2009.3.1〜4


  かみさんと二人、JAL TOURSの「石垣島フリープラン」を使って、石垣・竹富・西表・由布島の四島をめぐってきた。

第1日目(3/1 SUN)

 
9:00羽田発のフライトで、那覇にて乗り継ぎ、定刻の13:20 石垣空港に到着。空港には、勤めていたときの会社の先輩、Nさんが出迎えてくれていた。Nさんは四国在住だが、冬季は石垣島に避寒にきているのだ。

 今回は日程的にも限られているので、Nさんのお勧めで、まずは竹富島へ行ってきたらということで、空港よりタクシーで石垣港離島ターミナルへ。ここが八重山諸島の離島への玄関口である。

         石垣離島ターミナル       竹富港桟橋(正面は石垣島)


 竹富島へは、ほヾ30分おきに高速船が出ており、約10分で行けるのである。竹富島は、石垣島の南西およそ6kmの沖に浮かぶサンゴ礁に囲まれた周囲役9kmの小さな島。赤い瓦に白い漆喰の屋根、シーサー、サンゴ礁の石垣・・・と典型的な沖縄の家が集落を作っている。 琉球民謡「安里屋ユンタ」の発祥の地でもある。


                          竹 富 島
        昔から変わらない集落          典型的な沖縄の家

                      竹富島 色々なシーサー


 
竹富港に着くと桟橋には、名物の一つ「水牛車観光」の送迎バスが待っている。まずは、水牛車観光をすることにして、乗場まで連れて行ってもらう。観光水牛車は、のんびりと、およそ30分で集落の中心部を一周してくる。そして、終わりごろになると、ガイドのお兄さんが三線を弾きながら「安里屋ユンタ」を歌ってくれる。お客さんも一緒に歌うのが水牛車の常識とか・・・

                      竹富島 観光水牛車


 水牛車観光をした後、集落の中をぶらぶらとする。赤瓦屋根にサンゴ石で積まれた低い石垣、昔から変わらない風景が残る集落は、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。島で一番高いという(とはいっても標高24m)、赤山公園の丘の上に建つ展望台「なごみの塔」から、集落を一望したり、島にはいくつもあるという御嶽(ウタキ)を見たりして、また送迎バスで港へ行き、石垣島へ戻る。

                          竹 富 島
           なごみの塔        清明御嶽(シンミウタキ)
 島造りの神と石垣島のオモト岳の神が祀られ
ている。


 宿は、離島ターミナルより車で10分ほどの海沿いにある「石垣リゾート グランヴィリオホテル」。竹富島が目の前に見渡せるいい部屋だ。3泊とも同じ宿で、今夜の夕食は、ホテルのレストラン「舟蔵」で沖縄の郷土料理と泡盛だ。 満足〜


            石垣島のホテル  石垣リゾート グランヴィリオホテル


第2日目(3/2 MON)

 2日目は西表島への1日ツアーに出掛ける。「由布島とマリュドゥの滝・カンピレーの滝」コースで、事前にネットで予約していたものである。 

 天候は曇っているが暖かくまずまずだ。8:00に送迎バスで離島ターミナルまで来て、高速船で西表島・大原港へ約40分の船旅。それ程揺れることもなく、船に弱いかみさんでも平気だ。 途中、左手に、人口約220人に対して、牛の数は3000頭を越えるという小さな島、黒島と新城(あらぐすく)島を、右手に「ちゅらさん」でおなじみの小浜島が眺められる。

 西表島は沖縄県では沖縄本島に次ぐ2番目の大きさで、島の90%が亜熱帯のジャングルに覆われている。天然記念物の「イリオモテヤマネコ」をはじめ、日本のワシ類で最小の「カンムリワシ」、日本最大の「キシノウエトカゲ」や「セマルハコガメ」などの珍しい動物が生息する自然の宝庫である。

 島の南東部にある大原港からはバスで、反対側の北西部にある浦内川河口の遊覧船乗場へと向う。大原港を出てすぐ県道215号線を右折する交差点の信号機は、日本最南端の信号機だという。島内の道路は、東南部の豊原から海岸線を西部の白浜までの約50kmの県道が一本だけ。島の南側は道路はないのである。

