聖地サンチャゴとポルトガル 8日間の旅

                                                            2019.8.23〜30


 1日目 ヘルシンキへ〜市内観光

 
・2日目 ポルヴォー観光

 ・3日目 〜ストックホルム〜市内観光
       〜コペンハーゲンへ

 ・4日目 コペンハーゲン市内観光〜オスロへ

 ・5日目 オスロ市内観光〜ソグネフィヨルド地区

 ・6日目 フィヨルドクルーズ観光〜オスロ

 ・7日目、8日目 ヘルシンキ経由にて帰国


第3日目(8/25 SUN)   ヘルシンキ〜ストックホルム市内観光〜コペンハーゲンへ

 空港近くのホテルだけあって、早朝5時より朝食が摂れる。朝食後6:00にホテルを出て空港へ。我々含む28人がAY0801便(7:55発)で、残りの12人はAY0802便(8:55発)でストックホルムへ。

 1時間弱のフライトで、ストックホルム・アーランダ国際空港に到着、時差が1時間あるため到着時刻は7:50だ。後続組の到着を待ち、バスでストックホルム市内観光に向かう。今日もまた晴天だ。

 スウェーデンの首都ストックホルムは、スウェーデン最大の都市である。北欧を代表する世界都市であり、2014年、アメリカのシンクタンクが公表したビジネス・人材・文化・政治などを対象とした総合的な世界都市ランキングにおいて、世界第33位の都市と評価された。
 13世紀からの古い街並みをもとに人間環境を大切にする近代的な都市として造られた。「北欧のベニス」という愛称を持つ美しい水の都である。
 ノーベル賞の記念晩餐会が行われる市庁舎や、王宮などがあり、中世の名残を感じさせる石畳の道のガムラ・スタン(旧市街)など見どころもいっぱいだ。

 当初の予定では、午前中に「市庁舎ドロットニングホルム宮殿」のオプショナルツアーに行く予定だったが、取り止めとなり、コペンハーゲンに行く列車の出発まで、市内観光をすることとなった。

 まず市庁舎へ。

ストックホルム 市庁舎


 ノーベル賞の記念晩餐会が行われる場所として知られる市庁舎は、建築家ラグナル・エストベリの設計により、1909-1923年にかけて建設された。リッダー湾に面した立地で、ヴェネツィアドゥカーレ宮殿を意識し、さらにヨーロッパ各地の名建築からインスピレーションを受けたナショナルロマン様式である。機能主義的なモダニズム建築とは一線を画した20世紀建築の傑作として評価が高い。

 106mの塔、800万個もの赤レンガを積み重ねた重厚な質感、ゴシック風の窓、ビザンチンスタイルの輝かしい金色の飾り、さまざまな様式を取り入れながら、見事に調和がとれている。

ストックホルム 市庁舎


 見学ツアーでは、まずブルーホール(青の間)の大広間に案内される。床に青灰色の石畳が敷き詰められている広間である。大階段は幅広で高さは低い。これは女性がイブニングドレスで降りるときに美しく見えるように設計されたものである。コンサートに式典にと種々の目的で使われているが、最も有名なのは、毎年12月10日に開かれるノーベル賞授賞祝賀晩餐会だ。

ストックホルム 市庁舎
ノーベル賞授賞祝賀晩餐会等が行われるブルーホール(青の間)


 大階段を上り2階へ上がると、3週間に1度開かれる市議会の会議場がある。ヴァイキング・ ルネッサンス様式でつくられた、ヴァイキング船の船底を逆さにしたような面白い天井を見ることができます。

ストックホルム 市庁舎
ヴァイキング船の船底を逆さにしたような面白い天井の市議会の会議場


 また、二階には 1800万枚の金箔モザイクで壁面が覆われた大広間である黄金の間がある。正面にメーラレン湖の女王と呼ばれる女神像が新大陸とアジア大陸の間に立っている壁画がある。ここは、ノーベル賞授賞パーティーの舞踏会広間として使われる。

ストックホルム 市庁舎
ノーベル賞授賞パーティーの舞踏会広間として使われる黄金の間


 市庁舎の見学を終え、王立スウェーデン歌劇場(オペラ座)などを車窓から見ながらガムラ・スタンに入ってゆき、王宮前で下車。

ストックホルム ガムラ・スタン
王立スウェーデン歌劇場(オペラ座)グスタフ2世アドルフの像
市庁舎から見たガムラ・スタン


 ガムラ・スタンは、ストックホルムの旧市街で、スターズホルメン島を占めている。『古い街』を意味し、他に「橋の間の街」と呼ばれることもある。中世の小路、玉石敷きの通り、古風な建築が保存されている。

 ガムラ・スタンにはストックホルム大聖堂リッダーホルム教会王宮等が建つ。中央部にはストールトルゲット広場があり、ストックホルム証券取引所(現在のノーベル博物館)や古い商館が広場を囲んで建っている。

