聖地サンチャゴとポルトガル 8日間の旅

                                                            2019.8.23〜30


 1日目 ヘルシンキへ〜市内観光

 
・2日目 ポルヴォー観光

 ・3日目 〜ストックホルム〜市内観光
       〜コペンハーゲンへ

 ・4日目 コペンハーゲン市内観光〜オスロへ

 ・5日目 オスロ市内観光〜ソグネフィヨルド地区

 ・6日目 フィヨルドクルーズ観光〜オスロ

 ・7日目、8日目 ヘルシンキ経由にて帰国


第4日目(8/26 MON)   コペンハーゲン市内観光〜オスロへ

 今日もまた晴天で、何と29℃にもなるという(普通であれば20℃前後)。夕刻、客船でオスロへ向かうまでは市内観光だ。

 デンマークの首都、コペンハーゲン。面積は約88.25平方kmで、スカンジナビア半島最大の規模を誇る。「商人の港」という意味を持つコペンハーゲンでは、古くからニシン漁が盛んに行われてきた。良質な港と漁を守るため、コペンハーゲン近海はロスキレのアブサロン司教によって要塞化され、商人の港として発展した。
 たびたび戦火に見舞われたが、ローゼンボー宮殿ラウンドタワーなど16〜17世紀にかけて建設された中世の建物が今も残っている。市内の建物やアパートの中には、古いもので300年以上前に建てられたものがあり、丁寧に修復を重ねて使われ続けている。
 かつての船員街で、運河沿いにレストランやカフェが立ち並ぶニューハウン、チボリ公園、王室の宮殿など人気の観光地のほか、ショッピングストリートのストロイエ通り、デンマークデザインを学べる美術館、そして運河や広大な公園などの自然も堪能できる町である。

 ホテルを8:15にバスで出発。まずはニューハウンへ。ニューハウンとは「新港」という意味であり、国王クリスチャン5世によって建設された。1671年から掘削が開始され、1673年に完成した。埠頭となる水路があり、ヨットや観光船が行き来している。
 運河に沿ってカラフルな木造家屋が並ぶ。ハンス・クリスチャン・アンデルセンが、ここを居所とし18年間住んでいたこともあった。

コペンハーゲン ニューハウン


 ニューハウンを見た後はバスで、人魚姫の像のところへ。人魚姫の像は、ハンス・クリスチャン・アンデルセンの童話『人魚姫』をモチーフにしたブロンズ像。コペンハーゲンのシンボルであり、有名な観光名所でもある。護岸部に設置されており、通常は岸から数m先の海上にあるが、干潮時には歩いて像までいくことができる
 シンガポールのマーライオン、ブリュッセルの小便小僧と並んで世界三大がっかりの1つになっているが、それほどがっかりという感じではないかった。

コペンハーゲン 人魚姫の像


 人魚姫の像を見た後は、アマリエンボー宮殿へ。アマリエンボー宮殿はデンマークの首都コペンハーゲンにある冬の王宮である。この宮殿は、八角形の広場の周りに配された典型的な4つのロココ調の宮殿(クリスチャン7世宮殿・クリスチャン8世宮殿・クリスチャン9世宮殿・フレゼリク8世宮殿)からなる。広場の中央にはこの宮殿の造営者であるフレデリク5世の騎馬像がある。

 宮殿前広場は市民に開放されており、衛兵交代式も観光行事となっている。また、1863年から1947年までの国王たちが使用していた寝室や持ち物などが公開されており、当時の王室の暮らしぶりを知ることができる。
 もともと、この宮殿は4つの貴族のために造営された。しかし、クリスチャンスボー城が1794年2月26日に焼失し、王室がこの宮殿を購入し居所を移した。それ以来、歴代の国王とその家族が4つの宮殿に居住するようになった。

コペンハーゲン アマリエンボー宮殿


 アマリエンボー宮殿見学後、かつては王宮として使用されていたクリスチャンボー城の前、ガンメル・ストランド運河の運河クルーズ乗り場にきて、オプショナルの「チボリ公園散策と運河クルーズ」の運河クルーズに出発だ。

