世界自然遺産〜白神山地〜と          龍飛崎へのドライブの旅                     
                    世界自然遺産〜白神山地〜と          龍飛崎へのドライブの旅

                                                         2005.7.24〜27

 
 
3日目(7/26 TUE)
 
  
台風7号が房総半島に上陸、こちらはまだ降ってはいないが曇り空だ。7:30過ぎに宿を出発。まず、くろくまの滝へと向かう。
 国道101号線を北へ、鯵ヶ沢赤石より右に入り、赤石川に沿い25kmほど奥に入ると、くろくまの滝入口の駐車場に着く。案内
 板と立派なトイレがある。
  この道は、白神ラインに通じているのだが、この先で不通箇所があり、この先通行止めになっている。

    くろくまの滝入口の駐車場  滝への遊歩道
             くろくまの滝入口の駐車場                        滝への遊歩道

  入口よりよく整備された遊歩道を15分ほど歩くと「くろくまの滝」に着く。「くろくまの滝」は、白神山地を源流とする赤石川の
 支流「滝ノ沢」にあり、高さ85m、幅15mと県内屈指の規模を誇る雄大な滝で、日本の滝百選に選ばれている。

                      くろくまの滝
                                     くろくまの滝

  駐車場に戻ると、多摩ナンバーの車があり、我々と同年輩のご夫婦がいて、話をしてみると、我が家に近い狛江に住んでい
 て、今回は、車に寝泊りしながら、ひと月ほど北海道の山歩きをして、その帰途、ここに寄ったのだそうだ。今回の山行きで百名
 山を制覇したとのこと。更に百選の滝も70滝ほど行っているという。 う〜ん、すごいな〜


  再び鯵ヶ沢に戻り、国道101号線に出て津軽半島最北端の龍飛崎へ向かう。五所川原から339号線に入り、金木町の芦野
 公園に寄る。
  金木町は、津軽三味線の発祥地であり、また、文豪「太宰治」が生まれた町でもある。津軽三味線は、金木町出身の仁太坊
 こと秋元仁太郎が苦難の末、生きるための芸として造り出した「叩き奏法」を基礎として生まれたものという。「津軽三味線発祥
 之地碑」が芦野公園に立っている。他に、「津軽三味線の稗」(藤本義一 撰文)と吉幾三の「津軽平野」の歌詩が刻まれている
 「津軽三味線ふるさとの碑」や「太宰治文学碑」などが立っている。また、この町に、太宰治が中学に進学するまで過ごした家、
 太宰治記念館「斜陽館」があるが、今回は寄らなかった。

  津軽三味線発祥之地碑 津軽三味線の稗(左)と津軽三味線ふるさとの碑(右) 太宰治文学碑
      津軽三味線発祥之地碑    津軽三味線の稗(左)と津軽三味線ふるさとの碑(右)    太宰治文学碑
 
 七つ滝
  この頃から雨がポツポツtp降ってくる。金木町から339号線を更に北上、十三湖の湖
 畔を通り、小泊を過ぎると間もなく、日本海沿いを走る龍泊ラインと呼ばれる国道339号
 線のすぐ脇に、七つ滝という小さな滝が現れる。その名の通り7段になって流れ落ち、そ
 のまま日本海に注いでいる。

  龍泊ラインを北上していくとやがて峠道に差し掛かる。と共にガスがかかってくる。眺瞰
 台という展望台に着いたが、晴れていれば龍飛崎から北海道までが眺望できるところだ
 が、霧で視界は5mほどしかなく、何も見えない・・・。う〜ん 残念!

  眺瞰台は通過して、峠道を下ると龍飛崎に着く。昼を大分過ぎてしまったので、まずは
 昼食だ。龍飛崎温泉ホテル竜飛内にある食事処海峡で、海峡ラーメンを食べる。エビ、カ
 ニ、ホタテ、イカなどが入っていて、醤油、味噌、塩が選べて800円なりとナカナカだ。
            七つ滝

  龍飛崎は、津軽半島の最北端、北緯41度15分に位置し、日本有数の強風地帯で、風の岬とも言われている。年平均風速
 が毎秒10.1メートルにもなり、龍が飛ぶほど強い風が吹き抜けることから名が付いたという。

  小雨がぱらつく中、強い風に飛ばされそうになりながら、龍飛崎灯台とその先の展望台まで行く。龍飛崎の先端の断崖に立
 つ高さ13.7メートルの白亜の龍飛崎灯台は、昭和7年7月1日初点灯という。展望台の先は、自衛隊レーダー基地になって
 いて、晴れていれば、その向うに北海道が見えるのに・・・


