こだわりのニュージーランド全周  8日間の旅

                                                            2004.1.30〜2.6


 第3日目(2/1 SUN)

オトロハンガ駅のホームにて  天候は曇り時々晴。ホテルのレストランで朝食後、6:45にロビー
 に集合。今回のツアーは移動がけっこう多いので、朝早くの出発が
 多くなりそうだ。

  バスでワイトモへ向かう。国道1号線を南へ下る。ニュージーランド
 では、交通量が少ないせいか、町並みを抜けるとすぐ、制限速度は
 100km/hになる。片側1車線の道でもだ。

 
  2時間弱ほど走り、国内最長のワイカト川に沿ったドライブインでト
 イレ休憩。ワイカト川の対岸には火力発電所がある。バスは更に南
 へと走り、ハミルトンというところから国道3号線に入り、オトロハンガ
 という鉄道の駅前で休憩。この鉄道はオークランドとウエリントンを
 結ぶ鉄道だが、昼行、夜行各1本しか走っていない。
 

  オトロハンガを出て間もなく、ワイトモ近郊の一般家庭の牧場へ。一般家庭の牧場で、バターづくりを体験
 ここで牛の乳搾りや搾りたての牛乳からバターやアイスクリーム作
 りを体験させてもらう。バター作りのあと、牧羊犬による羊集めなど
 を見せてもらう。飼われている羊はほとんどがメスで、羊毛を取るた
 め5〜8年飼われる。オスは子羊の時にほとんどが食用(ラム)とし
 て出されてしまうとのこと。羊の年齢は歯を見れば判るのだそうだ。
 (1歳に1本ずつ生える)

  Hiroのかみさんは、ここで、馬に乗せてもらいご機嫌だ! 
 

  牧場をあとにして、ワイトモ・ケーブへ。ワイトモ・ケーブにある3
 つの大きな洞窟のうち、メインとなるのがグロウワーム鍾乳洞(ワ
 イトモ洞窟)である。マオリ族の若者に発見されて以来、ニュージー
 ランドにしか生息しないツチボタル(グローワーム)が見られるスポ
 ットとして観光客に人気がある。入口から地底へと斜面を降りて行く
 と、高さ15mほどの空間に出る。そこで数々の美しい鍾乳石を鑑賞
 した後、ツチボタルを見るため、専用のボートに乗り込む。

  地底を流れる川をゆっくり進むと、やがて天井一面に広がるツチボグローワーム鍾乳洞の入口
 タルの神秘的な光が現れる。暗闇の中でツチボタルの放つ無数の
 光はまさに幻想的だ。ツチボタルはホタルといっても実際は蚊に似
 た虫の幼虫で、外見はミミズのようで、光を放つのは餌をおびき寄
 せるためという。

 
  鍾乳洞でツチボタルを見学したあとは、近くのレストラン「ROSE
 LANDS」でバーベキュウの昼食。昼からボリュームのあるステーキ
 で食べすぎだ!

  昼食後は一路ロトルアヘ。ロトルアは北島のほぼ中心に位置し、
 ニュージーランドの先住民族マオリのなかでも大きな勢力を持って
 いたアワラ族の中心地で、今もその子孫が多く住み続けており、マ
 オリ文化を体験できる。また、ロトルアの街には、温泉、間欠泉や森
 林公園などがあり、ニュージーランドを代表する観光地となってい
 る。

  市の中心部の南およそ3kmのところにあるファカレワレワ地熱ファカレワレワ地熱渓谷 マオリ伝統の木彫りのゲート
 地帯
は、マオリ族の伝統工芸と文化を継承することが目的で設立
 されたニュージーランド・マオリ芸術工芸専門学校によって管理され
 ている。
  ファカレワレワの実際の地名は「WHAKAREWAREWATANGAOTE
 OPETAUAAWAHIAO」(ワヒアオの戦力の集結地)という長い名前で
 ある。
  マオリ伝統の木彫りのゲートを通って入ると、まずは復元されたマ
 オリ村がある。寝所や食品保管庫、当地で入手できる材料を用いて
 作られた用具や武器なども展示されている。
また、ニュージーランド
 全国でも数少ない全面彫刻が施された集会所のひとつである、テ・
 アロヌイ・ア・ルア集会所などもある。テ・リト織物工房の中には、首
 長しか着ることができなかったという、今は国鳥になっているキーウ
 イの毛皮で作られたマントが展示されている。
  広場の奥にはキーウイハウスがある。ニュージーランドの国鳥で
 あるキーウイは夜行性のため暗い室内で飼育されていて、ガラス越
 しにやっとその姿を見ることができる。

 
  その後は地熱地帯である。まず、ナモカイアココ泥泉。ボコ ボコポフツ間欠泉の遠景
 と沸き立つ温泥が蛙の飛び跳ねる様子に似ていることから 英語で
 は「蛙池」と命名されている。温泥が吹き上げる蒸気の温度はほぼ
 90〜95度だそうだ。
  次いで、間欠泉地帯へ。いくつかの間欠泉の中でも最大のものは
 ポフツ間欠泉(ポフツとはマオリ語で「噴き出す水」の意)で、1日に
 10〜20回、地上30mの高さまで温水を吹き上げるという。

  
  地熱地帯を見た後は、その南側に広がるファカレワレワ森林公園
 の中にあるレッド・ウッド・フォレストで20分ほどセコイア森林浴を楽
 しむ。その後、街中に入り、バスの車窓より、露天風呂もあるポリネ
 シアン・スパやガバメント・ガーデンズロトルア博物館などを見
 て、今夜の宿、セントラ・ロトルアにチェックイン。

 
  夕食はホテルのレストランで伝統料理の「ハンギ」とマ先住民族マオリ族のショーオリショー
 だ。「ハンギ」はもともとマオリ人が祝いの宴席で食する料理で、魚
 介類のほか、肉、野菜を大きな濡れた布や葉に包んで、焼いた石と
 地中に埋め、蒸し焼きにしたもので、けっこう美味しい。

 
  マオリショーは、まず「ハカ」と呼ばれる男性の戦いの踊り。ラグビ
 ーのオールブラックスが試合前に踊ったりする。胸を叩きながら大き
 な声で「カマテ、カマテ」と叫び、目を見開き、舌を突き出して震わせ
 相手を威嚇する姿は迫力満点だ。一方、ワイアタ(マオリの歌)に合
 わせて、ひもの先に結ばれた小さなポイ(ボール)を使って女性が優
 雅に踊る「ポイ・ダンス」はハカとは対照的だ。また、観客も一緒にな
 って踊る場面もあり、我々のグループからも一人、舞台に上がって
 踊りを教わっていた。

 
                                  つづく

 
 
 マオリ族のショー
   旅日記 TOPへ        
 



 

inserted by FC2 system