2007.6.21〜30


                         コース概略図
       


1日目(6/21 THU)   フランクフルトからローザンヌへ

 今回の旅行は、かみさんと娘と3人で、阪急交通社 Crystal Heartのツアーに参加した旅です。

 成田空港早朝7:55集合のため、6:07新宿発のNEX1号で出かける。第1旅客ターミナル・南ウィングの団体カウンターに行き、同行する添乗員さん(高橋さん)から航空券を受け取り、ルフトハンザ・ドイツ航空のカウンターでチェックイン。早朝のため、朝食抜きで出てきたので、軽い朝食を摂って、出国審査をして搭乗口で再集合する。今回のツアー参加者は、20名で、ちょうどよい人数だ。

 ルフトハンザ・ドイツ航空LH−711便フランクフルト行きB747は、ほぼ定刻(9:55)に成田空港を離陸、順調に飛行する。約11時間50分のフライトで現地時間6月21日 14:30、雨のフランクフルト国際空港に着陸。

 順調だったのはここまでで、いきなりトラブルに見舞われる。雷雨の影響で、なんと、我々の乗継便のジュネーブ行きLH3668便が欠航。その他にも多くの便が欠航しており、乗継カウンターは大混雑。ルフトハンザの職員に聞いたところ、この後のジュネーブへの便はすべて満席で、我々は乗れないとのこと。う〜んどうなるのだろう・・・

 フランクフルト一泊か? と思われたが、添乗員さん等がルフトハンザと交渉してくれ、我々のグループとJTBのツアーグループのためバスをチャーターして、ジュネーブまで連れて行ってくれることになった。しかしジュネーブまでは6〜7時間ほどかかるとのこと。やれやれ・・・。でも、これで何とか明日以降は予定通りにいけそうだ。

 バスは、アウトバーンA5号線を南へ走り、ちょうど日付が変わる頃、ドイツ、スイス、フランスと国境を接する国際都市バーゼルでドイツからスイスへと国境を通過する。午前2時、やっとローザンヌに到着。我々はここでバスを降り、ホテル「オラック」にチェックイン。(JTBの一行はジュネーブまで、あと1時間だ)


第2日目(6/22 FRI)   ローザンヌからツェルマットへ

 昨日からの雨も朝には上がってくれる。ホテルはレマン湖最大のウシー港の近くで、部屋からは目の前にレマン湖が見渡せる。
 レマン湖畔の斜面に広がるここローザンヌは、ヴォー州の州都で、国際オリンピック委員会(IOC)の本部があることでも有名である。そして対岸は、冷泉が湧き、その冷泉をペットボトル詰めにしたミネラルウォーター「エヴィアン」で有名なフランスのエヴィアンである。

     
   ホテルの部屋より見えるレマン湖 対岸はエヴィアン       ローザンヌの旧市街  塔は大聖堂

 今日は9:45集合とチョッとゆっくりなので、ホテルのレストランで朝食をとり、きれいな花時計のある湖畔沿いの公園、観光船乗り場やホテルの近くをブラブラとする。大聖堂などがある旧市街まではチョッと離れているので、行くのを断念。
 成田で預けた荷物は、昨日の欠航騒動のために受け取れなかったが、意外と早く、今朝ホテルに届く。その荷物はバスに預け、我々は「レマン湖クルージング」でモントルーへ向かう。

     
             ウシー港と遊覧船                 湖畔沿いの公園にある花時計

 天候も回復し青空が広がってくる。10:55発、モントルー行の観光船「GENERAL GUISAN号」で、きれいな湖畔の街を眺めながら、モントルーの隣町ヴェヴェイ・マルシェ港まで、約1時間のレマン湖クルージングを楽しむ。

   

 モントレーの隣にあるヴェヴェイは、風光明媚な町で、チャールズ・チャップリンが余生24年間を過ごしたところで、彼と彼の妻の墓があることや、ネスカフェのネスレ本社があることで知られている。ここから、モントルーまではバスで10分ほどである。

 モントルーは“スイスのリヴィエラ”と呼ばれる風光明媚なところで、20世紀初頭から亡命貴族などが移り住み、多くの文人芸術家にも愛されてきたところである。毎年7月にはモントルー・ジャズフェスティバルが開かれる他、コンベンション・シティとしても有名である。