コペンハーゲン クリスチャンボー城
 クリスチャンボー城は、1167年にアブサロン大主教によって建設されたコペンハーゲン発祥の地である。城は建設以来5度にわたって破壊・再建された。現在の重厚なネオバロック様式の建物は1928年に完成したものである。
 かつては王宮として使用されていたが、現在ではデンマーク王室および政府の迎賓館として使われているほか、国会議事堂内閣府最高裁判所など、デンマークの三権に関する施設がおかれている。
 高さ106m(コペンハーゲン市庁舎の時計塔を40cm上回り、塔としては市内一の高さ)を誇る塔の展望台へはエレベータで上がることができる。


 スタートしてすぐ左手にホルメン教会そして右手に旧証券取引所が見える。やがて広い運河に出ると左手に運河沿いに立つホテルやマンションを見ながら進むと、カラフルな家が並ぶ港ニューハウンの入り口が左手に見えてくる。

コペンハーゲン 運河クルーズ
運河クルーズに出発 ホルメン教会
旧証券取引所 ニューハウンの入り口


 ニューハウンの入り口を過ぎると左手にオペラハウスに続く第2弾として2008年オープンしたデンマーク王立プレイハウスが見え、そして右手には壮大なガラス張りの姿を水面に映すオペラハウスが見える。

コペンハーゲン 運河クルーズ
 デンマーク王立プレイハウス  ニューハウンの近くの運河沿いに、オペラハウスに続く第2弾として2008年オープンした。
 オペラハウス 壮大なガラス張りの姿を水面に映す豪華な劇場。建築はヘニング・ラーセンが担当し、2005年にオープンした。メインホールには観客1400人を収容する。


 オペラハウスの手前を右に折れ、狭い運河を抜け、軍事基地に停泊中の軍艦を見ながら広い運河に戻り、人魚姫の像のところへ行き、人魚姫の像を後ろ側から見る。

コペンハーゲン 運河クルーズ
軍事基地に停泊中の軍艦 人魚姫の像


 ここで折り返し、やがて右手にアメリエンボー宮殿と大きなドーム屋根を持つフレデリクス教会が見えてくる。

コペンハーゲン 運河クルーズ


 暫らく進むと左手に高さ90mの「ねじれ尖塔」が目を引く救世主教会が見える。そしてデンマーク王立図書館の前を過ぎて右手の狭いガンメル・ストランド運河に入り、国立博物館の前を通ってスタート地点のクリスチャンボー城の前に着き、およそ1時間の運河クルーズを楽しんだ。

コペンハーゲン 運河クルーズ
 救世主教会の「ねじれ尖塔」  高さ90m、らせん状の尖塔が目を引く教会。
 1696年に建設され、らせん状の尖塔はその後約50年たってから新たに付け足されたものだ。塔へは、400段以上の階段を上る。
 デンマーク王立図書館  デンマークの国立図書館であり、コペンハーゲン大学の大学図書館。北欧諸国の中では最大の図書館である。
 1648年、フレデリク3世が創設した。1989年、コペンハーゲン大学の1482年に創設された大学図書館 と合併した。
狭い運河を行くクルーズ観光船  国立博物館  デンマーク最大のコレクションを誇る博物館。建物は18世紀、後のフレデリック5世王となるフレデリック皇太子ルイーズ皇太子妃のために建てられたものだ。
前方にクリスチャンボー城が見える クリスチャンボー城とその前のアブサロン像


 運河クルーズを終え、アブサロン像のあるところから、ストロイエ通りの中心となるアマートー広場へ向って歩く。

コペンハーゲン
クリスチャンボー城の前、アブサロン像からコウノトリの泉のあるアマートー広場へ歩く


 ストロイエ通りは、コペンハーゲンで一番の目抜き通りで、市庁舎広場前のバーガーキングとセブンイレブンの間を起点とし、コンゲンス・ニュトー広場(「王様の新しい広場」の意)まで続く、1.2kmの常時歩行者天国である。

コペンハーゲン ストロイエ
 コンゲンス・ニュートー広場  ストロイエ(歩行者通り)の東端にあり、王立劇場の北側に位置する。ニューハウンに東側で接している。「コンゲンス・ニュートー」とは、デンマーク語で「王様の新広場」という意味をもつ言葉である。


