2010.3.13〜17


第1日目(3/15 SAT)   台湾・台中へ

 かみさんと2人、クラブツーリズムのツアーに参加し、台湾一周5日間の旅に出かけてくる。

 今回は、成田空港に13:00集合のため、家を出るのもちょっとゆっくりだ。10:20に家を出て、日暮里から京成の特急で成田空港へ。今回は添乗員が同行しないため、第2旅客ターミナル・北団体カウンターでチケット控えをもらい、キャセイパシフィックのカウンターでチェックイン。軽く昼食を摂り、出国審査をして搭乗口へ。

 キャセイパシフィック航空CX0451便台北経由香港行きA330は、定刻(15:30)に成田空港を離陸、強い向かい風を受け、約4時間10分のフライトで現地時間18:40、雨の台湾桃園国際空港に着陸。

 入国審査を通り、荷物を受け取って出たところに現地ガイドの張さんが待っていてくれる。今回のツアー参加者39名が揃ったところで、バスに乗車。高速道路1号線を約2時間ほど走り、21:20台中市内のホテル富王大飯店に到着、チェックイン。


第2日目(3/14 SUN)   日月潭〜高雄

 今日は天気も回復し晴だ。8:00にバスでホテルを出発。台湾有数の景勝地のひとつ「日月潭」へ向かう。高速道路6号線を東に向かい、終点の埔里から省道21号線を南へ、ホテルよりおよそ1時間30分で日月潭の湖畔に建つ文武廟に到着。
  
    
 日月潭は、台湾八景のひとつで、周囲約25km、水深約30mの台湾最大の淡水湖である。湖の北側が太陽(日)の形、南側が月の形をしていることからこう呼ばれる。台湾で最も長い川である濁水渓から地下導水路で水を引く工事が行われ、1934年6月にダム湖と東洋最大規模の発電所が完成した。現在、発電量は台湾の水力発電全体の半分以上を占めている。

  
 日月潭の湖畔に建つ文武廟は、1938年に日月潭のダム工事で水没する水社村の龍鳳宮と卜吉村(現在のイタサオ)の益化堂を、日月潭の北側(現在の場所)に移転したものである。1969年に再建されたこの廟は、北朝式の建築様式で、三殿に分かれ、前殿は拝殿とも呼ばれる水雲宮で開基元祖および文昌帝君を祀り、中殿(正殿)の武聖殿は関聖帝君(関羽)および岳武穆王(岳飛)を、後殿の大成殿は至聖先師孔子を祀っている。

 牌楼式の山門をくぐり、広場から両側に玉遊びの獅子を控えた階段を上り、前殿の拝殿「水雲宮」に入り参拝。

前殿の拝殿「水雲宮」
開基元祖および文昌帝君の祭壇  天井の“藻井”と称する雲の網のような見事な彫刻(左)と画

 奥へ進み中殿(正殿)の武聖殿へ。ここには関羽将軍と岳飛将軍が祀られている。

前殿の拝殿「水雲宮」 中殿(正殿)の「武聖殿」
水雲宮と鐘楼(あるいは鼓楼) 関羽将軍と岳飛将軍が祀られている

 後殿への階段の中央には見事な玉を追う九龍の石の彫り物がある。後殿の大成殿には、孔子が祀られており、台湾で唯一聖像を奉る孔子廟である。

後殿の「大成殿」
玉を追う九龍の石の彫り物 孔子像

 大成殿の脇から展望台に上がると、日月潭が一望できる。

文武廟の前
 真っ赤な可愛い灯篭にお願い事を 書いて廟に奉納する「祈福風鈴」(日本でいう絵馬)  波止場から文武廟へ上ってくる階段で、全長約150メートルで366段あるという。一年366日(閏年を含んで)に相当し、一段ごとに月日が彫ってある。一番上の最後の段は、12.31だ。「年梯歩道」と呼ばれている。


 文武廟を見学した後は、ほぼ対岸にある日月潭の観光スポットの一つ、玄奘寺へ。玄奘寺は、1965年に建立された、唐の建築様式を模した寺で、二階建ての廟には玄奘(三蔵)法師の像と釋迦牟尼佛の舍利が祀られている。

 門の下の外壁には、唐の時代の高僧、玄奘(三蔵)法師が、太宗の命を受け、仏典を求めてインドへ赴き、10年あまりの歳月を経て、帰国したという旅の足跡が描かれている。(西遊記で一緒に旅した孫悟空と沙悟浄は架空の動物である)

