2007.6.21〜30

日目(6/25 MON)   シャモニーからアオスタ、チェルヴィニアへ

 昨夜からの雨は上がっているようだが、モンブランは雲の中で見えない。ホテルのレストランで朝食、さすがフランス?パンが美味しい! パン好きの娘は満足の様子・・・。8時40分、ホテルを出発。エギュイーユ・デュ・ミディ展望台へ上るロープウェイ乗り場へ行く。う〜ん、上の方は雲で見えない・・・。

     
 エギュイーユ・デュ・ミディ展望台へ上るロープウェイ乗り場  途中乗り継ぎのゴンドラもすぐ見えなくなる

 一度、プランデ・ル・エギュイーユ(2317m)でロープウェイを乗り継ぎ、エギュイーユ・デュ・ミディ(3842m)へ向かう。進むにつれ勾配は急になり、最後は殆んど垂直に登っているような感じだ。とがった岩の上に塔が見える、あれがエギュイーユ・デュ・ミディの展望台か。すごいところに建っているものだ。

    
 エギュイーユ・デュ・ミディへの登山者     エギュイーユ・デュ・ミディ展望台北峰       展望台中央峰

 ロープウェイが着くところは、エギュイーユ・デュ・ミディの北峰で、シャモニーの街が見下ろせるシャモニー・テラスがある。ここから中央歩道橋を渡って中央峰に行き、エレベーターで頂上テラスへ上がるのである。エレベーターの中には、標高を示す表示があって、頂上に着いた時に、3842mが表示された。

     
        頂上テラスへのエレベーター乗り場             エレベーターの中の標高表示

 エレベーターを降り、外の展望台へでると、小雪が舞い、風が強く、ガスでまわりは殆んど見えない。残念! 富士山の頂上より高いところなので、さすがに寒〜い。早々に引き上げることにする。

     
            テラス頂上の展望台               展望台からの視界はこんなものだ・・・

 そして、更に残念なことに、この強風とガスのために、フランスとイタリアの国境にあるエルブロンネ展望台までのゴンドラが運行中止となり、楽しみにしていた、空中散歩をしながら、イタリアに渡ることができなくなってしまった。ホントに残念〜!

                    
                      エルブロンネ展望台までのゴンドラ(運休中)

 やむを得ず、再度シャモニーまで下りて、そこからバスで国境を超え、イタリア・クールマイヨールへ向かうことになる。(当初から天候が悪い場合には、こうなる様になってはいたのだが・・・。)
 シャモニーの街から10分も走ると、フランス・イタリアの国境にあるモンブラン・トンネルだ。モンブラン・トンネルは、フランスのシャモニー・モンブランとイタリアのクールマイヨールを結ぶ、文字通りモンブラン直下を抜ける全長11.6kmの国境トンネルだ。

     
            モンブラン・トンネル                    クールマイヨールの町

 トンネルを抜けるとすぐ、クールマイヨールの最奥のラ・パルードに着く(11時15分)。ここから、エルブロンネ展望台行きのロープウェイがあって、天気が良ければ、エギュイーユ・デュ・ミディから空中散歩をしてここへ下りてくるはずだったのである。

     
    エルブロンネ展望台行きのロープウェイ乗り場       パヴィヨン・デュ・モン・フレティの展望台

 イタリア側から、再度エルブロンネへ挑戦し、モンテ・ビアンコ(モンブランのイタリア名)見ようと、ロープウェイ乗り場へ行ったのだが、こちらも天候不良のため、途中のパヴィヨン・デュ・モン・フレティまでしか運行されていなく、エルブロンネ行きは断念して、パヴィヨン・デュ・モン・フレティまで行くことにする。

     
   パヴィヨン・デュ・モン・フレティ展望台からの眺め          「サウッスレア高山植物園」 

 麓のラ・パルード(1325m)からパヴィヨン・デュ・モン・フレティ(2173m)までは約8分で到着。ここにはヨーロッパで一番標高の高い場所にある植物園の一つ「サウッスレア高山植物園」があり、世界中の山々からも集められた非常に珍しい高山植物など900種類以上も集められている。スイスアルプスの3大花といわれるエーデルワイス、アルペンローぜ、エンチアン(ゲンチアナ・アルピナ)も咲いていた。

    
    スイスアルプスの3大花 左から、エーデルワイス、アルペンローぜ、エンチアン(ゲンチアナ・アルピナ)

 ラ・パルードへ下り、そこからバスでクールマイヨールの街へ行き、レストラン「LA TERRAZE」で食事。イタリア北部アオスタ州の小さな町クールマイヨールは、温泉地として2000年以上もの古い歴史を持ち、現在では世界有数のスキーリゾートとして知られ、「アルプスの真珠」とも言われている。

     
          クールマイヨールの街角で                クールマイヨールのセンター

 昼食後、バスはアオスタ渓谷を流れる、氷河ミルク色(氷河が川底を削り取って出来た砂が解けた水と一緒に流れてミルク色に見える)をしたドラ・バルテア川に沿って走り、アオスタに向かう。ヴァーレ・ダオスタ州の州都アオスタは、小さな町ではあるが、古代ローマ時代の遺跡を町中に残す、趣のある町である。

     
        氷河ミルク色のドラ・バルテア川                  アオスタの町入る

 紀元前25年の建設で、ローマ帝国の初代皇帝の名前がついているアウグストゥス門の前でバスを降り、ここでアオスタの街をチョッと見学する。

     
          アオスタ アウグストゥス門               アオスタ セント・アンセルメ通り

 アウグストゥス門からプレトリア門へと続くセント・アンセルメ通りチョッと入ったところに建つサン・ロレンツォ教会は、10世紀に建設された後期ゴシック建築のアオスタで最も古い小さな教会。その入り口のアーチ状はゴシック形式で、ローマ法王の帽子を意味しているのだそうである。そして、城壁で囲まれたアオスタの町の東側の門、プレトリア門。内側と外側に2つの門があり、門と門の間は広場になっていて、その南北には、それぞれ塔が建っており、ローマ時代の雰囲気を今に伝えている。等を見てバスへ戻る。

     
            サン・ロレンツォ教会                      プレトリア門

 3時30分、アオスタの街をスタート。アウトストラーダA5号線(E25号線)をシャティオンという町まで走り、そこから高速道を外れ、SR46号線をチェルヴィニアへと向かう。チェルヴィニアの町のチョッと手前、「青い湖(ラーゴ・ブルー)」という名の小さな湖に寄る。その名の通り、青い色をしたきれいな湖だ。晴れていれば正面にチェルヴィーノ(マッターホルンのイタリア名)が見え、湖面に「逆さチェルヴィーノ」が映るのだが、生憎の雨で残念!道路沿いの駐車場の脇に、かわいらしい木のゲートが立っていて、そこには標高が1981mと書かれている。ずいぶん高いところまで上ってきているんだ!

     
                           青い湖(ラーゴ・ブルー)

 ラーゴ・ブルーから5分ほどで、チェルヴィニアのホテル「ヨーロッパ」に到着(5時10分)。夕食はホテルのレストランで。

 

                                               <6日目につづく>


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