 アマ―トー広場周辺には、デンマークが世界に誇るブランドの本店や、ロイヤルコペンハーゲンの本店、ジョージジェンセンの本店や老舗カフェが並んでいる。

コペンハーゲン ストロイエ
デンマークが世界に誇るブランドの本店や老舗カフェが並ぶアマ―トー広場
 アマートー広場に面してあるデンマークの陶磁器メーカー「ロイヤルコペンハーゲン」の本店。 アマートー広場にあるコウノトリの泉


 ここから、ストロイエ通り市庁舎前広場に向かって、コペンハーゲンにある数多くの教会の中で最も古い教会、聖霊教会などを見ながら歩いて行く。

コペンハーゲン ストロイエ
 聖霊教会  コペンハーゲンにある数多くの教会の中で最も古い教会。1296年に創建された建物は、1728年に起こった火災で失われたが、当時の面影を残しつつ1732年に再建された。


 ガメルトーゥと呼ばれる市内で最も歴史の古い広場を過ぎた先のレストランで昼食を摂った後、市庁舎前広場まで歩く。

コペンハーゲン ストロイエ
市内で最も歴史の古い広場ガメルトーゥ
 市庁舎  1905年に完成した、6代目にあたるコペンハーゲン市庁舎は、中世デンマーク様式と北イタリアのルネッサンス様式を取り入れた堂々たるたたずまいの建物だ。コペンハーゲンで2番目に高い105.6mの塔をもっており、コペンハーゲン市街を見渡すことのできる絶景スポットしても知られている。


 ストロイエ通りの散策を終え、チボリ公園へ。その途中に、何とビルの角が温度計になっているビルがあった。25℃を表示している。

コペンハーゲン
ビルの角が温度計になっているビルがあり、25℃を表示している。


 チボリ公園は、1843年にオープンした世界で3番目に歴史のあるテーマパークであり、長い歴史と伝統を誇る。もともとは、デンマーク国王クリスチャン8世の家来であるゲオ・カーステンセンが市民のために、階級差別がなく誰でも楽しめる場所をという思いから作ったのがきっかけであった。
 園内にはメリーゴーランドやジェットコースター、観覧車などもあり、野外劇場でのコンサートやパフォーマンスなども楽しむことができる。

コペンハーゲン チボリ公園
チボリ公園の入り口


 チボリ公園散策後、フリータイムの人たちと合流しバスにて、市庁舎の横、H.C.アンデルセン通り沿いにあるアンデルセン像を見ながら、オスロへ向かうべく、大型客船「DFDSシーウェイズ」が停泊しているフェリーターミナルへ。

コペンハーゲン
 市庁舎の横、H.C.アンデルセン通り沿いにある、チボリ公園を見上げるアンデルセン像


 DFDSクラウン・シーウェイズ号に乗船、16:30オスロへ向け出港だ。3万5千トン級の大型客船なので、揺れもなく、静かに航行している。

コペンハーゲン〜オスロ
3万5千トン級の大型客船DFDSクラウン・シーウェイズ号オスロ


 夕食は、船内レストランで、北欧料理のスモーガスボードだ。スモーガスボードは、スウェーデン、デンマークなど北欧の料理で、テーブルに数多くの料理を並べ、各自でとって食べるもの。まずにしんの酢漬け、鮭やうなぎの燻製、キャビアなどの冷たい魚料理から食べ始め、ハムやレバーペーストなどの冷たい肉料理、その後に温かい魚・肉料理、最後にデザートを食べる。

 「スモーガス」は「バターつきのパン」、「ボード」は「テーブル」の意。もとはオープンサンドイッチなどの前菜を中心としたものであった。日本のバイキング料理は、これをヒントにできたとされる。
 マナーとして、食べる順序があるとは・・・北海に沈む夕日を見ながら同行のメンバーとの食事を楽しんだ。

コペンハーゲン〜オスロ
船内レストランで、北欧料理のスモーガスボードの夕食
北海に沈む夕日を見ながらの食事



                                                      <5日目につづく>

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