聖地サンチャゴとポルトガル 8日間の旅

                                                            2019.8.23〜30


 1日目 ヘルシンキへ〜市内観光

 
・2日目 ポルヴォー観光

 ・3日目 〜ストックホルム〜市内観光
       〜コペンハーゲンへ

 ・4日目 コペンハーゲン市内観光〜オスロへ

 ・5日目 オスロ市内観光〜ソグネフィヨルド地区

 ・6日目 フィヨルドクルーズ観光〜オスロ

 ・7日目、8日目 ヘルシンキ経由にて帰国


第6日目(8/28 WED)   フィヨルドクルーズ観光〜オスロ

 今日は観光最終日だ。幾分雲があり、昨日に比べ大分涼しくなっている。これが普通の様だ。ホテルで朝食後、7:30バスにて、フィヨルド観光のため、グドヴァンゲンへ向かう。
 出発して間もなく、ラールダールトンネルをくぐる。ラールダールとアウルランを結ぶトンネルで2000年に開通したもので、全長は24.5 kmと、道路トンネルとしては世界最長のトンネルである。
 長いので、ドライバーが眠ったりしないように、ところどころに、ブルーの照明のきれいな内装が施されている。

ソグネフィヨルド地区
全長は24.5 kmで、道路トンネルとしては世界最長のラールダールトンネル


 およそ1時間で、ネーロイフィヨルドの最奥に位置する山の中にある小さな港町グドヴァンゲンに到着。ここからフロムまで、ネーロイフィヨルドアウルランフィヨルドのフィヨルドクルーズの観光だ。
 
 「フィヨルド」は、内陸部へ深く入り込んだ湾という意味のノルウェー語。氷河の浸食によって形成された谷に海水が進入した入り江で、ノルウェーの西部海岸線には無数のフィヨルドが連続しているため、フィヨルド地方と呼ばれている。

 ソグネフィヨルドは中でも欧州本土で、全長204km、最深部1,308mとノルウェー最大のフィヨルドである。その支流であるネーロイフィヨルドは、長さは20km、幅は最も狭い場所で250mしかなく、この地域で最も狭いフィヨルド。2005年にユネスコ世界遺産の自然遺産として登録された。

グドヴァンゲン

 9:00、クルーズ船でグドヴァンゲンを出発。そそり立つ岩肌、そこから流れ落ちる滝、そしてかわいらしい家が建つ小さな村を眺めながら進む。

ネーロイフィヨルド

ネーロイフィヨルドの滝 その1

ネーロイフィヨルド

ネーロイフィヨルド

ネーロイフィヨルドの滝 その2

ネーロイフィヨルド


 暫らく進むと左手に大きな滝が見えてくる。サーグ滝だ。落差600mの滝で、東山魁夷が描いているので有名だそうである。

ネーロイフィヨルド サーグ滝


 この先で大きく右に方向を変える。ここからアウルランフィヨルドに入る。これもソグネフィヨルドの支流で長さは約20km。

ネーロイフィヨルド→アウルランフィヨルド

アウルランフィヨルド

アウルランフィヨルド

アウルランフィヨルド
まもなくフロムに到着


 アウルランフィヨルドを進んでいくと,フロムの街が見えてきて1時間45分のフィヨルドクルーズが終わりとなる。北欧の大自然を楽しめたフィヨルド観光であった。

ソグネフィヨルド地区 フロム


 フロムのレストランで昼食後、山岳鉄道として人気のあるフロム鉄道で、ミュールダールへ向かう。

 フロム鉄道は、標高約865mに位置するミュールダール駅からフィヨルド沿岸にある標高約2mのフロム駅を結ぶ長さ約20.2kmの山岳鉄道。1916年にルートが決定され、1923年に着工した。路線が通る20のトンネルのうち、18は手作業で掘られた。
 1940年に列車の運行が開始され、翌1941年から旅客列車が運行されるようになり、1944年に電化された。
 急勾配の山間部を走るために路線は曲がりくねっており、途中で20のトンネルを通過する。最大勾配はおよそ1:18 (55‰) である。

