2008.5.20〜29


 ・1日目 バルセロナへ
 ・2日目 1日バルセロナ市内観光
 ・
3日目 モンセラート〜タラゴナ〜バレンシア
 ・4日目 バレンシア〜グラナダ
 ・5日目 グラナダ〜コスタ・デル・ソル〜カサレス〜ミハス
 ・6日目 ミハス〜セビーリャ〜コルドバ
 ・7日目 コルドバ〜ラ・マンチャ〜トレド〜マドリッド
 ・8日目 マドリッド、セゴビア
 ・9日目、10日目 マドリッド〜アランフェス〜マドリッド〜帰
 

日目(5/22 THU)   バルセロナ〜モンセラート〜タラゴナ〜バレンシア

 ホテルのレストランで朝食をとり、8:15バスにて出発。まず、カタルーニャの聖地、モンセラートへ向かう。バルセロナの北西約50km、のどかな田園風景の中に、標高1235mの奇怪な形をした岩山が聳え立つ。“のこぎり山”という名のモンセラート、古くからカトリックの巡礼者が訪れる聖なる山だ。

 山の中腹725mのところに、11世紀に起源を持つ修道院が建っている。車窓の右左に切り立った岩山を眺めながら登山道を上り、10:00駐車場に到着、時間が早いせいか車は少ない。修道院とその背後に聳える奇石群を見ながら歩いていくと、左手眼下にはモンセラートの町が見下ろせる。

標高1235mの奇怪な形をした岩山、モンセラート 修道院から見下ろすモンセラートの町

 カフェレストラン、みやげ物屋の前を通り、右手の階段を上ると、修道院前の広場にでる。切り立つ岩の塊を背負うようにして修道院が建っている。

 駐車場から修道院に向かう道には、カフェレストラン、みやげ物屋さんがある。  1025年に修道院が創設され、その後15世紀には修道院の最盛期を迎えたが、1811年ナポレオンのフランス軍によって破壊され、今見られる建物のほとんどは19〜20世紀にかけて再建されたものである。

 広場を横切って修道院の中に入ると、聖職者の建物に囲まれた小さな広場があり、正面にイエスと12人の聖人の像で飾られている大聖堂(バシリカ)のファサードがある。

イエスと12人の聖人の像
大聖堂(バシリカ)のファサード ファサード横の回廊

 正面入口とは別の右手の入口から入って、礼拝堂の脇の通路を辿ると、中央祭壇の上、ガラスケースに納められた黒いマリア像ラ・モレネータの前に出る。伝説ではサンタ・コバから発見され、その後修道院に移し変えられたという、12世紀のものといわれる、キリストをひざに抱く約50cmほどの木彫りのマリア像である。(残念ながら撮影禁止)

 黒いマリア像を見学後、礼拝堂を出ると、修道院の出口までの通路沿いには、巡礼者たちにより供えられたローソクの燈が続いている。

 巡礼者たちにより供えられたローソクの燈  広場脇にあるマリア像。サグラダ・ファミリアの受難の門の彫刻を手がけたスビラックスの作。

 修道院の見学を終え、駐車場まで戻る道の脇に、出店が出ていて、チーズや蜂蜜、ナッツなどが売られていて、添乗員さんのお勧めのチーズを試食。美味しいので買ってしまう。


 11:40モンセラートを出発、ローマ時代の面影を今にとどめているタラゴナへ向かう。モンセラートの山を下り、高速道路(AP−7号線)を走り、タラゴナ市街への出口のすぐ手前に、水道橋を見るためのPA(というより空地)がある。13:00頃に着き、バスを降りて松林の間の道を5分ほど歩くとラス・ファレラス水道橋のところに出る。

 タラゴナ市街の北、約4km離れたところにある。古代ローマ時代(2世紀ごろ)、約30km北のガイア川から町に水を供給するために造られたもので、別名「悪魔の橋」と呼ばれる。現在残っている部分は高さ26m、全長217mの2層アーチ式で状態が良く、スペインではセゴビアに次ぎ2番目の大きさを誇る水道橋である。橋の上には幅1mほどの水路があり、歩いて渡ることができる。タラゴナのローマ時代の遺跡群の一つとして世界遺産に登録されている。


 水道橋を見たあとは、バスでタラゴナ市内に入り、メインストリート「ランブラ・ノバ大通り」を、カタルーニャ地方の伝統で、お祭りの時に行われる組体操というか人間ピラミッドのパフォーマンスであるカスタリェースと呼ばれる「人間の塔」の銅像を車窓から見て、街中のレストラン「PASSADIS」で魚料理の昼食。

 カスタリェースと呼ばれる人間の塔はカタルーニャ地方の伝統で、お祭りの時に行われる組体操というか人間ピラミッドのパフォーマンス。  タラゴナ市内のメインストリートランブラ・ノバ大通り

 紀元前3世紀にローマ人によって築かれたタラゴナには、その時代に築かれた城壁に沿った遊歩道「考古学の道」や、円形競技場カテドラルなどの世界遺産に登録されている見所があるが、残念ながら今回はパスだ。


 昼食後は、高速道路(A-7号線)を車窓にオレンジ畑などを眺めながらバレンシアに向けて走る。バレンシアの少し手前でV−21号線に入り、バレンシアの約9km手前、マッサルファサールというところでV-21号線を下りたところにあるホテル「TRYP FLORAZAR」に18:00到着。畑の中で、周りには何も無い・・・こんなことなら、タラゴナの市内を見てくれば良かったのに・・・おとなしくバスを使い、ホテルのレストランで夕食を摂り、早めに就寝。



                                               <4日目につづく>


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