滝紀行

滝  紀  行 〜田立の滝・八ツ淵の滝・楊梅の滝・布引の滝・箕面大滝〜

                                                   2007.11.12〜14

 
 久々の滝巡り、今回は、何回か一緒に行っているMさんとスケジュールが合わず、一人で出掛けることにな
り、現地でレンタカーを借りて廻ることと、あまりムリな行程にしないことにした。
  
 往きは羽田から、9:05発 JAL1751便で関西空港へ向かう。ほぼ定刻の10:30に着陸、関西空港を利用するのは初めてだ。空港内にある日産レンタカーの事務所に行き、予約しておいた「X-TRAIL」を借りる。9月に登録したばかりで、走行距離がまだ2000kmとピカピカの新車だ。

 空港連絡橋から関西空港自動車道へ入り、泉佐野JCTから阪和自動車道を南下、みなべIC〜田辺ICが昨日開通したばかりで、終点の田辺ICで下り、朝来(あっそ)のファミレスで昼食。朝来から県道36号を15kmほど走り、宇津木で県道37号に入って少し走ると、県道沿いに「八草の滝」の案内板が立っている滝見台があり、そこから日置川の対岸の「八草の滝」を遠望することができる。
 ところが、今日は水量が非常に少なくて、どこが滝なのかわからない・・・

     八草の滝(遠望)     「八草の滝」にて
               八草の滝(遠望

 とにかく、滝つぼまで行ってみようと、県道を少し白浜方面に走り、最初の橋を渡ったところを右にダート路を入る。200mほどで行き止まりとなり、そこに車を置き、川に沿って歩いていく。「八草谷」の案内板があり、それに従い山の方に少し登ると滝つぼの下に到着だ。車を置いたところから約20分だ。

  八草の滝への道 八草の案内板   八草の滝

 残念ながら、水量が少なく、岩肌をチョロチョロと流れ落ちている程度である。

 車まで戻り、県道37号、36号を朝来まで戻り、国道311号を右に折れ、熊野本宮へと向かう。熊野古道の「中辺路ルート」起点である「滝尻王子」や花山法皇が御経を納めたところと伝えられる箸折峠にある「牛馬童子」像などを見ながら、17:30今夜の宿である川湯温泉に到着。のんびりと大塔川畔の野天風呂に入り、一日の疲れを癒す。

 熊野古道 中辺路ルートの起点 滝尻王子 滝尻王子社 牛馬童子像
 中辺路ルートの起点 滝尻王子        滝尻王子社              牛馬童子像

 2日目は、7:30に宿を出発。まず、熊野本宮大社を詣でる。八咫烏(やたがらす)のマークが染め抜かれた幟の立つ参道を通り、神門をくぐり本殿(上四社)を参拝する。本殿脇の拝殿の前にも、八咫烏の碑が立っている。八咫烏は熊野権現の使いといわれる三本足の烏で、日本サッカー協会のシンボルマークとしてお馴染みである。

   熊野本宮大社 本殿  熊野本宮大社 拝殿と
          熊野本宮大社 本殿               熊野本宮大社 拝殿と八咫烏の碑

 熊野本宮大社を参拝して、R168を北上する。和歌山県から奈良県の十津川村に入り2kmほど行くと、道が右にカーブしている正面に、落差70mほどの大きな滝が見える。「十二滝」である。


                  十二滝
                              十二滝

 R168を十津川に沿って更に北上し、十津川温泉を過ぎ、滝というところで右折、R425に入り下北山村の不動七重滝へと向かう。国道とは言うものの道幅の狭い道を暫く走り、行仙岳の下を抜ける白谷トンネルを通り抜け少し走ったところで、何と工事中で通行止めになっている。
 工事をしている人に聞いてみると、12時にならないと通れないと言うではないか…まだ2時間以上もある。しかも迂回路もないという。 う〜ん、残念! 不動七重滝行きはあきらめ、引き返すことにする。

 往きは少し急いで走っていたので気付かなかったが、芦廼瀬川沿いのR425沿いにも幾つかの滝がある。「大泰の滝」は道路沿いに小さな滝見台があるが、木々に隠れてその合間からしか見えないのであるが、落差は15mと少ないが、エメラルドグリーンの滝つぼに落ちる美しい滝である。
 もう一つは「不動滝(高滝)」で、落差46mのスマートな滝だ。こちらは滝見台から滝を真正面に見ることができる。

  大秦の滝   不動滝(高滝)
                                           不動滝(高滝)

 R168との合流点滝でR168を右折、十津川村役場を通り過ぎ、風屋ダムの手前、風屋大橋を渡ったところで右折、滝川に沿って村道、林道を12kmほどを行くと「笹の滝」駐車場に着く。更に少し進むと「笹の滝」と書かれた木のゲートがあり、その近くの道端に車を停める。

     笹の滝入口  笹の滝
          笹の滝入口                      笹の滝

 笹の滝のゲートをくぐり、遊歩道を10分ほど行くき大きな岩の下をくぐると、目の前に「笹の滝」が広がっている。紀伊半島の中央を流れる十津川の支流、大峰山系の釈迦ヶ岳を水源とする滝川の上流にかかるこの滝は、十津川一の美瀑といわれている。滝壷からあふれ出た水が、花崗岩の一枚岩を滑るように流れ下る光景はとても美しい。

      笹の滝

 
   笹の滝  笹の滝


 素晴らしい笹の滝を後にして、再びR168に戻り、途中、上野地から対岸の谷瀬に十津川を跨いでかかる、長さ297m、川面からの高さ54mの日本一長い鉄線の吊橋「谷瀬の吊橋」を見て、大塔支所から篠原方面へ13Kmほど入った西方林道沿いにある「宮の滝」に寄る。

 「宮の滝」は、滝山の清水を集める滝谷が宮谷との出合いにかける落差40mの3段の滝で、那智の滝とは夫婦であると伝えられている。途中、ジャンプするように落ちてくる流身が特徴的な滝である。

宮の滝 宮の滝
            宮の滝

 宮の滝を見たあとは、またR168に戻り、吉野山を経由して奈良市の猿沢の池の近くのホテルに泊まる。
翌日は、奈良・京都の紅葉等を観て、京都から新幹線で帰ってくる。

 「八草の滝」の水量不足、「不動七重滝」へは道路の工事中による通行止めのために行かれずに、残念であったが、「笹の滝」と「宮の滝」はともに素晴らしい滝で、堪能できた。
 紀伊には、今回行かれなかった「不動七重滝」の他、「中の滝」、「双門の滝」、「七ツ釜滝」等の百選の滝があり、次回以降の楽しみとしておく。


 
  

            百選の滝 TOPへ        百選の滝 TOPへ          BACK
 

inserted by FC2 system