〜津和野・安芸の宮島・錦帯橋・秋吉台〜

自然と歴史の山陽・山陰

涼風さわやか萩・津和野へ行こう!
                                                                2003.8.2526

・第1日目(8/25 MON)

 羽田空港9:10集合、搭乗券をもらい、各自で搭乗する。岩国 錦帯橋
ANA−675便は、定刻10:00に離陸、順調に飛行、11:20、広島空港に着陸。天候は曇りで、幾分涼しい。

 格安のツアーのためか参加者が90名と多く、我々2号車は45名の満席。バスは空港を出ると本郷ICから山陽自動車道に入り、最初の観光地 岩
国・錦帯橋へ向かう。錦帯橋見学の前に名物の「殿様寿司」とも言われる「岩国寿司」と冷やしうどんの昼食を食べる。青菜、シイタケ、錦糸卵とサワラやアジなどの生魚の身をほぐして混ぜ込まれていて美味しかった。

 昼食後、早速金帯橋へ。錦帯橋は、延宝元年(1673)三代藩主吉川広嘉公により創建。キジア台風で流失したが昭和28年再建された。日本三 奇橋(甲斐の猿橋、阿波のかずら橋)の一つで、木造五連アーチで、5つの太鼓橋は釘を一本も使わず、木と木の継ぎ合わせのみによって支えられ特に中央の3つの橋は橋脚もなく、圧力がかかると橋全体が引き締まるという特殊構造。現在、50年に一度の改修工事中で、奥より3つのアーチが新しくなっている。吉香公園に立つ佐々木小次郎の像
 橋の向こうの山の上には岩国城が眺められる。岩国城へはロー
プウェーで行くのだが、今回は時間がなく遠目で見るだけである。

 金帯橋を渡ると一帯は吉香公園になっていて、錦川に沿い右手に行くと、「つばめ返し」をイメージした佐々木小次郎像が立っている。岩国生まれの佐々木小次郎は錦帯橋河岸一帯の柳とつばめを相手に「つばめ返し」を編出したとされている。小次郎像の前をとおり左に曲がると、元岩国藩主・吉川家の所蔵品の武具、刀剣、古文書、美術品などが展示されている白壁が
きれいな吉川資料館へでる。その前をとおり、左に曲がり大噴水の前を通って奥に進むと、目加田家住宅がある。江戸時代の中期に建設されたこの家は、全国的にも数少ない現存する中流武家屋敷として大変貴重なものとなっていて、国重要文化財に指定されている。その裏側に白蛇観覧所があり、シロヘビが飼育されている。天然記念物「岩国のシロヘビ」はアオダイショウの色素細胞のない変種で、有益で幸運を呼ぶ呼ぶ家の守り神として大切に保護されてきたのである。
                         津和野 殿町通り
 再び錦帯橋を渡り、バスへ戻り、次の目的地、島根県の津和野へ向かう。国道187号線を北上、2時間ほど走り、日原町から国道9号線に入って津和野へ到着。津和野は山陰の小京都と呼ばれる城下町で、白壁の落ち着いた町並み、鯉が泳ぐ掘割、緑豊かな峠には小さな教会や赤い小さな鳥居のトンネルが続く神社があり、文豪・森鴎外や明治の思想家・西周が生まれ育ったところでもある。
 沙羅の木という土産物屋の駐車場にバスを駐め、まずは殿町通りへ。殿町通りは、ショウブとコイが群れ遊ぶ掘割に沿って、白壁の築地塀や養老館、多胡家老門、和風の津和野町役場などが立ち並ぶ、小京都津和野の観光の中心地。

 殿町通りへ出ると、重厚なゴシック建築の津和野カトリック教会が目を引く。その前を過ぎると、白壁に沿って、藩校養老館前まで約200mの堀割がつづき、大きいものは太腿くらいの胴回りをしている鯉がたくさん泳ぎ、およそ3,000本のショウブが植えられている。西周、森鴎外が巣立った津和野の藩校・養老館の前を過ぎ、津和野大橋のたもとには「鷺舞」の像が立っている。    殿町通り 掘割の鯉
 鷺舞はは毎年7月20、24、27日にこの近くの弥栄(やさか)神社で行われる祇園祭の神事で、雌雄2羽の鷺が羽を広げて舞う姿は優雅である。
 殿町通りの養老館の向かい側は家老屋敷がかたまっていた所で、なかでも多胡家は津和野藩主亀井家11代にわたって家老職として藩財政に大きく貢献した家柄。今は屋敷はないが、堂々たる桟瓦葺きの武家屋敷門と土塀が残っている。その隣には、同じく家老だった大岡家の表門があり、門を入ると古い佇まいが印象的な町役場になっている。

 殿町を散策した後は、バスで太鼓谷稲成神社へ上がる。本来なら朱塗りの鳥居がまるでトンネルのように続く表参道を登るべきなのだが・・・・ 太鼓谷稲成神社は7代藩主・亀井矩貞が京都の伏見稲荷の神霊を移したもので日本五大稲荷(京都の伏見稲荷、茨城の笠間稲荷、佐賀の祐徳稲荷、宮城の竹駒稲荷、島根の太鼓谷稲成)のひとつに数えられ、全国の稲荷神社の中でも、「稲が成る」と表記するのは珍しく、大願成就の祈りが込められている。商売繁盛、開運厄除の神として信仰を集めている。

 その他、森鴎外記念館・旧宅西周旧宅、歴代城主の菩提寺で森鴎外の墓もある永明寺、鷺舞の弥栄神社、乙女峠に建つマリア聖堂(乙女峠記念館)津和野城跡など見所がたくさんあるのだが,今回は時間がなく寄れなかったのは残念である。
 
津和野の町から10分ほど走り、道の駅 津和野温泉「なごみの里」で一汗流し、今夜の宿泊地、萩へ向かう。

 宿は萩城跡の指月公園の近くにある千春楽、午後7時ごろに到着。夕食はふぐ懐石を頂き、大満足!


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