2008.5.20〜29
・1日目 バルセロナへ ・2日目 1日バルセロナ市内観光 ・3日目 モンセラート〜タラゴナ〜バレンシア ・4日目 バレンシア〜グラナダ ・5日目 グラナダ〜コスタ・デル・ソル〜カサレス〜ミハス ・6日目 ミハス〜セビーリャ〜コルドバ ・7日目 コルドバ〜ラ・マンチャ〜トレド〜マドリッド ・8日目 マドリッド、セゴビア ・9日目、10日目 マドリッド〜アランフェス〜マドリッド〜帰国 |
第1日目(5/20 TUE) バルセロナへ 今回の旅行もまた、かみさんと娘と3人で、阪急交通社(trapics)のツアーに参加した旅です。 第2日目(5/21 WED) 1日バルセロナ市内観光 今日は一日、バルセロナ市内観光だ。昨日からの雨も上り、8:30にバスでホテルを出発。高速道路C−32号線を、時折左手に地中海を望みながらバルセロナへ向け走り、およそ1時間ほどで市内に入る。 バルセロナはカタルーニャ州の州都で、スペイン第2の都市であり、スペイン最大の港湾・工業都市である。ガウディ作のサグラダ・ファミリアやグエル公園、カサ・ミラなど、芸術作品が町を彩っている。またカタルーニャ地方が生み出した天才ピカソ、ミロ、ダリの各美術館もあり、個性ある芸術家の作品に直にふれることができる街である。 市内に入ったところで車窓から変わった形をした建物が見えてくる。砲弾形をしたビルは、ジャン・ヌーべルが設計した、高さ142mのバルセロナ水道局の建物Torre Agbar(アグバル・タワー)である。 最初の観光は、世界遺産に登録されているサン・パウ病院。銀行家パウ・ジルの遺産をもとに建てられた、ガウディのライバルといわれるドメネク・イ・モンタネールの最後の作品。14万5000uという敷地に48棟の建物が建つ。病棟にはムデハル様式を採用し、「芸術には人を癒す力がある」というドメネクの信念のもと、いたるところにステンドグラスやタイル、彫刻があしらわれている。ドメネクは病院の完成を待たずに亡くなったが、彼の遺志を継いだ息子により、1930年に完成した。
次いで、グエル公園へ。 バルセロナを代表するブルジョアだったエウセビオ・グエルは、バルセロナ市街を見下ろす山の手に60戸の住宅を建設し、イギリス風の庭園住宅にする計画だったが、買い手がつかず、結局売れたのは住宅を設計したガウディと発注者のグエル伯爵の2軒だけであったという。グエル伯爵の没後に工事は中断し、市の公園として寄付された。ここは「アントニ・ガウディの作品群」の一つとして世界遺産に登録されている。
次はこれもガウディの作であるサグラダ・ファミリア聖堂(聖家族教会)へ。サグラダ・ファミリアは聖母マリアの夫サン・ホセ(ヨセフ)に帰依する「サン・ホセ帰依者協会」の本堂として、1882年に着工。翌年、初代建築家ビリャールの辞任に伴い、その後を引き継ぐことになったのが弱冠31歳のガウディで、以降、ガウディは設計を一から練り直し、1926年に亡くなるまでライフワークとして設計・建築に取り組んだのである。 この聖堂はラテン十字形のバシリカ式の教会で、「生誕の門」、「受難の門」、「栄光の門」という3つの正面をもち、そこには聖書のシーンを描いた彫刻が施されている。3つの門はそれぞれ4本の塔で構成され、それは12使徒を表す。その内側に4人の福音家を象徴する4本の塔、キリストとマリアを象徴するそれぞれの塔、計18本の塔が建てられることになっており、現在は8本の塔が完成している。完成は、もっとも最近の予測では、2256年前後と言われている。
サグラダ・ファミリアを見学した後はカテドラルへ向かう。途中バスの車窓より、バルセロナのメインストリート「グラシア通り」に面して建つカサ・ミラ、カサ・バトリョを車窓から見る。ともに「アントニ・ガウディの作品群」の一つとして世界遺産に登録されている。
カテドラル(大聖堂)へ行く途中、グラシア通りの海側の端にあるカタルーニャ広場に寄る。カタルーニャ広場はバルセロナの中心部にある市民の憩いの場であるとともに、交通の要衝・繁華街の中心としての位置を占めている。
カテドラルは、以前ロマネスク様式のカテドラルがあった同じ場所に、1298年から現在のゴシック様式のものへと建て替えられた。約150年をかけて、1448年に完成したという大作。しかし、正面入口のファサードは、1408年の設計図をもとに20世紀初頭につけくわえられたものである。 堂内両側には礼拝堂が並び、正面の中央祭壇の地下に、バルセロナの守護聖女サンタ・エウラリアが眠っている。ちなみに、カテドラルは司教座聖堂といい、カトリックにおいて(大)司教がいる教会(大聖堂)で、教区ごとに設けられている。
カテドラルの脇の細い道を入っていくと、左手にフレデリック・マレス美術館があり、入口前のきれいな花壇があるパティオのあたりをぶらっとしてカテドラル前のノバ広場に戻る。 テトゥアン広場に近いレストラン「TETUAN 9」というレストランで昼食。その後、スペイン広場の近くの、ジョアン・ミロ広場を車窓より見て、スペイン広場のシンボルであるツインタワーの前でバスを下りる。
広場と反対側、モンジュイックの丘の方を見ると、丘の中腹にカタルーニャ美術館が建っているのが見える。今回の旅では中に入って見ることができないのは残念である。
再びバスに乗り、パラレル通りを港のほうに向かって走っていくと、左手に海洋博物館が見えてくる。そして、その先に高さ60mのコロンブスの塔が建っている。
コロンブスの塔を車窓に見てバスは再び、カテドラルの近くへ戻りる。バスを降り、王の広場へ歩いていく。王の広場を見て、旧市街リベラ地区のピカソ美術館まで歩く。ピカソ美術館があるモンカダ通りは、13世紀ごろに建てられた貴族の館が立ち並び、中世の面影を色濃く残している。
ピカソの画を堪能したあとは、バスでカレージャのホテルへ戻る。まだ時間が早いので(18時前)、ビ−チへ行ってみる。5分ほど歩くともう地中海のきれいな砂浜だ。海に入ったり甲羅干しをしたりしている人もいる。
しばらく地中海を眺めて、ホテルへ戻り、ホテルのレストランで夕食。 <3日目につづく> 旅日記 TOPへ |
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