                          西 表 島
       仲間川       西表島温泉      ピナイサーラの滝


 マングローブ林の中を行く仲間川クルーズで知られる仲間川を渡り、海岸線を20分ほど走ると、右手に由布島(ここは帰りに寄る)、小浜島が見えてくる。日本で一番南にある温泉「西表温泉」の前を通過し、暫く走ると左手に、落差54mと沖縄県で最大の滝「ピナイサーラの滝」が見えてくる。大原港からおよそ1時間で浦内川に到着、2〜3分歩くと遊覧船乗場だ。

                西表島 浦内川クルーズ 遊覧船乗場


 
西表島には、浦内川をはじめ仲間川など、大小40以上の川があり、河口から10kmあたりまでは海水と淡水が混じる汽水域で、このあたりに広大なマングローブ林が広がっているのである。遊覧船乗場から上流の軍艦岩まで8km、両岸に広がるマングローブを眺めての約30分のジャングルクルーズが楽しめる。
  
                      西表島 浦内川クルーズ
    両岸に広がるマングローブの林          セイシカ(聖紫花)
 日本でも数少ない珍しいツツジで、幻の花とも呼ばれる。
     カヌー下りのプログラムもある。    サキシマツツジ等の花々が咲いている。


 遊覧船の終点である軍艦岩からは、亜熱帯の森の遊歩道を歩いていく。約30分ほどで、マリュドゥの滝の展望台へ到着。マリュドゥの滝は、落差は20mで二段になって流れ落ち、水量が豊かで、下段は広く深いエメラルドグリーンの滝壷をつくっている。マリユドゥとは「丸くて淀んだところ」という意味だそうだ。日本の滝百選に数えられる滝である。これで、Hiroの百選の滝めぐりも68滝目となった。

                     西表島 浦内川クルーズ
  遊覧船の終点 軍艦岩      浦内川遊歩道  マリュドゥの滝 展望台入口

                         マリュドゥの滝


 展望台よりさらに奥へ10分ほど行くと滝下へ降りる道があるが、滑落事故の危険があるため立入禁止になっている。う〜ん残念!

  滝下への道は立入禁止


 そこから遊歩道を5分ほど行くと、カンピレーの滝に出る。約200mにわたり低い落差が何段にも続く滝で、「カンビレー」は方言で「神の座」を意味し、太古の昔に神々が集った伝説にちなんでいる。


                         カンピレーの滝


 浦内川クルーズとマリュドゥの滝を見た後は、浦内のレストラン「キッチンinaba」で昼食。いのしし汁がお勧めというが、昼なので、郷土料理のランチだ。結構いけている。
 昼食後は、その名の通り、星型をした星砂が見つけられる人気のビーチ「星砂の浜」へ寄り、由布島へ向う。

                        西表島 星砂の浜

 由布島は、西表島の東側、美原集落の沖合い500mほどに浮かぶ周囲2km、海抜1.5mの小さな島で、約400mの浅瀬を水牛車で渡っていくことで知られている。

                       水牛車で渡る由布島


 水牛車の水牛は、もともと台湾から連れて来られた雄の「大五郎」と雌の「花子」のひとつがいの水牛が繁殖して現在に至ると云われている。島の中は、由布島亜熱帯植物楽園として整備され、ブーゲンビリアなどの熱帯植物やヤシなどが生い茂っている。そして、イーストビーチからは、NHKのドラマ「ちゅらさん」で知られる小浜島を眼前に望むことができる。


                          由 布 島
       島内に建っている水牛の碑        水牛の始祖 大五郎の角
           植物園内            植物園内

                    由布島植物園内の蝶々園
      オオゴマダラ     オオゴマダラの蛹    オオゴマダラの幼虫

                由布島イーストビーチから小浜島を望む 

 由布島の観光を終え、大原港17:00発の高速船で石垣島へ戻る。

                  石垣島沖にて 


 今夜の夕食は、ホテルに隣接する焼肉レストラン「琉華」で石垣牛の焼肉だ。石垣島で生まれた牛は1歳になると出荷され、成長し松坂牛、神戸牛とか米沢牛となるのだそうである。石垣牛はこの暖かいところで育つせいか、霜降り度合いが少ないようだ。

                                                 <3日目につづく>


        
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