世界自然遺産〜白神山地〜と          龍飛崎へのドライブの旅                    
                    世界自然遺産〜白神山地〜と          龍飛崎へのドライブの旅

                                                         2005.7.24〜27

 
 
1日目(7/24 SUN)
 
  
7:00、かみさんと二人、愛車で我が家を出発。外環道から東北道に入り、ひたすら走り、途中、国見SAで休憩、紫
 波SAで昼食を摂り、また走る。東京を出るときは曇っていたが、晴れてきた。岩手県の安代ICで一旦下り、近くにある
 百選の滝のひとつ「不動の滝」へと向かう。

  
安代ICから10分程で桜松神社の駐車場に到着。参道を進むと右手に新社殿が建っており、その前を通り5分ほどで
 不動の滝の前に出る。ここは、古来より山伏の修験の場所として、あるいは藩主豪族の祈願所として使用された由緒
 ある霊場であり、不動の滝は落差15mの直瀑で、その名が示すとおり、滝の中程には不動明王が祀られている。また
 滝の前には赤い欄干の橋が架かっていて、
その橋を渡り、流れに沿って歩いていくと駐車場に戻ってくる。
  その後は、東北道に戻り、秋田県に入り小坂ICで下り、県道2号線を十和田湖方面に向かって10分ほど走ると、右
 手に、これも百選の滝のひとつ「七滝」が見える。七滝は、水源を十和田湖外輪山の笹森山に発し、幅3mで7段を下り
 落ちる優雅な滝である。

 

       不動の滝    七滝
                   不動の滝                            七 滝
 
  再度東北道へ戻り、大鰐弘前ICで下り、弘前城へ寄ることにする。弘前城追手門広場の一角に建てられた弘前市立
 観光館の駐車場に車を駐め、追手門から入り、杉の大橋を渡り、南門をくぐって二の丸に入ると、赤い欄干の下乗橋の
 向こうに天守閣が見えてくる。
  弘前城は、二代藩主信枚(のぶひら)により慶長16年(1611)に五層の天守が築城されたが、寛永4年(1627)に
 落雷により焼失、現在の天守は、文化8年(1811)、九代藩主(やすちか)により、隅櫓の改築を理由に天守再建
 されたものである。江戸時代に再建された天守としては、東北地方に現存する唯一のもので、重要文化財に指定され
 ている。その他、三つの隅櫓と五つの城門が現存している


               弘前城 天守
                                 弘前城 天守

  天守のある本丸から北の郭を通って二の丸に戻ると、東内門を入ったところに、日本最古のソメイヨシノがある。幹周
 4.7m、樹高10m、推定樹齢120年以上という名木で、花が満開のときはさぞ、素晴らしいことであろう。(ソメイヨシノ
 は成長が早い割りに寿命は60〜80年とされている。)


     弘前城 追手門  日本最古のソメイヨシノ
                 
弘前城 追手門                      日本最古のソメイヨシノ

  弘前市立観光館に戻り、そこに展示されている「ねぷた」を見る。また、隣の山車展示館には、大太鼓や各町会の山
 車が展示されている。弘前の山車は天和2年(1682)8月15日の弘前八幡宮祭礼の際、神輿の露払いとして繰り出
 されたのが初めで、山車飾物の特徴は、京都や江戸の文化の影響を受けた人形を中心とした高欄つきの山車である

  
     弘前ねぷた  山車展示館の大太鼓
               弘前ねぷた                         山車展示館の大太鼓
 
     和徳町の「米山」と「楠公父子桜井駅の訣れ」の場面の山車  鍛冶町の町印「三条小鍛冶」と「道成寺山」の山車
    和徳町の「米山」と「楠公父子桜井駅の訣れ」の山車   鍛冶町の町印「三条小鍛冶」と「道成寺山」の山車


  山車展示館などを見て、今夜の宿、弘前より15kmほどの大鰐温泉へ。開湯は約800年前と言われ、津軽の奥座敷
 として栄えてきたところ。露天風呂でゆっくりと旅の疲れを癒す。


 

 第2日目(7/25 MON)
 
  今日も天気は良くなりそうだ。7:30過ぎに宿を出発。世界自然遺産の白神山地へと向かう。りんご畑の中を走り、県道28
 号線に出て、美山湖の畔を走り、1時間ほどで、暗門の滝の入り口、ANMONアクアグリーンビレッジに着く。駐車場に車を置
 き、暗門大橋を渡り右手に入って行くと、暗門の滝歩道入り口がある。(暗門の滝は日本の滝百選には入っていない)

     暗門の滝歩道入り口  暗門川に沿った遊歩道
             暗門の滝歩道入り口                      暗門川に沿った遊歩道

  暗門川に沿った遊歩道を歩くこと35分ほどで、「第3の滝」に到着。落差26mのきれいな滝だ。滝の下の方に、うっすらと虹
 が架かっていて素晴らしい。「第3の滝」より更に10分ほどで「第2の滝」が現れる。落差は37mである。そして、更に10分ほ
 ど歩くと、最奥部の第1の滝に着く。落差が42mで、三つの滝の中では一番大きい滝だ。しばしマイナスイオンを浴びて休憩。

       暗門の滝(第3の滝)    暗門の滝(第2の滝)
                  暗門の滝(第3の滝)                      暗門の滝(第2の滝)

                       暗門の滝(第1の滝)
                                 暗門の滝(第3の滝)

  戻り道では、世界遺産ブームか、ツアーでやってきた人たちと沢山すれ違う。半分ほど戻ったところから右手に「ブナ林散策
 道」へ入り、ブナの原生林の中を歩き、入り口に戻ってくる。入り口のところに水のみ場があり、冷たい白神の水が流れ出てい
 て、約2時間半の散策で乾いたのどを潤す。 あ〜冷たくて美味しい!

