第1日目(7/24 SUN)
今回の滝めぐりはかみさんと出掛ける。7:00、我が家を出発。外環道から東北道に入り、ひたすら走り、
途中、国見SAで休憩、紫波SAで昼食を摂り、また走る。東京を出るときは曇っていたが、晴れてきた。
はじめは岩手県の「不動の滝」だ。東北道を安代ICで下り、街中を抜け、10分
程で桜松神社の駐車場に到着する。不動の滝はこの御社の境内にある。
参道を進むと右手に新社殿が建っており、その前を通り5分ほどで不動の滝の
前に出る。ここは、古来より山伏の修験の場所として、あるいは藩主豪族の祈願
所として使用された由緒ある霊場である。
不動の滝は落差15mの直瀑で、その名が示すとおり、滝の中程には不動明王
が祀られている。岩手県で唯ひとつ日本の滝百選に選ばれている滝だ。
滝の前には赤い欄干の橋が架かっていて、その橋を渡り、流れに沿って歩いて
いくと駐車場に戻ってくる。
桜松神社参道
次は、秋田県の「七滝」。安代ICから東北道に戻り、小坂ICで下り、県道2号線を十和田湖方面に向かって
10分ほど走ると、右手に、「七滝」が見えてくる。七滝は、水源を十和田湖外輪山の笹森山に発し、幅3mで
7段を下り落ちる優雅な滝で、この滝も日本の滝百選のひとつである。
再度東北道へ戻り、大鰐弘前ICで下り、弘前市内の弘前城などを見る。今夜の宿は、弘前より15kmほど
の大鰐温泉。開湯は約800年前と言われ、津軽の奥座敷として栄えてきたところ。露天風呂でゆっくりと旅の
疲れを癒す。
第2日目(7/25 MON)
今日も天気は良くなりそうだ。7:30過ぎに宿を出発。世界自然遺産の白神山地へと向かう。りんご畑の中を走
り、県道28号線に出て、美山湖の畔を走り、1時間ほどで、暗門の滝の入り口、ANMONアクアグリーンビレッジに
着く。駐車場に車を置き、暗門大橋を渡り右手に入って行くと、暗門の滝歩道入り口がある。(暗門の滝は日本の滝
百選には入っていない)
暗門の滝歩道入口 暗門の滝歩道
暗門川に沿った遊歩道を歩くこと35分ほどで、「第3の滝」に到着。落差26mのきれいな滝だ。滝の下にうっすら
と虹が架かっていて素晴らしい。「第3の滝」より更に10分ほどで「第2の滝」が現れる。落差が37mの滝である。
そして、更に10分ほど歩くと、最奥部の「第1の滝」に着く。落差が42mで、三つの滝の中では一番大きい滝だ。
しばしマイナスイオンを浴びて休憩。
暗門の滝(第3の滝)
暗門の滝(第2の滝)
暗門の滝(第1の滝)
戻り道では、世界遺産ブームか、ツアーでやってきた人達と沢山すれ違う。半分ほど戻ったところから右手に「ブナ
林散策道」へ入り、ブナの原生林の中を歩き、入り口に戻ってくる。入り口のところに水のみ場があり、冷たい白神の
水が流れ出ていて、約2時間半の散策で乾いたのどを潤す。 あ〜冷たくて美味しい!
駐車場に戻り、当初は、白神ライン(暗門から日本海側の岩崎村まで約55kmのダート道)を通って岩崎村へ抜け
る予定であったが、途中の天狗峠付近で土砂崩れのため通行止めとなっているので、津軽峠まで行き、白神のシン
ボル的存在の樹齢400年といわれる大きなブナの巨木が「マザーツリー」を見て、引き返してきた。
ANMONアクアグリーンビレッジに戻り、ここで昼食をとった後は、県道28号線を一旦弘前方面へ戻り、西目屋村
役場のところを左折し、県道3号線に出て、岩木山の麓を走り、鯵ヶ沢で日本海側に出て国道101号線を岩崎村の
「十二湖」へと向かう。
十二湖は白神山地の広大なブナ林に点在する33の湖沼群の総称で、大崩山から眺めると12の湖が見えること
から名付けられたという。
十二湖 青池 露天風呂で日本海に沈む夕日を眺めながら入浴
その十二湖の一番奥に位置し、青インクを流し込んだようなコバルトブルーの透き通った水で神秘的様相を見せて
いる十二湖のシンボル的存在である「青池」などを見る。
約1時間ほど散策をし、今夜の宿である、十二湖に近い深浦町の黄金崎不老不死温泉へ。ここは、日本海に沈む
夕日を眺めながら入浴できる波打ち際にある露天風呂で知られた宿である。
波打ち際にある露天風呂に入り、日本海に沈む夕日を眺め、あわびの蒸し焼き、サザエのつぼ焼き、ホタテなどの
海の幸の夕食に大満足!
