2014.6.18〜27


 1日目 イスタンブールへ

 
・2日目 イスタンブール市内観光〜アンカラ

 ・3日目 ボアズカレ遺跡観光〜カッパドキアへ

 ・4日目 終日カッパドキア観光

 ・5日目 カッパドキア観光〜コンヤ市内観光

 ・6日目 コンヤ〜パムッカレ観光

 ・7日目 エフェソス観光〜アイワルクへ

 ・8日目 トロイ観光〜ダータネル海峡クルーズ〜イスタンブール

 ・9日目、10日目 ボスフォラス海峡クルーズ・イスタンブール観光〜帰国


 今回の旅行は、かみさんと2人で、阪急交通社(trapics)のツアーに参加した旅です。トルコは、アジアとヨーロッパの2つの大陸にまたがる共和国で、北は黒海、西はエーゲ海、南は地中海にと三方を海に囲まれ、日本のほぼ2倍の広さを有する国である。

 古代オリエント文明、古代ギリシア・ローマ文明、ビザンティン文化、イスラム文化などが栄え、その遺跡が数多く残されており、世界遺産にも登録されており、それらを巡っての旅です。

 南東部はイラン、イラク、シリアなどと国境を接しており、幾分政情不安があったが、今回のツアーはトルコの西半分を巡るもので、その心配はなかった。


 
1日目(6/18 WED)   イスタンブールへ

 今回は、成田空港に9:55集合のため、家で朝食とり、8:02新宿発のNEX13号で成田空港へ。第1旅客ターミナル・南ウイング団体カウンターに行き、同行する添乗員さん(今井さん)のところで受付をし、トルコ航空のカウンターで荷物を預け、今井さんのもとに再集合。搭乗するTK−0051便は1時間遅れだというので、カード会社のラウンジでコーヒーを飲んだりしてから出国審査をして搭乗口へ。今回のツアー参加者は、26名とちょうど良い人数だ。

 トルコ航空 TA−0051便(定刻は11:55発 B777−300)は、出発は1時間遅れたものの、順調に飛行、そして、今回はちょっと贅沢をしてコンフォートクラスを利用したので、座席もゆったりとして、機内食もよく快適だ。定刻より30分間遅れの18:30に、イスタンブール・アタテュルク空港に到着。入国審査を終えると、現地ガイドのサルチェル・タネルさんが迎えに来てくれていて、バスにて、今夜宿泊する、イスタンブール新市街にあるホテルへ。


第2日目(6/19 THU)   イスタンブール市内観光〜アンカラへ

 今日はイスタンブールの市内観光と午後はアンカラへ向けてのバス移動だ。
イスタンブールはアジアとヨーロッパに跨る海峡都市であると共に、ローマ帝国、東ローマ帝国、オスマン帝国と3つの世界帝国の首都となった稀有の都市である。そして、ボスフォラス海峡によって、東のアジア側と西のヨーロッパ側に分かれ、西のヨーロッパ側は金角湾を挟み南の旧市街と北の新市街に2分されている。
 旧市街は、かつてのコンスタンティノープル城壁に囲まれていた半島区域で、トプカプ宮殿、ブルー・モスク、アヤソフィア聖堂などがある地区は、ユネスコの世界遺産に登録されたイスタンブール歴史地区である。

イスタンブール  ガラタ橋と新市街


  天気は晴れ、8:15にホテルを出発、新市街から金角湾をまたぐガラタ橋を渡って旧市街に入り、まずはスルタンアフメット・ジャーミィ(ブルーモスク)へ。

イスタンブール スルタンアフメット・ジャーミィ


 スルタンアフメット・ジャーミーは、オスマン帝国の第14代スルタン・アフメット1世によって1609年から1616年の7年の歳月をかけて建造された。設計はメフメト・アー。世界で唯一優美な6本のミナレット(尖塔)と直径27.5mの大ドームをもち、内部は数万枚のイズニック製の青い装飾タイルやステンドグラスで彩られ、白地に青の色調の美しさからブルーモスクとも呼ばれ、世界で最も美しいモスクと評される。

 絨毯が敷かれているモスクの中に入るには、靴を脱ぎ、女性は頭にスカーフを巻いてはいらなければならない。中に入り上を見上げると、ドームには美しい装飾が施され、260もの小窓があり、ステンドグラスに差し込む光がドーム内を淡く照らしていて、独特の雰囲気を作り出している。
 そして、内壁を飾る2万枚以上のイズニックタイルは、青を主体とし、様々な文様を組み合わせた非常に美しいものである。

スルタンアフメット・ジャーミィ


 ブルーモスクを見学した後は、その向かい側にあるアヤソフィアへ。アヤソフィアは、東ローマ帝国(ビザンティン帝国)時代に東ローマ皇帝ユスティニアヌス1世の命によって、正統派キリスト教の大聖堂として建設されたもので、帝国第一の格式を誇り、巨大さで知られる特徴的なドームを持つビザンティン建築の最高傑作と評価される教会である。
 1520年にセビリア大聖堂が完成するまでは世界最大の大聖堂の地位を1000年近く保っていた。現在の建物は532年から537年にかけて建設されたもので、この地に建てられた3代目の建物にあたる。

アヤソフィア


 コンスタンティノープル総主教座の所在地であったが、1204年から1261年まではラテン帝国支配下においてローマ・カトリックの教徒大聖堂とされていた。1453年から1931年まではモスクとして使われ、その後は世俗化され、1935年2月1日から博物館として使われている。