     滝遊歩道  ブナ林散策道
                  滝遊歩道                         ブナ林散策道

  駐車場に戻り、白神ラインを津軽峠へ向かう。当初は、白神ライン(暗門から日本海側の岩崎村まで約55kmのダート道)を
 通って岩崎村へ抜ける予定であったが、途中の天狗峠付近で土砂崩れのため通行止めとなっているので、津軽峠まで行って
 引き返すことにした。
  津軽峠から遊歩道を100mほど入ったところに、胸高幹回り4.65m、樹高30m、推定樹齢400年といわれる大きなブナの
 巨木があり、白神のシンボル的存在として、「マザーツリー」と呼ばれている。


  津軽峠よりANMONアクアグリーンビレッジ方面を望む  
           津軽峠より               マザーツリー          白神ライン 津軽峠付近にて

  昔を思い出し、ダート走行を楽しみ、ANMONアクアグリーンビレッジに戻ったが、朝来たときはガラガラだった駐車場も満杯
 になっている。ここで昼食にする。

  県道28号線を弘前方面へ戻り、西目屋村役場のところを左折し、県道3号線に出て、岩木山の麓を走り、鯵ヶ沢で日本海側
 に出て国道101号線を岩崎村の「十二湖」へと向かう。

  途中、深浦町の千畳敷海岸に寄る。ここは、寛政4年(1792)の大地震で隆起した岩棚の海岸で、12kmにもわたって続
 き、随所に奇岩が点在する。また、太宰治の小説「津軽」の一節が刻まれている「隆起200年記念碑」も立っている。


     千畳敷海岸  隆起200年記念碑
                 千畳敷海岸                           隆起200年記念碑

  岩崎村に入り、五能線十二湖駅前を左に入り、10分ほどで十二湖ビジターセンターに着く。十二湖は白神山地の広大なブ
 ナ林に点在する33の湖沼群の総称で、大崩山から眺めると12の湖が見えることから名付けられたという。

  ここで、十二湖散策マップをもらって、その先の鶏頭場の池の脇にある挑戦館の駐車場に車を置き、散策することにする。

     十二湖 案内図  十二湖 鶏頭場の池
               十二湖 案内図                        十二湖 鶏頭場の池

  5分ほど歩くと、十二湖の一番奥に位置し、シンボル的存在の「青池」で、とても小さい池だ。青インクを流し込んだようなコバ
 ルトブルーの透き通った水で神秘的様相を見せている。どうしてこのような色をしているのかは解明されていないとのこと。

  
             十二湖 青池 
                                  十二湖 青池

  青池から遊歩道の階段を登りブナ原生林の中の散策路を歩いていくと、「沸壺の池」にでる。この池も青池に似てコバルトブ
 ルーに透き通っているが、青池と違い深度が3mしかないのに、深みのある色が出ている不思議な池である。

     ブナ原生林の中の散策路  十二湖 沸壺の池
              ブナ原生林の中の散策路                        十二湖 沸壺の池

  沸壺の池を過ぎるとすぐ落口の池へでる。左に少し行ったところに、沸壺の池の名水が湧き出ている。この脇の十二湖庵
 で、この名水で点てたお抹茶を無料でサービスしてくれる。こういうところで頂くお抹茶もまた格別である。


     沸壺の池の名水  十二湖 落口の池
                沸壺の池の名水                         十二湖 落口の池

  約1時間の散策を終え戻る途中、八景の池の前に、日本キャニオン展望所入口とあるので、その駐車場に車を置き、行っ
 てみることにする。15分ほど歩くと、展望所があり、日本キャニオンが眺められる。塊状で層理のないさまざまな形の巨大な白
 い岩はグランドキャニオンを思わせることから昭和28年、当地を訪れた探検家岸衛氏によって名付けられたという。

     日本キャニオン展望所より  日本キャニオン
               日本キャニオン展望所より                        日本キャニオン

  今夜の宿は、十二湖に近い深浦町の黄金崎不老不死温泉。日本海に沈む夕日を眺めながら入浴できる波打ち際にある露
 天風呂で知られた宿である。

     日本海に沈む夕日を眺めながら入浴できる露天風呂  日本海に沈む夕日
      日本海に沈む夕日を眺めながら入浴できる露天風呂    日本海に沈む夕日を眺めながら入浴できる露天風呂

  波打ち際にある露天風呂に入り、日本海に沈む夕日を眺め、あわびの蒸し焼き、サザエのつぼ焼き、ホタテなどの海の幸の
 夕食に大満足!


                                                          
つづく
 

            旅日記 TOPへ                               
 
inserted by FC2 system