第3日目(7/26 TUE)
台風7号が房総半島に上陸、こちらはまだ降ってはいないが曇り空だ。7:30過ぎに宿を出発。まず、くろくまの滝
へと向かう。国道101号線を北へ、鯵ヶ沢赤石より右に入り、赤石川に沿い25kmほど奥に入ると、くろくまの滝入
口の駐車場に着く。この道は、白神ラインに通じているのだが、この先で不通箇所があり、この先通行止めになって
いる。
くろくまの滝 駐車場 くろくまの滝への遊歩道
入口よりよく整備された遊歩道を15分ほど歩くと「くろくまの滝」に着く。「くろくまの滝」は、白神山地を源流とする
赤石川の支流「滝ノ沢」にあり、高さ85m、幅15mと県内屈指の規模を誇る雄大な滝で、日本の滝百選に選ばれて
いる。
駐車場に戻ると、多摩ナンバーの車があり、我々と同年輩のご夫婦がおり、話をしてみると、我が家に近い狛江に
住んでいて、今回は、車に寝泊りしながら、ひと月ほど北海道の山歩きをして、その帰途、ここに寄ったのだそうだ。
今回の山行きで百名山を制覇したとのこと。更に百選の滝も70滝ほど行っているという。 う〜ん、すごいな〜
再び鯵ヶ沢に戻り、国道101号線に出て津軽半島最北端の龍飛崎へ向
かう。五所川原から339号線に入り、津 軽三味線の発祥地であり、また、
文豪「太宰治」が生まれた町でもある金木町に寄る。
この頃から雨がポツポツと降ってくる。金木町から更に339号線を北上、
十三湖の湖畔を通り、小泊を過ぎると間もなく、日本海沿いを走る龍泊ライ
ンと呼ばれる国道339号線のすぐ脇に、七つ滝という小さな滝が現れる。
その名の通り7段になって流れ落ち、そのまま日本海に注いでいる。
龍泊ラインを北上していくとやがて峠道に差しかかる。と共にガスがかか
ってくる。眺瞰台という展望台に着いたが、晴れていれば龍飛崎から北海
道までが眺望できるところだが、今は霧で視界は5mほどしかなく、何も見
えない・・・。 う〜ん 残念!
眺瞰台は通過して、峠道を下ると龍飛崎に着く。昼を大分過ぎてしまったので、まずは昼食。龍飛崎温泉ホテル竜
飛内にある食事処海峡で、海峡ラーメンを食べる。エビ、カニ、ホタテ、イカなどが入っていて、醤油、味噌、塩が選
べて800円なりとナカナカだ。
龍飛崎は、津軽半島の最北端、北緯41度15分に位置し、日本有数の強風地帯で、風の岬とも言われている。年
平均風速が毎秒10.1メートルにもなり、龍が飛ぶほど強い風が吹き抜けることから名が付いたという。
小雨がぱらつく中、強い風に飛ばされそうになりながら、龍飛崎灯台、「ごらんあれが竜飛崎北のはずれと・・・」と
石川さゆりが歌う津軽海峡冬景色の歌詞が刻まれた「津軽海峡冬景色歌謡碑」を見て、そしてその脇に下り口があ
る、日本で唯一の階段国道339号線の下りてみる。これは、龍飛崎灯台と龍飛漁港の間の、総延長388.2メート
ル、362段の階段で、歩行者オンリーの国道339号で、ちゃんと国道の標識もある。
龍灯台飛崎 津軽海峡冬景色歌謡碑 階段国道339号線
龍飛崎には、この他、全長53.85kmという世界最長の海底トンネルを紹介している青函トンネル記念館、強風
を利用した風力発電ウインドパーク、その仕組みを紹介するウインドパーク展示館などがある。また、灯台下の駐車
場から海岸への遊歩道が続いているのだが、風が強く、吹き飛ばされて落ちそうで怖いので、行かずに帰路につくこ
とにする。
途中、義経の伝説が残る義経寺へ寄り、三厩からは国道280号線を青森市まで走り、青森ICから東北道に乗り、
津軽SAで小休止の後、十和田ICで下り、18:00、本日の宿、大館市の大滝温泉に到着。
第4日目(7/27 WED)
台風7号の影響で、朝から生憎の雨。7:30、宿を出発。国道102号線を比内鶏で知られる比内町で左折、280
号線から105号線を走り、「マタギ」の町、阿仁町まで来る。ここを左折し、百選の滝のひとつ「安の滝」へ行く予定で
あったが、打当温泉から先、滝駐車場までの数kmがダートで、駐車場から3〜40分歩かなければならないので、こ
の雨ではチョッとムリか〜 ということで、「安の滝」行きを断念し、105号線を直進する。
西木村松葉で左折、田沢湖に出て、湖畔のハーブガーデン一休み。休憩後は、国道341号線から46号線に出
て、盛岡ICから東北道に入り、またまたひたすら走り、18:00、無事我が家に帰り着く。
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