2014.3.5〜15

  ・1日目 ロサンゼルスへ
  ・2日目 サンサルバドル(乗継)〜リマ(乗継)
  ・3日目 リマ〜アスンシオン〜イグアスの滝観光
  ・4日目 イグアスの滝(アルゼンチン側)観光
  ・5日目 イグアス移住地〜アスンシオン(パラグアイ)
  ・6日目 リマ〜クスコ観光〜ウルバンバ(ペルー)
  ・7日目 マチュピチュ観光
  ・8日目 クスコ〜リマ市内観光
  ・9日目 ナスカ地上絵観光
  ・10日目 リマ〜サンサルバドル(乗継)〜ロサンゼルス
  ・11日目 ロサンゼルス〜帰国

第8日目(3/12 WED)   クスコ〜リマ市内観光

 今日は幾分ゆっくりで、8:15ホテルを出発、クスコへアンデスの山岳風景を見ながら、およそ1時間半のバスでの移動だ。

クスコ〜リマ
 車窓には素晴らしいアンデスの高原風景が広がる。  竜舌蘭 50年に一度咲くという花が咲いている。


 クスコでは、かつてのインカの太陽の神殿(コリカンチャ)だったサント・ドミンゴ教会へ。サント・ドミンゴ教会となっているこの場所は、インカ帝国時代には「コリカンチャ」と呼ばれた太陽の神殿で、「コリ」は「黄金」、「カンチャ」は「居場所」という意味で、当時の神殿は黄金で埋め尽くされていたといわれ、月、太陽、稲妻、虹、星を表す部屋で構成され、美しい石組みで囲まれていた。

 スペイン人は黄金を全て持ち去った後、石積土台だけを残し教会を建てたのだが、クスコに大地震があったとき上部の教会は崩れ落ちたが、石積土台はビクともしなかったという逸話が残っている。インカの石組技術を物語っている。

 現在はインカ時代の博物館になっており、インカの堅牢な石組みの構造など分かりやすく解説してもらう。

クスコ サント・ドミンゴ教会
サント・ドミンゴ教会の全景 教会裏手、見事な曲線を描く神殿の石組
 インカ時代のコリカンチャ(太陽神殿)の中庭。今は教会の回廊で取り囲まれた中庭になっている。 インカ時代の部屋 壁の台形のへこみに黄金の像が飾られていたとされる。
 インカの堅牢な石組みでは、日本の木造建築でも用いている”貫”といわれる工法を石で行っていた。  ガラスで保護されたいるところは、インカ時代に王座があった場所だそうである。
曲線を描く神殿の石組の上部(内側より) インカの世界観が描かれた金の板(レプリカ)
 インカの世界観では世界は三層に分かれている。コンドルが守る天上の世界、ピューマが守る地上の世界、蛇が守る地下の世界。インカ時代にはこのような黄金がいっぱいあったが、スペイン人によってことごとくはがされ、スペインに持ち去られてしまった。
サント・ドミンゴ教会の裏庭とクスコの街並み


 その後、バスにてクスコ・アレハンドロ・ベラスコ・アステテ空港へ。昼食はおにぎりのお弁当で、空港の待合室で食べ、13:15発AV806便(A320機)にてリマへ約1時間20分のフライト。リマ到着後、バスにて市内観光だ。
 
 リマはペルー共和国の首都で、人口約800万人を擁し、南米大陸の太平洋岸の中心である。チャラと呼ばれる海岸砂漠地帯に位置し、年間を通してほとんど雨が降らないところである。
 リマは、1535年にスペイン人の征服者フランシスコ・ピサロが築いた街で、その名前は、市内を流れるリマック川(リオ・リマック)に由来すると言われている。植民地時代に建てられた建物が多く残る旧市街のセントロ地区と海岸沿いの新市街のミラフローレス地区に二分される。
 1988年にサン・フランシスコ教会・修道院が、1991年にリマ歴史地区全体がユネスコの世界文化遺産に登録された。

 ペルー軍がスペイン軍を撃退した記念の日5月2日が名前となった「5月2日広場」、広場の中心に独立運動に大きな功績を残したサン・マルティン将軍の騎馬像が建つ「サン・マルティン広場」を車窓から眺め、旧市街の中心地であるアルマス広場へ。

リマ 旧市街
 5月2日広場 周りはスペインの植民地時代の建造物群だ。  サン・マルティン広場 アルマス広場に続く観光名所で、市民の憩いの場として大勢の人で賑わっている。


 1535年、首都をクスコからリマへ移すと決めたフランシスコ・ピサロは、スペインのイベリア様式にのっとり、アルマス広場を中心に街を築いていったのである。アルマス広場を中心として、ペルー政治庁(大統領府)カテドラル(司教座聖堂)リマ市庁舎などが建っている。広場の噴水は17世紀に造られたものだ。

リマ(ペルー) アルマス広場

リマ(ペルー) アルマス広場
ペルー政庁(大統領府) 元はインカ帝国を滅ぼしたフランシスコ・ピサロの屋敷だったところ。ここでは毎日午前11:45から衛兵交代式が行われる。歴代大統領が深く関わってきたこの建物も、何度も増改築を繰り返し、公式に大統領府と公に定められたのは比較的最近で、1939年のことだ。日系人のアルベルト・フジモリ氏もここで執務していたのだ(在任:1990〜2000)。
カテドラル インカ帝国の征服者フランシスコ・ピサロが自からの手で礎石を置いた、ペルーで最も古いカテドラルである。その日は1535年1月18日、リマ建都の日でもある。 リマ市庁舎
アルマス広場の周囲をゆっくり走る観光自動車や観光馬車。
 アルマス広場周辺には、特徴ある出窓を持ったコロニアルな建物が並んでいる。 アルマス広場の近くにある中央郵便局の中


 アルマス広場から大統領府の脇を歩き、コロニアル様式の建物、デサンパラードス駅に寄る。現在は駅としては機能していなく、図書館になっている。

リマ 旧市街
デサンパラードス駅の外観 中は図書館になっている
プラットホーム、線路が残っている。  駅のホームから見えるサン・クリストバルの丘。


 次いで、近くにあるサン・フランシスコ教会・修道院へ。バロックとアンダルシア風の建築様式を取り入れて1546年から100年以上かけて建てられたもの。特にファサード(正面装飾)は見ごたえがある。教会以外に15のチャペル、カタコンベ(地下墓地)、修道院、宗教芸術博物館からなっている。

リマ 旧市街
サン・フランシスコ教会・修道院  教会のファサード(正面装飾)
教会の内部


 サン・フランシスコ教会見学後は、リマの新市街、海岸沿いの繁華街ミラフローレス地区のすぐ南、バランコ地区の海岸沿いにあるレストラン「Costa Verde」へ。途中、夕方の大渋滞にはまり、18:30の到着。ちょうど太平洋に夕日が沈む時だった。

リマ 旧市街〜新市街
 Lima BRT(Bus Rapid Transit)メトロポリターノ 2010年から運行を開始した都市基幹交通システムで、2両連結のバスが市内を南北に貫くレププリカ通り(高速道路)の中央の専用レーンを走る。

リマ 旧市街〜新市街
 バランコ地区にある海岸に面したレストラン「コスタ ヴェルデ」から、太平洋に沈む夕日とミラフローレス地区の海岸を望む。


 ペルーを代表するアルコール、ピスコのカクテル「ピスコサワー」を飲みながら美味しい食事をいただいたあと、ミラフローレス地区のホテルへ。

                                               <9日目につづく>

                       
 
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