     
              モントルーの港                  レマン湖沿いに続く遊歩道の露店

 メインストリートのグラン通りと並行して、レマン湖沿いに続く遊歩道には、露店がたくさん出ていて、それを見ながら歩いていくと、大屋根付きのマルシェ(市場)広場が見えてくる。毎週金曜日は、ここでマルシェ(市場)が開かれ、一般市民が野菜、花、チーズ、ソーセージなどの他、外国の雑貨などを買うことができる。今日はその金曜日ではあったが、昼を過ぎていて、殆んど店じまいをしていて少しの店しか残っていなかったが、まだ開いていたお店で果物を少し買う。

     
        モントルーの マルシェ(市場)広場              マルシェ(市場)広場の中

 モントルーに隣接した、テリテの町のレマン湖岸にあるホテル「Minotel Bristol」内のレストラン「Le Pavois」にて昼食。その後、シヨン城へ向かう。

    
                                シヨン城   

 「シヨン城」の起源は9世紀だが、12〜13世紀にかけ改修を繰り返し、現在の城の基盤が作られた。13〜14世紀にはサヴォワ公の夏の居城として繁栄。19世紀になり、デュマ、ユーゴー、ターナーなど多くの詩人や画家を魅了し、とくにバイロンによって書かれた『シヨン城の囚人』は有名である。湖岸からわずかに離れた岩島の上に建てられ、まるで湖に浮かんでいるかのように見える印象的な姿の城である。現在はミュージアムとして公開されている。

     

 シヨン城を見学後は、アウトバーン9号線(E62号線)を走り、マルティニ、シオンの町を通り、一路ツェルマットへと向かうのであるが、ツェルマットの街は、環境保護のため車の乗り入れが禁止されていて、マッターホルン・ゴッタルド鉄道(BVZ登山鉄道)のツェルマットの一つ手前の駅テーシュから列車でツェルマットへ行くことになるのである。

     
    マッターホルン・ゴッタルド鉄道  テ−シュ駅        マッターホルン・ゴッタルド鉄道の列車

 17:00、テーシュ駅に到着。ここからBVZ登山鉄道に乗り、約15分でツェルマットに着く。ツェルマットの街は、ガソリン車の乗り入れは規制されており、駅前には馬車や電気自動車のタクシー、ホテルの荷物運搬用の電気自動車が待っている。我々も、荷物を預け、歩いてホテルへ行くのである。

     
    マッターホルン・ゴッタルド鉄道 ツェルマット駅          駅前通りを行く観光馬車

 ツェルマットは、スイス、ヴァリス州(フランス語でヴァレー州)のマッターホルン山麓にある町で、スイス屈指の山岳リゾートであり、アルプス観光の中心地のひとつである。そして、氷河特急が走るマッターホルン・ゴッタルド鉄道の終点であり、ツェルマットからはスネガ、ゴルナーグラート、クライン・マッターホルン等の絶景地に多数のケーブルカーや登山鉄道が延びている。

 駅前からは、マッターホルンは頭の部分だけしか見えないが、ホテルへの途中、ゴルナークラート登山鉄道に沿って少し歩いた、フィスパ川にかかる橋からは、マッターホルンがよく見える。

     
             マッターホルン   

 18:30、ホテル「クリスティアニア」にチェックイン。ここからもマッターホルンがよく見える。だが、残念なことに、部屋は見えない側であった。一休みした後、街中のレストランでの夕食のため、歩いて街へ出る。フィスパ川に沿って歩き、メインストリートのバウンホフ通り西端にあるカトリック教会のところへ出て、バウンホフ通りに面して建つ、マッターホルン初登頂したエドワード・ウィンパーはじめ、イギリス山岳会のメンバーも定宿にしていたというホテル「ホテル・モンテローザ」の中のレストラン「「ウィンパー・ステューベ」でオイル(ミート)フォンデューの夕食。

     
         「ホテル・モンテローザ」とその壁に嵌め込まれた「エドワード・ウィンパー」のレリーフ

 夕食の後は、街をブラブラと見ながらホテルへ戻る。



                                               <3日目につづく>


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