滝紀行

滝  紀  行 〜田立の滝・八ツ淵の滝・楊梅の滝・布引の滝・箕面大滝〜

                                                     2004.4.21〜23

 
 第1日目 4月21日(水)

 
  第1日目は、長野県の南木曽町にある田立の滝を目指す。同行する、君津在住のMさんと7:30に新宿で
 落合い、首都高速から中央自動車道へと入り、諏訪湖SAで一休みして、ほぼ予定通り、11時に中津川ICを
 下り、国道19号線を木曽福島方面に15分ほど走り、途中コンビニで昼食のおにぎりを買い、弥栄橋を左折、
 橋を渡りすぐ右折し、田立駅にそばを通って11:30に田立の滝の入口、粒栗平駐車場に到着。粒栗平駐車場の入口に立っている石碑
 
  駐車場の入口の所には、日本の滝百選 木曾田立の滝 と刻まれた大きな石
 碑が立っている。

 
  田立の滝は、うるう滝、螺旋滝、洗心滝、霧ヶ滝、天河滝、不動滝、そうめん滝
 等、大滝川の峡谷にかかる無数の瀑布の総称である。

 
  清掃協力金200円/人を払って、駐車場脇の登山口から入って行く。約40分
 ほどで螺旋滝に着く。螺旋滝だけは、遊歩道より外れ下に下っていった所にあり
 落差は60mくらいで、岩の間をねじれるように落ちている。
  ここからは、滝が連続して現れる。吊り橋を渡り少し行くと、下の方に洗心滝が
 現れるが、木々の間か らで今一つ見えにくい。
 
          螺旋滝      洗心滝
 
  さらに進むと霧ヶ滝である。滝壷に落ちる水はその名の通り霧を降らせるように飛び散っていて、素晴らし
 い滝だ。

  ここで、滝を見ながら昼食をとる。Mさんが滝の水を汲み、これを沸かしてコーヒーを淹れてくれる。こうして
 飲むコーヒーは最高だ!

    霧ヶ滝  霧ヶ滝   湯を沸かしているMさん
 
  つぎは、主瀑の天河滝だ。落差96m、ほぼ垂直にそびえる岩を豪快に落ちてくる。この滝もまた素晴らし
 い。ここから先は遊歩道もちょっと厳しくなってくる。吊り橋を渡って進んでいくと不動滝に着く。斜めになった
 岩を流れるように落ちる滝だ。この滝も、それほど大きくないが、まずまず良い滝だ。さらに進みと、龍ヶ瀬、
 鶴翼滝から、最奥にあるそうめん滝とつづく。何れも小さな滝で、ちょっと拍子抜けの感じだ。

 
        天河滝    天河滝
 
  不動滝 龍ヶ瀬 そうめん滝
 
うるう滝
  ここから遊歩道は夕森天然公園へと続くが、我々はここから戻るこ
 とにして、14:10、下山を始め、来た時と同じ道を通って、15:30駐
 車場に到着する。

 
  「田立の滝」群のもう一つの滝、うるう滝は、ちょっと離れたところに
 ある。田立の滝オートキャンプ場入口の前を通り、馬小屋橋ヲ渡ると
 すぐ左へ入り300m程進んだ左側にある。

  滝は落差が80mほどあり、なだらかな岩を落ちていて、こちらも素
 晴らしい滝である。

 
  16:00、うるう滝をあとにして、国道19号線にでて、中津川ICから
 中央自動車道に乗り、小牧
JCTから東名、名神高速道を走り、栗東
 ICで下り、19:00、今夜の宿、琵琶湖畔にあるHiroが勤めていた
 会社の保養所に到着。

 
 
 
 
 第2日目 4月22日(木)

  第2日目は、滋賀県高島町の八ツ淵の滝へ。8:40、琵琶湖畔の宿を出発。琵琶湖の対岸にある八ツ淵の
 滝へと向かう。琵琶湖大橋を渡り、国道161号線を北に向い、高島町に入り、近江高島駅の先を左に入り、
 ガリバー青少年旅行村を目指して行く。10:00、ガリバー青少年旅行村の到着、ここが八ツ淵の滝の入口
 になっていて、その駐車場に車を停める。

  八ツ淵の滝は、比良山系最高峰武奈ヶ岳北東に端を発する鴨川源流にかかる名瀑で、その名の通り手前
 から、魚止の淵、障子ヶ淵、唐戸の淵、大摺鉢、小摺鉢、屏風ヶ淵、貴船ヶ淵、七編返し淵の八つの淵があ
 る。

 
  案内板に、初心者は、山側の道を行きなさいと書かれているので、魚止の淵と障子ヶ淵をパスして、山側の
 道を20分ほど進むと左の下の方に、わずかに唐戸の淵が見え、その先が大摺鉢である。60坪ほどの広さの
 摺鉢型の淵で、滝は傾斜した岩石の上を滑るようにして流れている。大摺鉢のすぐ先が小摺鉢だ。こちらは
 大摺鉢の約1/10の広さで四方を数個の大岩が取り囲む淵である。
 
       大摺鉢    大摺鉢
 
          小摺鉢      小摺鉢
 

  ここから先は、ハシゴあり、クサリ場ありで、かなり険しい道だ。山歩きには慣れている同行のMさんがリー
 ドしてくれて、何とか難所を越えてゆく。小摺鉢から10分ほどで屏風ヶ淵に出る。別名・長瀬とも呼ばれるこ
 の滝は、周囲の岩石が屏風を巡らせた形に似ていることから命名されたもので、まさに屏風のごとくそそり立
 った岩々の間をかいくぐって何段もの滝が流れている。
 
