2007.6.21〜30

日目(6/24 SUN)   ツェルマットからシャモニーへ

 今朝もまた「朝焼けマッターホルン」に挑戦。5:20頃にホテルの前のテラスに行く。今日は見事に晴れている。同行のKご夫妻や写真家のM氏は既に来ている。
 5:35、マッターホルンの頂上が赤く染まり始める。そして次第にマッターホルンが黄金色に染まってくる。約30分後には全体が黄金色に染まりる。見事な朝焼けショーだ。 大感動!!

  

    

 素晴らしい「朝焼けマッターホルン」の感動も覚めやらぬまま、ホテルのレストランで朝食。7:50に集合してツェルマットの駅まで歩いていく。駅に着いてみると、ちょうど氷河特急の「75年記念車両」の列車が入線していた。

     
   氷河特急の「75年記念車両」(ツェルマット駅にて)           テーシュ駅の改札口

 BVZ登山鉄道でツェルマットから一駅乗り、テ−シュで下車。ここからはバスで国境を越え、フランスのシャモニーへと向かう。一昨日通ったアウトバーン9号線(E62号線)に戻り、車窓から、ヴァリス州の州都・シオンのトゥールヴィヨンの丘に建つトゥールヴィヨン城(シオン城)とヴァレールの丘に建つヴァレール教会(城砦を兼ねた教会で、そこには、演奏可能なものとして世界最古といわれる木製のパイプオルガンがあり、今でも特別コンサートなどでその音色を聞くことができるという)を見て、マルティニの近くの湖の畔のパーキングエリアで休憩。

     
  ヴァレール教会(左)とトゥールヴィヨン城(シオン城 右)  マルティニの近く、湖の畔のパーキングエリア  

 マルティニは、ローヌ谷にあって、フランスのシャモニーに抜ける道とイタリアのアオスタに抜ける道への分岐点でもあり、ローマ時代の古くから交通の要衝にあったところ。マルティニの街を見下ろすように建っているマルティニのシンボルの城「シュマン・デュ・シャトー」や「円形競技場」などローマ時代の遺跡も多く残ってい。

     
   マルティニのシンボルの城「シュマン・デュ・シャトー」            「円形競技場」

 マルティニから9号線と別れ、峠道に入り、1527mのフォルクラ峠越えるとシャトラール、フランスとの国境だ。国境を越え、1461mのモンテ峠を過ぎるとまもなくシャモニー・モンブランに到着(11時30分)。
エギュイーユ・デュ・ミディ展望台へ上るロープウェイ乗り場の近くで、モンブランがすぐ後ろにあるレストラン「L’IMPOSSIBLE」にて昼食、無料で出てきた水が美味しかった。午後は、登山電車でモンタンヴェールへ行く。

     
        シャモニーの街から見るモンブラン            エギュイーユ・デュ・ミディ展望台

 モンタンヴェールへは、フランス国鉄(SNCF)シャモニー・モンブラン駅の横から、陸橋を渡ったところのモンタンヴェール登山鉄道の駅から、登山列車で行くのであるが、シャモニー(1036m)から標高1913mのモンタンヴェール展望台まで約20分連れて行ってくれる。

     
     モンタンヴェール登山鉄道のシャモニー駅          モンタンヴェール登山鉄道の列車

 モンタンヴェール展望台に登ると、目の前にメール・ド・グラス大氷河が広がり、その向こうにはグランド・ジョラスが北壁をこちらに向けて聳えている。グランド・ジョラス(4208m)は、フランスとイタリアの国境にあり、その北壁(ウォーカー側稜・ウォーカーバットレス)はヨーロッパ三大北壁(マッターホルン北壁、アイガー北壁、グランド・ジョラス北壁)の一つで、三大北壁中最難関と言われている。そしてその右手には、グラン・シャルモ(3444m)がとがった岩肌を見せ聳えている。

      
                   メール・ド・グラス大氷河とグランド・ジョラス北壁
  
     

           グランド・ジョラス北壁                      ドリュー針峰群

 メール・ド・グラス大氷河の左手を見ると、アルプス登攀史上有名な山、ドリュー針峰(エギーユ・デュ・ドリュー 3754m)が聳え、その圧倒的な迫力の岩壁は多くのクライマーを惹きつけているのである。

    
                        ドリュー針峰(エギーユ・デュ・ドリュー)

 メール・ド・グラン氷河には、テレキャビンというロープウェイで約5分で下りることができる。氷河には「氷の洞窟」が掘ってあって、中に入って見ることができる様になっているのだが、生憎、入口付近の氷河が崩落して、入ることができなかった。チョッと残念!

     
          氷河へ下りるテレキャビン            「氷の洞窟」の入口 氷河が崩落している    

 モンタンヴェール展望台からのパノラマを堪能して、シャモニーの街へ下りてくる。7時から夕食とのことで、まだ2時間半ほど時間があるので、シャモニーの街をぶらぶらすることにする。駅前から続くメインストリート、ミッシェル・クロー通りを歩いていき、モンブラン山岳史などの資料が展示されている山岳博物館を右手に見て少し進むと、アルヴ川の畔、街の中心であるパルマ広場に出る。

     
          シャモニーへ下る登山列車          フランス国鉄(SNCF)シャモニー・モンブラン駅

 パルマ広場には、モンブランの初登頂者・パルマとそのスポンサー、ソシエールの像が立っている。パルマが指差しているほうを見やると、そこはモンブランなのである。今日もモンブランがよく見えている。そして何故か、パルマと一緒に初登頂した、パカールの像が、少し離れたところに立っているのである。

     
         パルマ広場から見るモンブラン                パルマとソシエールの像

 パルマ広場に面したレストランのテラスで一休みしてからまた、その前の通り、パカール通りをぶらぶらとする。この通りも、メインストリートの一つで、土産物屋やレストランが集中していて、石畳にカフェテラスが並んでいる。バカール通りからミッシェル・クロー通りっを左に曲がると、市役所、そしてその先には、スキーヤーと登山者をかたどったステンドグラス(見逃してしまったのだが)で有名なサン・ミシェル教会が建っている。

              
              メインストリートの一つ パカール通り          サン・ミシェル教会

 ミッシェル・クロー通りを挟んでバカール通りと反対側に伸びているもう一つのメインストリート、ジョセフ・ヴァロー通りから、モンブラン通り、図書館や国立登山・スキー学校に面しているモンブラン広場を通って、シャモニー駅の傍のホテルに戻る。

     
    メインストリートの一つ 、ジョセフ・ヴァロー通り        アルヴ川にかかる屋根付きの橋

 夕食は、パルマ広場の近く、バカール通りにある中華レストラン「雪国」で中華料理だが、今一つ・・・  天気も夕立なのか、雨が降り出してきた。明日が心配だ・・・。

  

                                               <5日目につづく>



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