  
 玄奘(三蔵)法師の旅した足跡が描かれている壁画 入口の中華風の門(本堂前より)

 石段を上り、寺の門をくぐると、直ぐ前に本堂が建っており、一階には玄奘大師の像と釈迦牟尼佛の舎利が安置されている。二階からは日月潭が一望できる。

  
 玄奘寺本堂、一階には玄奘大師の像と釈迦牟尼佛の舎利が安置されている 釈迦牟尼佛の舎利


 玄奘寺を見学後は、玄奘寺から下った湖畔の少数原住民サオ族の部落、伊達邵(イダサオ)の春華飯店で昼食。郷土料理で、シェフお勧めの、清蒸総統魚(蒸した日月潭で取れた総統魚)もでてきた。チョッと淡白だが、美味だった。

 昼食後は、台湾第2の都市・高雄までおよそ3時間半のバス移動だ。省道21号線、16号線を走り、竹山から高速道路3号線に入る。途中、古坑サービスエリアで休憩。雲林の古坑は、良質のコーヒーを産出しており、ここの古坑珈琲は、宮中にも献上されたことから「御用コーヒー」とも呼ばれていて、ここで飲むことができる。NT$150とチョッとお高い。味はまずまず、う〜んチョッと濃いかな・・・

古坑サービスエリア
古坑サービスエリア建物  コーヒー売り場(注文を受けてから淹れるので、並んで待っている  何故か「関東煮」(おでん)のワゴンが・・・

 4時過ぎに高雄市に入り、澄清湖へ。中国大陸の西湖をモデルとして作られたという人造湖で、一周7kあまりの散策歩道が設けられている。湖畔には中国式の鐘楼や塔などが点在してる。見どころの一つが九曲橋だ。悪魔は真っ直ぐに歩けるが、くねくねと曲がっては歩けないといわれており、魔除のためにジグザグに作られた、長さ203mの橋。

    
 魔除のためにジグザグに作られた、長さ203mの九曲橋 澄清湖の湖畔より、圓山大飯店を望む

 九曲橋を渡り、湖畔を散策してバスに戻り、高雄市の少しはずれ左營區にある竜虎塔で知られる「蓮池潭」へ。周囲約5kmの淡水湖。竜虎塔の他、四重の中国風仏塔・春秋閣や華麗な孔子廟、水上に美しい姿を見せる湖裡亭、啓明堂、慈済宮などがある。

    
 竜虎塔 湖上に七重の塔が二つ建てられている。向かって左側の塔には大きく口を開けた竜がつけられており、右の塔にはこれも大きく口を開けた虎がつけられている。 竜塔の6階から虎塔を見る

 橋を渡り、竜の口から入り、塔に登って虎の口から出るというのが順路で、決して虎の口から入ってはならないとされている。これは虎の口から出た者は、災いから逃れられるという中国のことわざ「虎口逃生」に基づいているという。

    
 悪魔が渡ってこれないように、ジグザグになっている七曲橋 入口の「竜の口」 出口の「虎の口」

 魔除の七曲橋を渡り、ならいに従って、竜の口から入り、塔の6階まで上がってみる。(最上階へは行かれない)蓮池潭が一望でき、少し北の方には、武と商売の神様、関羽を祀る啓明堂、春秋閣、湖裡亭、玄天上帝像が見渡せる。

    
 観音様が龍に乗っている姿がとても眩しい春秋閣は、春閣・秋閣の同じ大きさのふたつの塔だ  春秋閣の奥の方にある長い橋の先に建つ、3層建ての朱塗りの中国式あずまや「湖裡亭」

 竜虎塔をみて、市内のホテルへ。ホテル内のレストランで台湾海鮮料理を頂いた後、高雄を代表する夜市・六合夜市へ出掛ける。中山一路と自立二路のあいだ六合二路沿いにあり、数百mにわたって、食べ物や雑貨・衣類などの屋台が並び、夕方6時頃から朝の5時頃まで賑わっているという。

高雄を代表する夜市・六合夜市
 屋台で圧倒的に多いのが、「小吃(シャオツー)」と呼ばれる飲食店だ。シャカトウ(お釈迦様の頭に似ていることからこの名がついた)やスターフルーツなどの南国のフルーツを売っている屋台もある。


                                                        <3日目につづく>


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