    龍飛崎灯台  自衛隊レーダー基地
                  龍飛崎灯台                         自衛隊レーダー基地

  灯台下の大きな駐車場の向かいに、「ごらんあれが竜飛崎北のはずれと・・・」と石川さゆりが歌う津軽海峡冬景色の歌詞が
 刻まれた「津軽海峡冬景色歌謡碑」が立っており、そこに付いている赤いボタンを押すと曲が流れてくる。


        風の岬の標識   津軽海峡冬景色歌謡碑
             風の岬の標識                    津軽海峡冬景色歌謡碑

  そしてその脇に、日本で唯一の階段国道339号線の降り口がある。これは、龍飛崎灯台と龍飛漁港の間の、総延長388.2
 メートル、362段の階段で、歩行者オンリーの国道339号である。当時(昭和49年)の関係者が図面上だけで国道に認定して
 しまったのが、そもそもの由来だといい、ちゃんと国道の標識もある。

  階段国道339号 下り口 階段国道339号 階段国道339号 上り口
    階段国道339号 下り口             階段国道339号              階段国道339号 上り口

  階段国道を降り、左手に少し歩いた太宰碑公園には、「ここは本州の袋小路だ。読者も銘記せよ。諸君が北に向かって歩い
 ている時、その路をどこまでもさかのぼり、さかのぼり行けば・・・」という小説「津軽」の一節が刻まれている「太宰治文学碑」が
 立っている。


  龍飛崎には、この他、全長53.85kmという世界最長の海底トンネルを紹介している青函トンネル記念館、強風を利用した
 風力発電ウインドパーク、その仕組みを紹介するウインドパーク展示館などがある。また、灯台下の駐車場から海岸への遊歩
 道が続いているのだが、風が強く、吹き飛ばされて落ちそうで怖いので、行かずに帰路につくことにする。

    龍飛崎灯台脇よりの展望
                           龍飛崎灯台脇よりの展望

  国道339号線を20分ほど三厩漁港のすぐ手前に、義経寺がある。岩手県衣川で最期を遂げたといわれる源義経だが、実
 はここ三厩から津軽海峡を渡り北海道へ落ち延びたとの伝説も残っている。波が高くて蝦夷へ渡れなかった義経は、三日三晩
 祈願したところ、老人が現れ「海岸の洞窟に3頭の龍馬がある」と告げた。義経はその馬に乗ってようやく海峡を渡ることができ
 たという。その洞窟の前に「渡道之地の碑」が立っている。


    龍馬が繋がれていたという洞窟と「渡道之地の碑」  義経寺 山門と観音堂
     龍馬が繋がれていたという洞窟と「渡道之地の碑」          義経寺 山門と観音堂

  そして、この洞窟の上、三厩の港を見下ろす高台に義経寺がある。この寺には義経が祈りを捧げた観音像が安置されてい
 る。この地を訪れた一人の仏師(円空)が、義経が残した一寸あまりの観音像を見つけ、そして、あらたに木像を刻み、その胎
 内に義経の観音像を納めて、その地に観音堂を建立したと伝えられている。

  三厩からは国道280号線を青森市まで走り、青森ICから東北道に乗り、津軽SAで小休止の後、十和田ICで下り、18:00、
 本日の宿、大館市の大滝温泉に到着。

 

 

 第4日目(7/27 WED)
 
  台風7号の影響で、朝から生憎の雨。7:30、宿を出発。国道102号線を比内鶏で知られる比内町で左折、280号線から
 105号線を走り、「マタギ」の町、阿仁町まで来る。ここを左折し、百選の滝のひとつ「安の滝」へ行く予定であったが、打当温泉
 から先、滝駐車場までの数kmがダートで、駐車場から3〜40分歩かなければならないので、この雨ではチョッとムリか〜  
 ということで、「安の滝」行きを断念し、105号線を直進する。

  西木村松葉で左折、田沢湖に出て、湖畔のハーブガーデン一休み。休憩後は、国道341号線から46号線に出て、盛岡ICか
 ら東北道に入り、またまたひたすら走り、18:00、無事我が家に帰り着く。



  白神ラインの通行止め、台風7号の影響で「安の滝」へは行けなかったが、世界自然遺産の白神山地・暗門の滝、黄金崎不
 老不死温泉、くろくまの滝、龍飛崎など、素晴らしいところへの
約2,000kmのドライブの旅を楽しんできました。

 
                                                             おわり

 

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