2010.5.13〜22


 ・1日目 スロベニア・ブレット湖へ

 
・2日目 ブレット湖〜ポストイナ鍾乳洞〜オパティア 

 
・3日目 オパティア〜ポレチュ〜プーラ〜プリトヴィッツェ

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4日目 プリトヴィッツェ〜シベニク〜トロギール

 ・5日目 トロギール〜スプリット〜ドブロヴニク

 ・6日目 ドブロヴニク1日観光〜(船中泊)〜バーリ

 ・7日目 バーリ〜アルベロベッロ〜マテーラ〜ナポリ

 ・8日目 ナポリ〜カプリ島〜ポンペイ〜ローマ(ポメツィア)

 ・9日目、10日目 ローマ〜帰国

日目(5/16 SUN)   プリトヴィッツェ〜シベニク〜トロギール

 今日もまた曇り時々雨だ。8:00、世界遺産にも登録されている、プリトヴィッツェ湖群国立公園の散策に出発。
 プリトヴィッツェ湖群国立公園は、マラ・カペラ山脈とリチカ・プリェシャヴィツァ山脈に囲まれたリカ地方の端に位置し、切り立った峡谷に16の湖と92の滝が点在する国立公園。プロシュチャンスコ湖からコジャック湖までの2kmに大小さまざまな滝と湖が点在する上湖群と石灰質の地層が、上湖群から溢れた湖水で削られた峡谷で、エメラルド色の湖と多数の洞窟が見所の下湖群からなる。

プリトヴィッツェ湖群国立公園
 こちらは入口2。ここでチケットを購入し入園する。  公園内には、下湖群のST1〜入口2近くのST2〜上湖群のカロヴァツ湖畔のST3の間を電動バスが走っている。


 2ヶ所ある入口の内、入口2から入り、園内を走っている電動バスに乗り、カロヴァツ湖畔のST3へ。そこから上湖群の濃い緑色をしたグラディンスコ湖の湖畔に沿った木道の遊歩道を歩き始める。
 いくつもの滝が流れ落ちる美しい景色のプルシタヴツィを見ながら湖畔を、コジャック湖の南端にあるP2という遊覧船乗り場まで歩く。

プリトヴィッツェ湖群国立公園
いくつもの滝が流れ落ちるプルシタヴツィ

プリトヴィッツェ湖群国立公園

 P2から、コジャック湖北端のP3まで遊覧船で行く。下湖群の湖畔に沿った遊歩道は、昨日の雨で水かさが増し遊歩道が沈水しているところがあり通行止めとなり、途中山道を歩くことになったが、こちらからの景色もまた良い。

プリトヴィッツェ湖群国立公園
 コジャック湖は、公園内最大の湖で、全長2.3km、深さは最大46m。元は異なる2つの湖だったが、堰堤が崩れひとつになった。  コジャック湖の北端のある「ピクニック」と呼ばれる発着所P3。カフェ、みやげ物屋や休憩所がある。

 展望台からの眺めは、パンフレットに載っている通りの素晴らしい景色だ。この後、ここから見える木道を通り、下湖群の終わりにある落差78mある国内最大の大滝ヴェリコ・スラプ(プリトヴィッツェ滝)の壮大な眺めを楽しみ、入口1より公園を後にする。

プリトヴィッツェ湖群国立公園
展望台からの眺め

プリトヴィッツェ湖群国立公園
洞窟を下って湖畔へ 流水に洗われる木道 湖には魚がいっぱい

プリトヴィッツェ湖群国立公園
クロアチア最大の大滝ヴェリコ・スラプ(プリトヴィッツェ滝)の壮大な眺め

 近くのレストランで昼食をとった後、一路シベニクへと向う。

クルカのパーキングエリアにて
 クルカ国立公園への遊覧ボートが出るスクラディンの街。 クルカ国立公園内を流れるクルカ川

 途中、シベニクの少し手前、クルカ国立公園内にあるクルカのパーキング・エリアにて休憩し、16時少し前にシベニクに到着。

シ ベ ニ ク
 クロアチアのアドリア海岸のほぼ真ん中に位置する、クルカ川の河口に開けた歴史の古い町で、旧市街は中世の街並みを色濃く残した細い路地が特徴的である。

 海岸通りの市立博物館の横手にある入口を入り、階段を上がると聖ヤコブ大聖堂の前に出る。

 聖ヤコブ大聖堂は、クロアチアで最も重要なルネッサンス様式の聖堂であり、世界遺産にも登録されている。内部は列柱によって区切られた三廊式で、下部がゴシック、上部がルネッサンス、天井に石板が張ってある。石を張ったルネッサンス様式の箱型教会は建築学的に大変珍しいものという。

シベニク 聖ヤコブ大聖堂
 聖堂の建築は1431年から1555年と120年以上かかっており、途中に幾度も建築責任者が変わっている。そのため、当初はゴシック様式で建設が進められたが、途中からルネッサンス様式へと変更されており、屋根の部分は、ルネッサンス風の半円形になっている。北側の壁面(写真右)には、教会には珍しい、72人もの人面彫刻がなされている。

シベニク 聖ヤコブ大聖堂
聖堂内のマリア像
 両側に側廊を持ち、ゴシックとルネッサンスがみごとに融合している聖堂内部。  聖堂西側のファザードに据えられた大きなバラ窓。

 大聖堂の北側のクロアチア共和国広場(レプブリカ広場)を挟んで、ネッサンス様式の建物が建っており、今は市庁舎として使われている。
 聖堂の脇に建つ、正面に時計の着いた風変わりなファザードがある15世紀の教会、聖バルバラ教会の脇を抜け、旧市街のメインストリートの一つ、ショップやカフェが並ぶクラリャ・トミスラヴァ通りを歩くと、劇場が立つチトー広場にでる。

シベニク 旧市街
 1533年〜1546年にかけて建てられたヴェネツィア時代の市庁舎。9つの半円形のアーチが連なっている。  15世紀前半に建てられたゴシック様式の教会。時計が備え付けられた西側の壁面は窓や彫刻が不規則に並んでいる。屋根を飾る2つの鐘楼はいずれもバロック様式。
 ここシベニクのガス灯はヨーロッパ最古のものである。  クラリャ・トミスラヴァ通り。ショップやカフェが並ぶ旧市街のメインストリートの一つである。

 昔の城塞の遺跡を残して建設された図書館の前を通り、南に広がる庭園を抜けると、聖フランシスコ教会の前に出る。

シベニク 旧市街 シベニク 聖フランシスコ教会
 クラリャ・トミスラヴァ通りの突き当たりにあるチトー広場に建つ劇場。  14世紀にゴシック様式だ建てられたが、18世紀半ばには大幅に改修され、バロックの教会として生まれ変わった。

 シベニクの街の観光を終え、アドリア海沿いをドライブし、途中、エメラルドグリーンの海に浮かぶ卵型の半島のような旧市街があり、観光名所であるプリモシュテン島の写真を撮り、今夜の宿泊地トロギールへ。

プリモシュテン島
 かっては島であったが、その昔、トルコ来襲時、村民は島に城砦を築き立てこもり、トルコ撤退後、本土との間を埋め立てて往来を 便利にしたため地続きになったといういわくがある。

 今日は割合早く、18時過ぎにホテルに到着。一休みして、ホテルのレストランで夕食。

                                               <5日目につづく>


                     
 
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