滝紀行

                                                   2009.6.16〜18

 
  今回はかみさんとの滝巡りである。レンタカー付きの北海道フリープラン(2泊3日)ツアーで出掛ける。初日は、9:05羽田発のJAL513便で新千歳まで飛び、空港でレンタカーを借りる。車種はニッサン・マーチだ。
 手続き後、11:40スタート、札幌市南区にあるアシリベツの滝へ向う。千歳ICより道央自動車道に入り、北広島ICで下り、札幌ドームの脇から真駒内を通り、およそ1時間で、アシリベツの滝がある「滝野すずらん丘陵公園」渓流口駐車場に到着。この頃から生憎の雨となってくる。

 滝野すずらん丘陵公園は、北海道らしさを演出する花壇、牧場をイメージする庭園、開拓をテーマとする重力利用の遊具などにより構成される中心ゾーン、アシリベツの滝などがある渓流ゾーンなど6つのゾーンからなっている、北海道で唯一の国営公園である。

    
                    滝野すずらん丘陵公園  渓流ゾーン内           

 駐車場から厚別川に沿った舗装された遊歩道をおよそ15分ほど歩くと(1.1km)滝に到着する。
アシリベツの滝は、空沼岳(1251m)付近を源とする厚別川にかかる落差30mの滝で、水量が豊富なため轟音を響かせながら豪快に落ちている。日本の滝百選の一つでもある。

           
                             アシリベツの滝

 この公園内にはほかにいくつかの滝があり、その一つ、鱒見の滝へ行くため、鱒見口駐車場に車を移動し、そこから10分ほどで(0.7km)滝に着く。鱒見の滝は、厚別川支流、鱒の沢川にかかる落差約20mの滝で、名前の由来はその昔、遡上してきたマスがこの滝に行く手を阻まれて、見上げたという話によるのだそうである。
           
                               鱒見の滝

 滝見を終え、真駒内を通り、札幌市内の中央卸売市場にある海鮮食堂「北のグルメ亭」で遅めの昼食。その後は、札幌ICから札樽自動車道に入り、札幌JCTから道央自動車道を走り、今夜の宿泊地の旭川へ向う。
 旭川鷹栖ICで下り、市内のロワジールホテル旭川に17:30に到着。少し休憩したあと、街をブラブラして、宿のお勧めの、厳選された新鮮な素材が自慢という「居酒屋 天金」で、カニ、ホタテなど新鮮な魚介類を堪能する。


 2日目は、曇りで雨が降らなければよいが・・・ 8:30 宿をスタート。旭岳の麓にある羽衣の滝のある天人峡へ向う。市街地をぬけ、道道1160号線に入るとまっすぐな道が10km以上も続く。忠別川を渡り天人峡方面に向かい、忠別ダムのほとりを走り、羽衣トンネルを抜けると天人峡温泉だ。旭川市内から1時間10分ほどで、天人峡温泉の入口の駐車場に到着。

 駐車場を出て、羽衣橋を渡り、天人閣前を通り、天人閣専用駐車場を横切ると羽衣の滝散策路入口だ。ここからよく整備された遊歩道を10分ほどで羽衣の滝・見晴台の上り口である。

    
         天人峡 羽衣の滝散策路の入口                 羽衣の滝・見晴台の上り口

 羽衣の滝は、旭岳(2290m)を源とし、忠別川の支流アイシホップ沢川と双見沢川が合流する地点で絶壁を7段に分かれて流れ落る飛瀑であり、落差は270メートルで北海道第一位を誇る。双見沢川から落ちる主滝と(向かって左)、アイシホップ沢から落ちる滝(向かって右)からなる姉妹滝で、左から落ちる滝の中ほどで一つになっている。日本の滝百選の一つである。

              
                             羽衣の滝

 見晴台の上り口の少し先の二見橋のところからは、滝はよく見えるが、左から落ちる主瀑しか見えない。ここから600mほど先に敷島の滝があるのだが、「この先はハイキング気分では行かないで下さい」との注意書きが出ている。折角来たのだから、気を引き締めて進む。ややアップダウンが多くチョッと険しい遊歩道となる。やがて、階段状の急坂を忠別川の河原に下り、大きな石がゴロゴロ転がる河原を進むと、遊歩道越しに敷島の滝が見えてくる。
 敷島の滝は、忠別岳(1963m)、および化雲岳(1954m)を源とする忠別川にかかる落差20m、幅60mの滝で、「北海道のナイアガラの滝」とも呼ばれているが・・・

           
                             敷島の滝

 羽衣の滝、敷島の滝を見て、一旦旭川市内に戻り、昼食に旭川ラーメンを食べた後、折角旭川に来たので、人気の旭山動物園を見学することにする。その後、道央自動車道を札幌ICまで走り、今夜の宿、定山渓温泉 定山渓グランドホテル瑞苑に18:30に到着。ゆっくりと温泉に浸り、疲れを癒す。


 3日目、天気はまずまずだ。今日は、北海道の南西部、後志(しりべし)支庁島牧村にある賀老の滝を見て帰るので、チョッと走り甲斐がある・・・

 8:30 定山渓温泉を出発。国道230号線を走り、中山峠を越え、喜茂別町から、残雪のある羊蹄山を車窓に見て、豊浦町へ出て豊浦ICから道央自動車道に入り、長万部ICで下りる。ここから国道5号線を小樽方面に走り、蕨岱(わらびたい)で道道9号線を黒松内町方面に入り、黒松内町からは道道523号線に入り、美川で日本海側に出て、国道229号線を左折、島牧村役場を過ぎ、道の駅「よってけ島牧」の先、元町交差点を左折、千走川(ちはせがわ)温泉の前を通り、ジグザグの坂道を上りきると気持ちのよい高原地帯となり、しばらくすると、賀老高原駐車場にでる。元町交差点から約15kmである。

 駐車場から500mほど舗装された道を歩くと滝への降り口がある。ここから滝見台まで700m、入口より150mほどはチップが敷かれた歩きやすい遊歩道だが、その先は、チョッと険しい下り道となる。およそ15分ほどで滝見台に着く。

   
       滝への降り口          チップが敷かれた遊歩道      チョッと険しい下りの遊歩道

 賀老の滝は、狩場山(1520m)を源とする千走川にかかる、高さ70m、35mの幅で一直線に流れ落ちる、単純かつ豪快な滝である。日本の滝百選の一つでもある。

                
                               賀老の滝

 賀老の滝を見た後、同じ道を戻り、道の駅「よってけ島牧」で昼食。生きたホタテ、蛎や白貝などを自分で焼いて食べる「よってけ定食」に舌鼓・・・
 同じ道を長万部まで戻り、長万部ICから道央自動車道を走り、途中、有珠山SAで休憩し、17:00 日産レンタカー新千歳店に到着。3日間の走行距離は950km、北海道は広い・・・

 空港ターミナルまで送ってもらい、チェックインをしてから、夕食。仕上げは札幌ラーメンだ。19:05発のJAL538便にてフライト、定刻20:35羽田着、午後10時過ぎに無事帰宅。

 今回の滝めぐりで、3つの百選の滝を巡り、トータル70滝となる。 

 
  

 
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