「巣鴨平民社跡」
大塚駅北口広場近くの植木屋の借家に、大逆事件で死刑になった幸徳秋水が、明治36年(1903) ころ一時住んでいて「巣鴨平民社」の看板を揚げていた。ここでの集まりが明治43年(1910)の大逆事件の謀議とされた。
大逆事件:天皇や皇族の殺害を企み他事件を称して大逆事件といい、明治憲法下で4事件発生したが、特に一般には明治43、44年(1910、1911)に社会主義者幸徳秋水らが明治天皇暗殺計画を企てたとして検挙された事件を指す(幸徳事件ともいわれる)。
大塚駅南口広場から細い路地の商店街を少し入ったところに天祖神社がある。
「天祖神社」
旧巣鴨村の鎮守で、江戸時代は福蔵寺が別当で十羅刹女を祀っていた。十羅刹女はすべての鬼神の母親となった10人の鬼女であるが、この10人の鬼女の母親は鬼子母神である。明治の神仏分離後天祖神社となり、十羅刹女は福蔵寺(のち東福寺に合併)に移った。境内には御神木の樹齢600年という夫婦銀杏のほか、熊野、菅原、厳島、稲荷、三峯、榛名の各神社がある。
南口広場へ戻り、南大塚通りを横切りると、三業通りの看板の出ている道がある。
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