ソグネフィヨルド地区 フロム
フロム鉄道のフロム駅舎とプラットホーム
フロム鉄道の車両


 12:20フロム駅を出発、車窓より、岩肌を流れ落ちる滝や、1667年建立というフロム教会などを眺めながらフロム川に沿って渓谷を上っていく。

フロム〜ミュールダール
ハーレイナ集落の1667年建立のフロム教会 落差130mのリョーアンネ滝


 中間点のベレクヴァム駅ではフロム行き列車とすれ違う。コールダール駅を過ぎ、フロム鉄道で最長のノーリー・トンネル(1340m)を過ぎると右手に、ラーラル(工夫)の道がミュールダールに向かって登っているのが見える。

フロム〜ミュールダール
ベレクヴァム駅の列車交換、列車はフロム行き  ラーラル(工夫)の道がミュールダール(滝の上部)に向かって登っている。


 ショッスフォッセン駅に着くと左手に大きな滝が目の前に現れる。ショース滝である。列車はここで約5分ほど停車するので、下車して写真撮影ができる。

フロム〜ミュールダール


 ショース滝レイヌンガ湖を水源とした落差93mの滝である。このショース滝は、男性を誘惑するという妖精フルドラの伝説が語り継がれているところである。運が良ければ滝の岩場から妖精フルドラが現れ、その舞を見ることができる。
 ちなみにこの妖精さんの出現は、フロム鉄道が用意しているアトラクションのひとつだそうだ。

フロム〜ミュールダール
落差93mのショース滝  赤いマントを着た妖精フルドラが現れている。(右写真中央下部)


 ショッスフォッセン駅を出て、急旋回をしながら登っていくとショース滝の水源になっているラインウンガ湖が見えてくる。
 間もなく終点のミュールダール駅に到着、およそ1時間の列車の旅を楽しむことができた。

フロム〜ミュールダール
ショース滝の水源になっているラインウンガ湖 ミュールダール駅に到着

ミュールダール
フロム鉄道・ベルゲン鉄道 ミュールダール駅より


 ミュールダール駅からは、ベルゲン鉄道に乗り換え、ヤイロまで行く。

ミュールダール
ミュールダール駅の駅舎とホーム ベルゲン鉄道にてヤイロ


 ヤイロは、北欧最大のウインターリゾート地。スキーリフトを備えたスラロームスキー場や、ノルディックスキーのコースも設けられ、ノルウェー国内のみならず、海外からのリゾート客も多く訪れる。
 ヤイロという町の名前は、もともと農耕地だったヤイロを別荘地として販売して、町の繁栄に貢献したヤース・ヤイロさんから取ったもの。

ヤイロ
ベルゲン鉄道 ヤイロの駅舎とホーム


 ヤイロ駅前には、フィヨルドクルーズの出発地グドヴァンゲンで別れたバスが待っていてくれた。このバスで、途中、昨日ラールダールへ行くときに休憩したクマ牧場の下のショッピングセンターでトイレ休憩をし、午後7時過ぎにオスロのホテル、スカンディック フォルネブに到着。チェックイン後ホテルのレストランで食事をする。

オスロ
オスロのホテル、スカンディック フォルネブにて



第7日目(8/29 THU)   オスロ〜ヘルシンキ〜帰国

 今日は朝から雨。でも今回の旅の観光はすべて終え、帰国の途に就くだけなので、問題なしだ。オスロ空港発が13:15というので、ホテルでゆっくり朝食を摂り、10:00にバスにてオスロ・ガーデモーエン国際空港へ。
 フィンランド航空AY‐0914便(定刻13:15発 A320)にてヘルシンキへ。ここで出国審査をし、およそ1時間後のフィンランド航空AY‐0071便(定刻16:45発 A350-900)にて成田空港へ。


第8日目(8/30 FRI)   帰国

 満席のAY‐0071便は順調に飛行し、およそ9時間のフライトで、定刻より20分早く早朝7:45に成田空港に着陸。通関後、電車を乗り継ぎ、12時に無事、我が家へ到着。お疲れさま!!

 今回の旅行は、メンバーも39名と大勢で、しかも、ヘルシンキでのストックホルム行きの便が欠航し、ヘルシンキに足止めを食らい、翌日の移動となり、ストックホルムでのオプショナル・ツアーが取り止めとなるハプニングがあったが、それ以外は、天候に恵まれ、北欧4ヵ国の首都の市内観光及びソグネフィヨルドのクルーズなど、旅を楽しむことができた。

 同行の方々および添乗員の井上さん、お世話様でした。お陰で楽しい旅をすることができました。いつかまたどこかでお会いできるかもしれません。楽しみです・・・・・・。


おわり


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