第1日目(10/25 TUE)
今回も君津在住のMさんとの滝巡りである。これでMさんとは3度目の滝行きだ。Mさんが出掛けるときは
いつも天気が良いとのことだが、今回も良さそうだ。
7:30に新宿で落合い、新宿ランプから首都高速に乗り、川口から東北自動車道へ入り、八戸に向けひた
走る。途中、長者原SAで昼食・休憩をして、八戸北ICで下り、国道45号線を十和田市まで走り、そこから国
道102号線を走り、今夜の宿泊地、十和田湖温泉郷のある焼山には、午後4時と早めの到着である。
そこで、明日の松見の滝行きのために、蔦沼林道の下見に行ってみることにする。国道103号線の蔦温泉
の少し手前を左に、蔦沼林道を入って行く。およそ6km程で、湧口沢林道の入口に到着。この先は、道も狭
く、車の轍の真ん中が盛り上がり、普通の車ではちょっとムリだ。ここから終点まで約1.5kmほどなので、こ
こから歩いて行けばいいだろうということで、下見を終えて帰途につく。
ところが、ここで、思わぬトラブルが発生してしまった。国道まであと2kmほどのところでミスコースをしてし
まい、小さなスペースを見つけUターンしようと入ったところ、ぬかるみで、そこにはまってしまい動きがとれな
くなってしまった。もがけばもがくほど深みにはまり、ついに断念。車を置いて、林道を2.5kmほど歩き、やっ
と国道に出る。ところがここでも携帯が通じず、さらに国道を焼山近くまで歩き、やっと携帯が通じるところまで
きて、宿に連絡し、迎えに来てもらったのである。
第2日目(10/26 WED)
まずは、車の脱出をしなければならない。宿で、車とスコップなどを借りて、現場へと向かう。スコップでなら
してみたが、思った以上にぬかるんでいて中々うまくいかない。これではだめだと、JAFの救援を求めようと
戻る途中、東北電力の保全の車が通りかかり、牽引してもらい、何とか脱出に成功!やれやれだ・・・
東北電力の保全の作業の方、本当に有難うございました。
一旦、宿へ戻り、車を返し、いよいよ本来の滝行きを開始。国道103号線から蔦沼林道へは入り、約5分程
行き、Y字路を左に、続くY字路も左、そして次のY字路を右にとり、あとは道なりで、入口より6km程、およそ
25分で、湧口沢林道の入口に到着。ここに車を置き、歩いて「松見の滝」へと向かう。
蔦沼林道入口 最初のY字路(左へ) 次のY字路(左へ)
その次のY字路(右へ) 湧口沢林道の入口(左へ) 林道終点
11:05にスタート、およそ25分で、林道の終点に着く。ここからは急な下りの山道となる。20分ほどで、
谷底のかなり立派な橋に出る。橋を渡ると左手に取水タンク様のものがあり、その背後の左斜め上の方に
続いている道を上って行くと20分ほどで、黄瀬川林道に合流する。ここから50mほど行くと、林道にチェーン
が張られていて、ここより先は、(株)コバヤシ社有地となっている。
谷底の橋 (株)コバヤシ社有地のゲート 松見の滝入口
チェーンを跨ぎ林道をおよそ35分ほど歩くと、「松見の滝入口」の標識が現れる。標識のところを左に入り、
急な下りの道を約30分、松見の滝に到着。断崖絶壁に囲まれた中を2段になって流れ落ちる、落差が90m
という雄大な滝で、日本の滝百選のひとつである。そしてその左側が見事に紅葉して素晴らしい。
滝の前で、おにぎりの昼食を食べ、14:05帰路につく。ゆっくり歩いてきたので、車のところに戻ったのが
16:30だった。
ここからまた、林道を戻って、国道103号線に出て右折、焼山で右折、奥入瀬渓流に沿って走り、子ノ口で
十和田湖畔に出て左折、湖畔の道を走り、今夜の宿、休屋にある「国民宿舎 十和田湖温泉」到着。ゆっくり
と温泉に入り疲れを癒す。
第3日目(10/27 THU)
今日も天気は良い。十和田湖畔の休屋に泊まっているので、まず、乙女の像のところまで散策してくる。そ
して、湖畔に沿って子ノ口まで走り、そこに車を置き、奥入瀬渓流を散策することにする。
遊歩道に入るとすぐに、十和田湖からの水の流れを調節する水門があり、流れに沿って歩き、30分ほどで
銚子大滝に到着する。
銚子大滝
銚子大滝は奥入瀬川本流に掛かる唯一の滝で、幅20m、落差7m、水のカーテンのような姿をした滝であ
る。ここから少し下っていくと、流れの左側に、何段にも地層が重なる複雑な壁面を、侵食するように水がつ
たう九段の滝、いく筋もの白糸を流したかのように流れ落ちる白糸の滝がみられる。車道を挟んで反対側に
は玉簾の滝があるが、遊歩道からは滝の上の方しか見えない。今年は気温が高かったせいで、ここ奥入瀬
渓流の紅葉も遅れていて、今ひとつというところで、ちょっと残念だ。
九段の滝 白糸の滝
更に下っていくと、左側に白布のようになって流れ落ちている白布の滝があり、その少し先が雲井の滝であ
る。雲井の滝は車道から少し入ったところにあり、落差25mで2段に屈折して流れ落ち、水量も豊かな素晴
らしい滝である。
白布の滝 雲井の滝
子ノ口からここ雲井の滝まではおよそ6km、奥入瀬渓流は更に、石ヶ戸から焼山まで14km続くのである
が、我々の散策はここまでとして、路線バスにて子ノ口に戻ることにする。
子ノ口にて、ちょっと遅めの昼食をとり、十和田湖畔を反時計回りに走り、途中、十和田湖の北側にある、
御鼻部山展望台、南側の発荷峠展望台に寄り、国道103号線を、東北自動車道・十和田ICのところを通っ
て、今夜の宿、大館市の大滝温泉に16:00と早めの到着。
温泉に入り疲れを癒し、地元の「比内鶏のきりたんぽ」に大満足!
