第3日目(6/23 SAT) ツェルマット(ゴルナーグラート&スネガ)
「朝焼けのマッターホルン」を見るため、5時に起きてお天気の様子を見ると、雲一つなく晴れている。日の出が5時半頃というので、ホテルの前のテラスに出て待っていると、なんと、日が出てくる東の方角とマッターホルンに雲がかかってきてしまい、朝焼けのマッターホルンを見ることはできなかった。う〜ん残念!また明朝挑戦だ・・・
ホテルのレストランで朝食をとり、7:40にホテルを出て、8:00発のゴルナークラート登山鉄道に乗って、ゴルナーグラート展望台へ向かう。この列車は、標高1620mのツェルマットから、終点の標高3090mのゴルナーグラートまで約40分で連れて行ってくれる。
ゴルナーグラート登山鉄道 ゴルナーグラート駅 ゴルナーグラート展望台のホテル
ゴルナーグラートに着いた頃には天気も良くなり、展望台からは、マッターホルン(4478m)をはじめ、スイス最高峰のモンテ・ローザ(4634m)、リスカム(4479m)、ブライトホルン(4164m)など4000m級の峰々がゴルナー氷河の上に聳え、360度のパノラマが展開されている。なんと素晴らしい・・・。
モンテローザ リスカム ブライトホルン クライン・マッターホルン マッターホルン
ゴルナー氷河 (ゴルナーグラート展望台より)
ブライトホルン(左)とクライン・マッターホルン(右) マッターホルン
スイス第2の高峰 ドム(4545m) ストックホルン展望台
展望台ホテルのテラスにて モデルのセントバーナード犬
標高が3090mというにも拘らず、天気が良いせいか、それほど寒くもなく、暫く展望台からのパノラマを楽しんで、下ることにする。下りは、ゴルナーグラートからローテンボーデンまで一駅列車に乗り、そこからもう一駅先のリッフェルベルクまでのハイキングだ。
ローテンボーデンからのハイキングコース 道端に咲くゲンチアナ ベルナ 英名「春のリンドウ」
ローテンボーデン(2818m)から歩き始めて5分ほどで、「逆さマッターホルン」で有名なリッフェルゼーに着く。少し下のほうに雲があるが、「逆さマッターホルン」がきれいに見えている。そして、リッフェルゼーのすぐ下隣にある小さな湖でも「逆さマッターホルン」がよく見える。しばし「逆さマッターホルン」を堪能して、ハイキングコースをマッターホルンに向かって歩き始める。
リッフェルゼーに映る「逆さマッターホルン」
リッフェルゼーのすぐ下隣にある小さな湖に映る「逆さマッターホルン」
なだらかな斜面をマッターホルンやワイスホルン(4505m)、ダン・ブランシュ(4357m)などのアルプスの峰々を見ながらのんびりと歩いていく。振り返ると、ブライトホルンとクライン・マッターホルンが、そして、登山鉄道の線路とその向こうに、先ほど行ってきたゴルナーグラート展望台のホテルが見える。
登山鉄道の線路とゴルナーグラート展望台の遠望 小さな礼拝堂とマッターホルン
歩き始めてからおよそ1時間ほどすると、前方の草原のなかに石造りの小さな礼拝堂が見えてくる。そして、その右手下のほうに、リッフェルベルクの駅、ホテルとレストランが見えてくる。リッフェルベルクに着き、ここでマッターホルンを見ながらお茶でも飲んで一休みしようとしたが、生憎、レストランはまだ営業していなかった。残念!
リッフェルベルクの駅、ホテルとレストラン リッフェルベルクの駅から
リッフェルベルクから再び列車でツェルマットまで戻り、駅の近くのレストラン「VIKTORIA NUOVO」で食事。昼食後は自由行動となり、我々3人は一休みした後、スネガ展望台まで行き、そこからツェルマットまでハイキングをして下ってくることにする。
スネガ展望台へは地下ケーブルカーで登るのである。我々が泊まっているホテル「クリスティアニア」の近くのヒスパ川沿いに駅があり、改札を抜け長いトンネルを歩くと、階段状のホームに着く。地下ケーブルカーは、標高1620mのツェルマットから2288mのスネガ展望台まで約5分で連れて行ってくれる。
スネガ行き地下ケーブルの駅 ホームへのトンネル スネガ行き地下ケーブルカー
スネガ駅に着き外に出ると、真正面にマッターホルンが聳え、左右には山々が連なる素晴らしい景色が広がる。そして、左手眼下にはチョッと大きな湖ライゼーが見え、ここからも「逆さマッターホルン」がきれいに見えるのであるが、今日は風が少し強く、残念ながら上手く映っていない。
スネガの展望台にあるレストラン ライゼー湖畔から見るマッターホルン
14時50分、ライゼーを見てから、ツェルマットへのハイキングコースを歩き始める。マッターホルンを正面に見ながら、エッケンの集落へ向かう。こちらから見るマッターホルンは、東壁と北壁がバランスよく広がり、とても美しい姿をしている。
エッケンの集落 エッケンの集落から見たマッターホルン
昔ながらの放牧小屋が並ぶエッケンの集落を過ぎ、少し急な坂道を下ると、住居やネズミ返し(柱を伝わって昇ってきた鼠が、上の大きい平らな石で遮られるというのでこう呼ばれる)の小屋が点在するフィンデルンの集落が見えてくる。
フィンデルンの集落 ネズミ返しの小屋
フィンデルンに入ると間もなく、「CHES VRONY」というカフェ・レストランの前を通る。ガイドブックにここのアップルパイが美味しいと出ていたので、ここで一休みすることにする。しかし、アップルパイはもう作っていないとのことで、アップルタルトを頼む。ここのテラスでマッターホルンを見ながら、のんびりお茶っを飲むのは最高だ!
フィンデルンのカフェレストラン「シェズ・ヴローニー」 白い小さな教会とマッターホルン
ゆるやかにカーブしたお花畑の中をくだり、大きなネズミ返しの小屋を見ながら歩き、小さな白い教会の前を通り過ぎ、正面にマッターホルン、左手にフィンデルン川の谷を見ながらウィンケルマッテンに向けて下って行く。途中で我々のグループのKご夫妻と出会う。
カラマツ林をジグザグに下ると、ゴルナーグラート登山鉄道の線路が見え隠れしてくる。ゴルナーグラート登山鉄道の線路を渡って左へ下ると、ウィンケルマッテンのはずれに出る。後ろを振り返って見るとフィンデルン川の大鉄橋が見える。 そして少し歩くと、白壁の素敵な礼拝堂が見えてくる。ここまで、お休みを入れて約2時間。ツェルマットの街まであと2〜30分だ。頑張ろう・・・。
登山鉄道とマッターホルン フィンデルン川の大鉄橋 ウィンケルマッテンの礼拝堂
17時10分、ツェルマットの街の教会の前に到着。教会の横の公園には、ツェルマットの街が日本の「京都」と「友好都市」になっており、また、「妙高高原」とは「姉妹都市」になっている関係で、「MYOKO KYOTO CONER」という記念碑が立っている。
バウンホフ通りの西端にある、カトリック教会 「MYOKO KYOTO CONER」に立つ記念碑
バウンホフ通りを、教会から少し駅の方へ行き、ホテル・モン・セルヴァンの脇を入った一角が旧市街で、鉄平石のような丸い平板でネズミ返しのついた特徴ある木造の高床式穀物倉庫や古い家が残っている。
ツェルマットの旧市街 ツェルマットのメインストリート バウンホフ通り
街で買い物などをしたあと、日本食レストラン「妙高」で食事をしてホテルへ戻る。
<4日目につづく>
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