2008.5.20〜29
・1日目 バルセロナへ ・2日目 1日バルセロナ市内観光 ・3日目 モンセラート〜タラゴナ〜バレンシア ・4日目 バレンシア〜グラナダ ・5日目 グラナダ〜コスタ・デル・ソル〜カサレス〜ミハス ・6日目 ミハス〜セビーリャ〜コルドバ ・7日目 コルドバ〜ラ・マンチャ〜トレド〜マドリッド ・8日目 マドリッド、セゴビア ・9日目、10日目 マドリッド〜アランフェス〜マドリッド〜帰国 |
第5日目(5/24 SAT) グラナダ〜コスタ・デル・ソル〜カサレス〜ミハス 今日も晴天だ。ホテルのレストランで朝食をとり、ちょっと早めの8:00に出発する。シェラ・ネバダ山脈に抱かれたグラナダは、13世紀後半、イスラム時代最後のナスル王朝の首都として栄えた町で、今の町のあちこちにイスラム時代の遺跡が点在し、古都の残り香を漂わせている。まずは、その一つ、アルハンブラ宮殿へ向かう。
ちなみに、アルハンブラとは、アラビア語で「赤い城」という意味で、城壁に使われた石が多量の赤鉄を含んでいたため、城壁が赤く見えたことに由来しているといわれている。
ホテルからは20分ほどで駐車場に到着。そこから城壁に沿い歩き、「車両の門」から宮殿内に入ると、カルロス5世宮殿とサンタ・マリア教会の前にでる。サンタ・マリア教会の前の坂を上り、宮殿の敷地内にある2つのホテルの一つ「ホテル アメリカ」の前を通り、糸杉の垣根の間を通っていくと、左手にもう一つのホテル「パラドール・デ・グラナダ」が見える。
しばらく進み谷を越えたところに、野外ステージがあり、その前には、きれいに刈り込まれた糸杉の垣根に囲まれた水路と、バラの咲く花壇があり、その先にヘネラリフェが建っている。
城外の太陽の丘に建つヘネラリフェは、1319年に建てられ、王族の夏の別荘として利用されていた場所で、シェラ・ネバダ山脈の雪解け水を利用した水路や噴水が設けられ、「水の宮殿」とも呼ばれている。
中に入ってすぐのところの「アセキアの中庭」は、細長い池を囲んで花々が咲き乱れ、噴水がアーチを描くイスラム−スペイン様式を代表する庭園である。アセキアの中庭を通り、王の間を抜け中央バルコニーに出ると、アルハンブラ宮殿が一望できる。
ヘネラリフェを見学し、カルロス5世宮殿のところへ戻ってくる。四角い建物の中に入ると、広々とした円形の中庭になっている。
カルロス5世宮殿の向かいには、アルカサバが建っている。勢いを増してきたキリスト教徒軍の侵攻に備えて13世紀中ごろに建てられた城塞。9世紀後半に造られた要塞をもとにして造られたもので、アルハンブラ宮殿の中では最も古い建物。今では外壁と塔、土台を残すのみとなっているが、全盛期には24もの塔があったといわれている。
9:30になったので、王宮へ入る。カルロス5世宮殿の脇の入口より入るとまずメスアールの間がある。宮殿の現存する最も古い部分で、行政と司法が行われていたところである。
王宮来訪者の控え室として使われていた黄金の間からメスアールの中庭を通り抜けると、宮殿の中心部であるコマレス宮だ。細長い池をアラヤネス(天人花)の生垣が囲んでいるアラヤネスの中庭に出ると、正面には王宮内の塔では最大のコマレスの塔があり、塔内には、諸外国の大使たちによる王への謁見や、公式行事が行われていたコマレスの間(大使の間)がある。
コマレスの間を見てアラヤネスの中庭を出るとライオンの中庭に出る。ここからは王の住居部分で、中庭には124本の白大理石の列柱が並び、中央には12頭のライオンの像の噴水がある・・・はずなのだが、ライオン像は修復中でここにはいない・・・。残念!
