イギリス人の遊歩道」という意味の、海岸に沿った全長3.5kmの大通り、「プロムナード・デザングレ」をブラブラと歩く。
コート・ダジュール ニースの海岸 |
プロムナード・デザングレ |
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コート・ダジュールは、フランス南部のトゥーロンを西端、イタリア国境を東端とする、地中海沿岸の風光明媚な海岸。 |
海岸に沿った全長3.5kmの大通り。1830年、在住イギリス人の出資金で造られたためこの名が付いている。 |
コート・ダジュール(紺碧海岸)の中心地であるニースは、晴天でもう完全に夏で、海辺にはビキニ姿の人も沢山いる。通り沿いには、5つ星ホテルの「ネグレスコ」はじめ、高級ホテルが並んでいる。アルベール一世公園のところから、公園の中を少し行くと、ニースの中心の、赤い建物に囲まれた美しいマセナ広場に出る。
マ セ ナ 広 場 |
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1840年に建設されたニースの中心の広場。2007年に一新され、芸術作品が設置された。スペインの芸術家Jaume Plensaによる作品で、“ニースで会話”と名付けられ、7大陸を表現する7つの像が配置されている。広場にある象は「Apollo Fountain」。 |
広場の東側、海岸と新市街に挟まれた一帯が旧市街で、17世紀以前に造られた雰囲気のある町並みが残っている。オペラ座、市庁舎、裁判所、さまざまな教会などがある旧市街には、迷路のように入り組んだ小道に可愛いショップやレストランが並び、散策するのに楽しい場所だ。
ニース 旧市街 |
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マセナ広場から見た旧市街の街並み |
1730年に建てられた建物で、市庁舎となったのは、ニースがフランスに合併された1860年から。 |
市庁舎の前を通り、オペラ座の前に出て、少し東に進むとサレヤ広場に出る。カフェやレストランに囲まれたこの広場では、毎日朝市や花市が立ち、週に1度はアンティーク市も立つという。
旧市街 オペラ座 |
旧市街 サレヤ広場 |
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オペラ座:小さめだが、パープルとゴールドの装飾が美しい内装で、魅力的なプログラムを組んではニースの文化活動を担っている。 |
赤と白、青と白などのテントで、地元で採れたての新鮮なフルーツや野菜、花やハーブなどが売られている。 |
花市のきれいな花や、美味しそうな香りを放っている果物を眺めながら、狭い路地のような道を歩いて、1607年に建てられたというジェズ教会の前を通り、17世紀、ラスカリ=ヴァンテミリア公の邸宅だったジェノヴァ風宮殿、ラスカリ宮に。
旧市街 ラスカリ宮 |
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17世紀、ラスカリ=ヴァンテミリア公の邸宅だった、ジェノヴァ風宮殿。外観は、旧市街に建つアパートと変わらない感じ。 |
部屋には絵やタペストリーが掲げられ、天井にはすばらしい絵が描かれている。そして、ピアノやハープなどの楽器も沢山置かれている。
ラスカリ宮を見学した後、前の道、ドロワット通りをジェズ教会の方に少し戻り、ロセッティ通りを右に折れ、ロセッティ広場にでる。広場に面して、バロック様式の教会のサン・レパラート大聖堂が建っている。
旧市街の通りとジェズ教会 |
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旧市街の狭い小道。 |
1607年に裕福なニースの中産階級市民によって建設されたバロック様式の教会。 |
旧市街 ロセッティ広場 |
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1650 から1699年に建設された、ロセッティ広場に面して建つバロック様式の教会、サン・レパラート大聖堂。 |
ニースで一番有名なアイス屋さん、「フェノッキオ」。アイスの種類がとても多い。
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この広場にある、ニースで一番有名なアイス屋さんという「フェノッキオ」でアイスを買って食べながら一休み。アイスを食べ、元気を取り戻し再びサレヤ広場の方へ。1740年に建てられたミゼリコード礼拝堂、県庁舎そして、1718年に建築された大時計塔とルスカ宮(1775年建築)、ネオ・クラシック様式の壮厳な外観を持つ裁判所を見ながらサレヤ広場に戻り、ここにあるカフェテラスで昼食をとる。
ニース 旧市街 |
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1740年にトリノの偉大な建築家、ベルナルド・ヴィトーネにより建てられたミゼリコード礼拝堂。楕円形の身廊に半円の礼拝堂が側面に付く形で構成されている。 |