          屏風ヶ淵    屏風ヶ淵
 
  そして道は更に険しくなっていく。
崖の岩場を壁にへばりついて通る場所を通り抜けると、八ツ淵の滝のメイ
 ン、貴船ヶ淵が見えてくる。
落差30メートルというが、それ以上に感じる勢いのある素晴らしい滝である。
 
          貴船ヶ淵       貴船ヶ淵 対岸へ渡るためのクサリ

  ここから先の七編返し淵へ行くには、クサリを使って下り、対岸に渡り、貴船ヶ淵の滝の横の壁をクサリを使
 ってよじ登り、滝の上に出て行かねばならず、この先へ行くことは断念し、引き返すことにする。

  12:30、ガリバー青少年旅行村の駐車場に戻る。ここから再び、琵琶湖畔の国道161号線に出て、大津
 へ向かうが、途中に、楊梅の滝への標識があったので、百選の滝には選ばれていないが行って見ることにす
 る。

  161号線をJR北小松駅の辺りで、楊梅の滝の標識に従って右折し、狭い道をしばらく進むと比良げんき村
 があり、ここからさらに奥に行ったところに駐車場があり、そこに、案内板がある。これによると、楊梅の滝は
 五つの滝からなっており、滋賀県下一の落差76mを誇っている滝で、雄滝、雌滝があり、落差は雄滝で40
 m、雌滝で15
m程あると書かれている。

  ここから180m程の緩やかな坂道と階段を登ると雌滝が見えてくる。雌滝は、二条に流れ落ちる滝で、な
 かなか清々しい。
この先、急坂と長いハシゴを登り切ると雄滝に到着。落差40m、落ちる水は何度も岩肌に
 ぶつかりながら流れを変えていて、素晴らしい滝である。
 
   楊梅の滝 雄滝 楊梅の滝 雄滝 楊梅の滝 雌滝
 
  途中で買って来たたおにぎりで昼食。ここでもMさんが淹れてくれたコーヒーを飲みながら、しばし、時を過
 ごす。

  14:30、楊梅の滝を後にして、161号線を南下、京都東ICから名神高速、中国自動車道を走り、西宮北
 ICで下り、17時に、今夜の宿、有馬温泉に到着。ゆっくりと温泉に浸かり、疲れを癒す。

 第3日目 4月23日(金)

有馬 鼓ヶ滝

  第3日目は神戸市の布引の滝と大阪箕面市の箕面大滝だ。8:40、宿を出
 発。すぐ近くに鼓ヶ滝があるというので寄ってみる。この滝は、
鼓ヶ滝公園の
 奥にあって、
六甲山系の滝山の中腹から2段になって落下している落差15m
 ほどの滝で、
落下する岩盤に空洞があって鼓のような音がすることからこの名
 前がついたといわれている。

  鼓ヶ滝を見て、有馬温泉を後にし、有馬口から国道428号線へ出て、新神
 戸駅の裏側にある布引の滝がある城山展望公園の裏手、神戸第一高校の職
 員駐車場?に停めさせてもらい、布引の滝へと向かう。

 布引の滝は、六甲山系のかわうそ池に発する生田川にかかる滝で、雄滝
 (おんだき)、夫婦滝、鼓が滝、雌滝(めんだき)の総称であり、摩耶山、再度
 山の水を集めて落下している。

  城山展望公園の展望所からは、神戸市内、ポートアイランド、が眼下に見渡せる。ここを通り抜け、遊歩道
 を下って行くと雄滝にでる。
雄滝の高さは43m。水は6段に折れながら滝つぼに落ちており、その段ごとに、
 水がえぐった穴が開いている。ここには乙姫様が住んでいて、龍神となって海へ出かけ、多くの船を守ったと
 いう言い伝えが残されている。
 
          布引の滝 雄滝    布引の滝 雄滝

 
  ここから新神戸駅に向かって坂を下と夫婦滝にでる。名前の通り、2条になって流れ落ちている。ついで鼓
 滝だがちょっと見ずらい。更に下って行くと雌滝に着く。雌滝は落差19mでしなやかで上品な滝である。
 
          布引の滝 夫婦滝    布引の滝 雌滝
 
  この下はすぐ新神戸駅である。遊歩道を展望所まで登って、車へ戻る。ここから国道2号線に出て、西宮駅
 の前から国道171号線に入り、箕面駅前から箕面大滝のある箕面公園へ入ると、ここには野生のサルが沢
 山いて、道路沿いにたむろしている。
  滝入口の駐車場に車を停め、よく整備された遊歩道を10分ほど歩くと箕面大滝に着く。箕面大滝は箕面川
 にかかる落差33mの直瀑で、落下する滝の面が箕に似ていることからこの名がついたといわれる。滝の周
 りにはモミジが沢山あり、紅葉の頃はさぞ素晴らしい事だろうと思われる。

 
       箕面大滝    箕面大滝

  箕面大滝からは、再び箕面駅前に出て、国道171線を茨木ICから名神高速に入り、帰路につき、名古屋
 の息子の家に到着し、この滝紀行を終わる。

 
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