ライオンの中庭を囲む、8,017個の寄木細工を使った天井が素晴らしい「アベンセラへスの間」、二連窓から差し込む柔らかな光で鍾乳石装飾(モカラベ)が美しく輝く八角形の天井を持った二階建ての夏の住居「二姉妹の間」、その奥のリンダラハの望楼を通り、こじんまりしたリンダラハの庭を見ながら進む。
ワシントン・アービングが「アルハンブラ物語」を執筆した部屋を経て、リンダラハのバルコニーに出ると、グラナダ市内でもっとも古い地区とされ、元々はイスラーム教徒のための居住区だったというアルバイシンからサクロモンテの丘までが一望できる。
これで王宮内部の見学は終わりとなり、バルタル庭園に出る。イスラム時代は貴族の宮殿やモスクなどが立ち並ぶ緑地だったという。バルタル庭園からサンタ・マリア教会に出て、車両の門から城外に出、城壁に沿って歩き駐車場に戻る。
アルハンブラ宮殿の見学を終え、10:40バスにて次の目的地「白い村」カサレスへ向かう。シェラ・ネバダ山脈を遥かに眺めながらオリーブ畑の中を走る。
ピカソの生誕地であり、太陽の海岸コスタ・デル・ソルの玄関口の町マラガを経て、コスタ・デル・ソルの中心地で、1960年代から、国際的リゾートとして賑わってきたトレモリーノスに寄り、ビーチ沿いのレストラン「La Cigala」で昼食、メニューはポーク料理。
昼食後には地中海のビーチやビーチ沿いのお店を見たりしてバスに戻り、コスタ・デル・ソルに沿って高速道路(A-7号線)をカサレスへ向かう。車窓からは、海上遥かに、大西洋と地中海をつなぐジブラルタル海峡に突き出た岩の塊から成る岬・ジブラルタルとアフリカ大陸・モロッコが眺められる。
エステポナの町の先で高速道路を下り、風力発電の風車が沢山立つ丘陵地帯をしばらく走ると、小さな峠があり、そこからは、岩山に建つ古城とその下に、スペイン瓦葺きのレンガ色の屋根と白い壁の家々が連なる「白い村・カサレス」が一望できる。
村に入ってバスを下り、村の中を散策する。路地を歩けばそこかしこに鉢植えが飾られて、白壁に色鮮やかな花が映える。そんな路地をぶらぶらと登って、古城と教会が建つ丘まで行く。ここからも太陽の光が似合う白い村・カサレスが一望できる。素敵な景色である。
白い村・カサレスを後にして、再び海岸線まで戻り、高速道路(A-7号線)をマラガ方面に戻り、コスタ・デル・ソル西のリゾート地フエンヒローラから北に8kmの山の中腹にある白い村・ミハスへ。 18:00「ホテル ミハス」に到着。夕食はホテルのレストランで20:00からなので、それまで、ミハスの街の散策に出る。市庁舎の裏を通り、街の中心であるビルヘン・デ・ラ・ペーニャ広場の南にある展望台へ。その一角には、16世紀前半に、修道士らが岩を掘り抜いて造ったといわれる「ほこらの礼拝堂」ラ・ペーニャ聖母礼拝堂があり、町の守護聖母であるラ・ペーニャ守護聖母像が奉納されている。
ビルヘン・デ・ラ・ペーニャ広場へ戻り、コンスティトゥシオン広場を通り、その先の坂を上ると、正面に小さな闘牛場がある。その隣、ラ・リベルタ広場には、1570年建立のインマクラダ教会が建っている。隣接した公園からはフエンヒローラの街と地中海が一望できる。
コンスティトゥシオン広場へ戻り、少し北に歩くと、絵葉書にも使われている美しい通り「サン・セバスチャン通り」に出る。なるほど、絵になるところだ。
マラガ通り歩いて、ビルヘン・デ・ラ・ペーニャ広場を通り、ホテルに戻る。
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