 王宮横の広くて緩い坂道の正面に大聖堂がある。ストックホルム開拓とほぼ同時期の13世紀に立てられた、ストックホルム最古の教会。何度も改築、増築され、現在の大きさになったのは1480年代のこと。ゴシック様式から、王宮の建築様式に合わせてイタリア・バロック様式に改築された。
 歴代国王、女王の戴冠式や結婚式などの儀式が行われた場所でもある。

ストックホルム ガムラ・スタン
ストックホルム最古の教会大聖堂


 大聖堂を外から眺めて、王宮に入る。ストックホルム王宮は、13世紀に要塞として建設されたのが始まりで、16世紀後半から増改築が始まり、宮殿へと発展。しかし、1697年の火災で建物のほとんどが焼け落ち、その後57年かけて再建され1754年に完成した。
 イタリア・バロック、フランス・ロココ洋式の建築で、東西南北の4棟から構成されており、600以上の部屋がある。その中で、博物館やチャペル、一部の部屋は一般公開されており、王室の豪華なインテリアや王室のゆかりのコレクションを見学することができる。

ストックホルム ガムラ・スタン 王宮


 王宮見学をした後、ガムラ・スタンの中心の大広場といわれるストールトルゲット大広場まで行き、ここから1時間半ほどのフリータイムとなる。

ストックホルム ガムラ・スタン
大広場といわれるストールトルゲット大広場


 まず、市庁舎の眺めが良いリッダーホルム島のリッダー湾に沿った通りへ行ってみることに。ガムラ・スタンの石畳の街中を通り抜け、広い道に出ると正面に、高い塔を持つリッダーホルム教会が見えてくる。1270年建築のサンフランシスコ会の修道院を改築した教会で、19世紀半ばに再建された尖塔が印象的。北方の獅子とよばれたグスタフ・アドルフ2世をはじめ、国王一族の多くが眠っている。

ストックホルム ガムラ・スタン
ガムラ・スタンの石畳の街並み

ストックホルム ガムラ・スタン
1270年建築の高い塔を持つリッダーホルム教会


 オランダ・バロック様式で、1668年の建造の貴族の館を横目に見ながら橋を渡りリッダーホルム島に入ってゆく。

ストックホルム ガムラ・スタン
オランダ・バロック様式で、1668年の建造の貴族の館


 リッダーホルム教会の前を通り抜けて行くとリッダー湾に沿った通りに出る。対岸の市庁舎の眺めがすばらしい。

ストックホルム ガムラ・スタン


 大広場まで戻る。ストックホルム証券取引所(現在のノーベル博物館)や古い商館が広場を囲んで建っている。ノーベル博物館に入り、館内のショップで、ここでしか売られていないというノーベルチョコレートを買う。昨年ノーベル医学生理学賞を受賞した本庶佑特別教授は、1500枚買ったといわれる。
 また、このショップの入り口には2012年のノーベル生理学・医学賞受賞した山中伸弥さんのサインが入った椅子が飾られている。

ストックホルム ガムラ・スタン
ノーベル博物館
山中伸弥さんのサインが入った椅子 ノーベルチョコレート


 そのあと、広場に面したカフェで軽く昼食を摂り、皆と合流し、王宮前に泊まっているバスに乗り、コペンハーゲンへ向かうべく、ストックホルム中央駅へ。昨日のハプニングのお蔭で、ストックホルムに宿泊することなくコペンハーゲンへ行くことになってしまった。

 14:25発のスウェーデン国鉄の国際列車でコペンハーゲンへ。ところがここでもまたハプニングが。別の列車のトラブルとかで、我々の乗った列車はスウェーデンの一番南の都市、マルメ駅で運行停止となり、各駅停車の列車に乗り換えてコペンハーゲンに向かうことに。

ストックホルム〜コペンハーゲン
ストックホルム中央駅
コペンハーゲン行き国際列車 コペンハーゲン行き国際列車の車内
マルメ駅で乗り換え


 次にやってきた普通列車で、スウェーデンデンマークを結ぶオーレスン大橋(全長15.4km)を渡り、国境を越えコペンハーゲンへ到着。

ストックホルム〜コペンハーゲン
オーレスン大橋を渡り、国境を越える 夕日を見ながらコペンハーゲンに向かう
コペンハーゲン中央駅


 着後、バスにて10分ほどで、今夜の宿泊先のスカンディック シューハウネン ホテルに到着。
 今夜の食事がついていないので、ホテルの近くにピザ屋があると聞いて行ってみる。 ブラジル人がやっている店で、何にしようかと迷っていると、店に来ていたブラジル人のグループの一人が、日系3世で、色々教えてくれ、ピザとビールを買ってホテルへ戻り、部屋で食す。結構美味しかった!



                                                      <4日目につづく>

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