2014.3.5〜15
第8日目(3/12 WED) クスコ〜リマ市内観光 今日は幾分ゆっくりで、8:15ホテルを出発、クスコへアンデスの山岳風景を見ながら、およそ1時間半のバスでの移動だ。
クスコでは、かつてのインカの太陽の神殿(コリカンチャ)だったサント・ドミンゴ教会へ。サント・ドミンゴ教会となっているこの場所は、インカ帝国時代には「コリカンチャ」と呼ばれた太陽の神殿で、「コリ」は「黄金」、「カンチャ」は「居場所」という意味で、当時の神殿は黄金で埋め尽くされていたといわれ、月、太陽、稲妻、虹、星を表す部屋で構成され、美しい石組みで囲まれていた。 スペイン人は黄金を全て持ち去った後、石積土台だけを残し教会を建てたのだが、クスコに大地震があったとき上部の教会は崩れ落ちたが、石積土台はビクともしなかったという逸話が残っている。インカの石組技術を物語っている。 現在はインカ時代の博物館になっており、インカの堅牢な石組みの構造など分かりやすく解説してもらう。
その後、バスにてクスコ・アレハンドロ・ベラスコ・アステテ空港へ。昼食はおにぎりのお弁当で、空港の待合室で食べ、13:15発AV806便(A320機)にてリマへ約1時間20分のフライト。リマ到着後、バスにて市内観光だ。 リマはペルー共和国の首都で、人口約800万人を擁し、南米大陸の太平洋岸の中心である。チャラと呼ばれる海岸砂漠地帯に位置し、年間を通してほとんど雨が降らないところである。 リマは、1535年にスペイン人の征服者フランシスコ・ピサロが築いた街で、その名前は、市内を流れるリマック川(リオ・リマック)に由来すると言われている。植民地時代に建てられた建物が多く残る旧市街のセントロ地区と海岸沿いの新市街のミラフローレス地区に二分される。 1988年にサン・フランシスコ教会・修道院が、1991年にリマ歴史地区全体がユネスコの世界文化遺産に登録された。 ペルー軍がスペイン軍を撃退した記念の日5月2日が名前となった「5月2日広場」、広場の中心に独立運動に大きな功績を残したサン・マルティン将軍の騎馬像が建つ「サン・マルティン広場」を車窓から眺め、旧市街の中心地であるアルマス広場へ。
1535年、首都をクスコからリマへ移すと決めたフランシスコ・ピサロは、スペインのイベリア様式にのっとり、アルマス広場を中心に街を築いていったのである。アルマス広場を中心として、ペルー政治庁(大統領府)やカテドラル(司教座聖堂)、リマ市庁舎などが建っている。広場の噴水は17世紀に造られたものだ。
アルマス広場から大統領府の脇を歩き、コロニアル様式の建物、デサンパラードス駅に寄る。現在は駅としては機能していなく、図書館になっている。
次いで、近くにあるサン・フランシスコ教会・修道院へ。バロックとアンダルシア風の建築様式を取り入れて1546年から100年以上かけて建てられたもの。特にファサード(正面装飾)は見ごたえがある。教会以外に15のチャペル、カタコンベ(地下墓地)、修道院、宗教芸術博物館からなっている。 |