 アヤソフィア博物館の内装は、ほぼモスク時代のものを踏襲し、2階までの壁面は多色大理石と金地モザイクで、その上部は漆喰で飾られている。
 入口の左奥にあるらせん通路を上がるとテラスに出る。この2階回廊のギャラリーにはいくつかの見事なモザイク画を見ることができる。

アヤソフィア
外陣(回廊) 2階テラス
 モザイク画の最高傑作「デイシス(請願)」
 左はマリア、中央がキリスト、右がヨハネ
 ヨアンネス2世と皇后イレーネがマリアとイエスに捧げ物をする聖画。12世紀に作成された、コンスタンティノープルに残る唯一のモザイク画。
 「キリストと皇帝コンスタンティノス9世・ゾエ夫妻」のモザイク画。 聖母子のモザイク画
内  陣 ドームの天井
 東ローマ皇帝の戴冠式が行われた場所。  「聖母マリアの手形」別名「すすり泣く柱」
 柱にある小さなくぼみに指を入れて水で濡れるか、もしくは親指を入れて、そのまま残りの4本の指先で円を描けたら願いが叶うと云われている。


 アヤソフィアを見学した後は、近くにあるトプカプ宮殿へ。トプカプ宮殿は、15世紀中頃から19世紀中頃までオスマン帝国の君主が居住した宮殿。マルマラ海を眼前に、ボスフォラス海峡をも望む小高い丘に建てられていて、かつてここに大砲が設置されていたことから、トプ(大砲)カプ(門)サライ(宮殿)と呼ばれるようになったとか。

 入口はアヤソフィアの裏側に建つ皇帝の門。この門をくぐったところが第1庭園となっていて、アヤ・イリニ教会などがあり、ここにはオスマン帝国時代も現代も一般の人々が自由に出入りできる。チケット売り場は第1庭園を進んだ右側にある。

トプカプ宮殿
 皇帝の門  宮殿の正門は、1478年に建てられた「皇帝の門」。かつては2階建てでかなりの大きさを誇っていたという。この門をくぐったところが第1庭園となっている。
 第1庭園  ローマ皇帝コンスタンティン1世により4世紀に建てられた、かつての東ローマ正教会。360年にアヤ・ソフィアが建てられるまで、アヤ・イリニは総大司教の教会として使われていた。


 トプカプ宮殿博物館の入場口となっている送迎門(儀礼の門)をくぐると第2庭園だ。ここは公式行事に使われた広場で、これを外廷の施設が取り巻いている。御前会議の開かれた「ドームの間」や武器庫はその一角に位置している。そして、入口を背にして左奥に女性たちの住むハレム、右側に陶磁器コレクションで有名なかつての厨房が並んでいる。

トプカプ宮殿
 送迎門 宮廷の入り口で、すべての臣下はこの門で下馬し、スルタン(君主)のみが騎乗したままで通ることができた。そしてハレムの女性たちは車に乗ったままで通ることができた。
 現在はトプカプ宮殿博物館の入場口となっている。
 「ドームの間」(議事堂)と正義の塔(ディワンの塔)
 「ドームの間」ではスレイマン1世時代以降、帝国の最高政策決定機関である、御前会議が開かれた。この部屋のハレム側に尖り屋根の塔があり「正義の塔」と呼ばれていた。
ドームの間(議事堂)の入口と内部 
第2庭園   厨  房


 ハレムは宮殿の見どころのひとつで、別の博物館として扱われているのだが、残念ながら今回のツアーでは組み入れられていなく、見学せずに、「ドームの間」や武器庫などを観て「幸福の門」をくぐり第3庭園に入る。
 

トプカプ宮殿
 「第2庭園」の正面奥にある「幸福の門」。国政の場としての外廷と、スルタンの私的住居である内廷、ハレムとを分けていた。門を出入りできる者は極めて限られていた。
 謁見の間に展示されている絨毯  第3庭園と宝物館


 門正面には、スルタンの外国公使などとの会見に使われた「謁見に間」があり、庭園の南側には、財宝や衣装などを集めた宝物館がある。4つの部屋にテーマごとに展示品を190点に絞って展示してある。
 中でも有名なのは第4に部屋にある、世界有数の大きさと云われる「スプーン屋のダイヤモンド」、86カラットの大きなダイヤを49個のダイヤで取り囲んだ宝石。漁師がダイヤの原石を拾い、市場で3本のスプーンと交換したためこの名がついたと云われる。そして、柄に大きなエメラルドが3つ埋め込まれた黄金造りの短剣、トプカプの短剣
 その他、重さ3.2kgという世界最大のエメラルド、8万枚の金貨を溶かして作った重さ250kgの玉座なども見られる。(撮影禁止なので写真無し)


トプカプ宮殿
 第4庭園奥のテラスからはマルマラ海とアジア側を望む事ができる。
第4庭園奥のテラス 


 宝物館の脇から第3庭園を抜けた第4庭園には、キョシュキュ(あずまや)やレストランなどがあり、ここのテラスからはマルマラ海と金角湾、アジア側の新市街を望む事ができる。

 トプカプ宮殿の見学を終え、レストランで昼食を摂った後は、バスにてアンカラへ向かう。

イスタンブール〜アンカラ
のび〜るトルコアイス(ドンドゥルマ)   ボスフォラス大橋を渡り、ヨーロッパよりアジアへ渡る。


 旧市街から新市街へと入り、ボスフォラス海峡をまたぐボスフォラス大橋を渡り、ヨーロッパよりアジアへ渡る。高速4号線(O.4)を東に向け走り、途中2回ほどトイレ休憩をし、19時前にトルコの首都アンカラのエセンボア空港近くのホテル到着。夕食はホテルのレストランでビュッフェだ。



                                                      <3日目につづく>

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