第4日目(10/28 FRI)
今日は、7月の東北旅行の時に寄る予定だったが、台風7号による雨のため滝行きを断念した安の滝へ再
チャレンジだ。8:00に宿を出発。今日も天気は良いはずだが、少し霧がかかっている。国道102号線を比内鶏で
知られる比内町で左折、280号線から105号線を走り、「マタギ」の町、阿仁町まで来る。
道の駅阿仁「マタギの里」の前を通って橋を渡ってすぐ左折、8kmほどで打当(うっとう)温泉を過ぎ更に進むと、
両側は全山紅葉をしていて見事だ。
4kmほど行くと、「安の滝 左」 の案内板が立ち、そこを左折する。見事に紅葉した中ノ又渓谷に沿ったダート
道を5kmほど進むと安の滝駐車場に到着、9:30である。すでに、滝行きのグループや茸(なめこ)採りのグ
ループの車が難題も止まっている。
安の滝 入口 安の滝 駐車場 左手が滝遊歩道入口 遊歩道に沿った中ノ又渓谷
綺麗なトイレの建物の脇から遊歩道を入り、約40分ほど中ノ又渓谷に沿って登っていくと観瀑台に到着、
目の前に素晴らしい安の滝が眺められる。
安の滝は、中ノ又渓谷上流部に位置し、落差90mの秀麗な2段の滝で、日本の滝百選に選ばれている滝
である。この安の滝の由来は、ヤスという美しい娘と久太郎という若者の悲恋物語があり、以来、安の滝と呼
ばれるようになったとのことである。
観瀑台から先に進み、上段の滝の滝壺へと向かう。ここから上の道は、一旦、滝と逆方向に左へと大きく
回りこんで、左側から上段の滝壺に出るのである。見事な紅葉の間の岩肌を、糸を引いたように流れ落ちる
姿は、なんとも形容しがたいものである。
遊歩道を駐車場へ戻り、国道105号線へ出たところの 道の駅阿仁「マタギの里」で昼食、「またぎビビンバ
定食」なるものを食べる。熊の肉が入っているかは分からないが、まずまずの味だった。
この後は、明日行く法体の滝に近い今夜の宿のある、鳥海町へと向かう。、国道105号線を南下し、途中、
田沢湖に寄りひと休みして、角館から大曲で県道36号線に入り、雄物川町からは国道107号線を東由利町
まで走り、ここから県道32号線で矢島町に出たのであるが、なんとこの県道、途中数kmダート道である。
矢島町から隣町の鳥海町に入り、鳥海山の麓の宿に到着。目の前に広がる鳥海山の山頂は少しではある
がもう冠雪している。
第5日目(10/29 SAT)
今朝は生憎の曇りで、昨夕見えた冠雪している鳥海山の山頂は雲に隠れてしまっている。宿より20分ほど
走ると、法体の滝の駐車場に到着。駐車場から滝が見えている。ここも紅葉が素晴らしい。
法体(ほったい)の滝は、鳥海山の雪解けの水を集めて落ちる、3段の滝で、流長100m、落差57.4m、
下部は大きく末広がりとなり広大な滝壺へと注いでいる。この滝も日本の滝百選に選ばれている。そして、流
れ落ちる滝の姿が法衣の姿に見えることからこの名が付いている。
赤い吊り橋を渡り、100mばかり石段を上ると滝見台があり、ここからだと、上2段の滝が眺められる。まわ
りの紅葉と調和して素晴らしい眺めだ。
法体の滝を後にして、県道70号線、国道108号線と走り、雄勝町から国道13号線を南下、山形北ICから
山形自動車道に乗り、東北自動車道、首都高速とひたすら走って、17:15、無事、新宿に到着。
トラブルはあったが、天気はよく、見事な紅葉と滝に感激した滝行きであった。走行距離は、1、730km
だった。
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