17世紀にはサボワ公爵のパラス、革命時には病院、1860年にニースがフランスに帰属した際には県庁として使用され、現在では、県知事の住居として利用されている。 |
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1892年に建築されたネオ・クラシック様式の壮厳な外観を持つ裁判所。建物正面には、フランスの精神である、自由、平等、博愛の文字がしっかりと刻まれている。 |
裁判所の向かい、ピンク色の時計台は、1718年に建築されたもので、これに沿った建物は、「ルスカ」と呼ばれた軍隊の兵舎(1775年建築)で、当時、広場は、軍隊に利用されていた。。 |
昼食後は、プロムナード・デザングレへ戻り、ここから出ている「プチ・トラン」に乗ることに。旧市街や海岸通り、マセナ広場、城跡公園など主な観光スポットを約40分でめぐってくれる。
プチ・トランでの市内観光 |
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旧市街や海岸通り、マセナ広場、城跡公園など主な観光スポットをまわるツアーで、所要時間は約40分。日本語ガイドもある。 |
ニース領のフランス国帰属、アルプ=マリティーム県の誕生100周年を記念して建てられた百周年記念碑。(アルベール一世公園)
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旧市街の北東にある大きなガリバルディ広場。広場の中央には、1807年にこの近くで生まれたイタリア統一の英雄、ガリバルディの像が立っている。 |
ニースの港には豪華なヨットやクルーザーなどが停泊している。 |
プチ・トランは、旧市街を抜けて、北東にある大きな広場、ガリバルディ広場を通って、ニースの港を眺めながら、旧市街の東にある城跡公園 展望台に上がって行く。展望台からは、「天使の湾」と呼ばれる地中海の海、ニースの市内が一望できる。素晴らしい眺めだ。
城跡公園展望台よりの眺め |
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城跡公園は、ニース発祥の地とされ、古代にケルト人、紀元前3世紀ころにはギリシャ人により街造りされた場所。地上約90mの高台にあり、展望台からはニースの素晴らしい眺めが満喫できる。 |
プチ・トランでの観光を終え、ホテルに戻りチェックイン。一休みした後、今度はバスで、シャガール美術館へ。ここには、聖書の物語をテーマにしたシャガールの作品が展示されている。赤や青を貴重とした作品群は素晴らしい。また、天地創造を表現したステンドグラスも必見である。パスポートを預けると、日本語のオーディオガイドが借りられる(無料)。
シャガール美術館 |
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旧約聖書をモティーフにした作品を中心に、450点ほどの作品を展示。また、シャガールがデザインしたステンドグラスを見ることもできる。
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旧約聖書をモチーフした17点の連作「聖書のメッセージ」は圧巻だ。 |
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「楽園を追われたアダムとイブ」 |
「楽園」:りんごを食べるアダムとイブを蛇が見つめている。 |
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その後、もう少し山の手に行ったシミエ地区にある、ローマ時代の遺跡である円形競技場跡を見学、さらにこれに隣接してあるマティス美術館に行ったが、閉館時間になっていて、残念ながら見学できなかった。
円形競技場跡 |
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ニースの山の手にあたる高級住宅街シミエ地区は、ローマ時代はセメネルという街が築かれていたため、今も多くの遺跡が残っている。 |
マティス美術館 |
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ニースで没した画家マティスの作品約300点を所蔵。絵画やデッサン、彫刻など作品は多岐にわたり、マティス自身が寄贈した装飾品や家具なども公開されている。 |
ホテルに戻り、ホテルの屋上にあるレストランで海岸を眺めながら夕食。夕食後、プロムナード・デザングレをチョッと散歩をして、2日目を終える。
プロムナード・デザングレの夜景 |
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<3日目につづく>
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