2013.6.9〜18


 1日目 ロンドン〜エジンバラへ

 
・2日目 エジンバラ市内&セント・アンドリュース観光

 ・3日目 ハドリアヌスの城壁〜湖水地方へ

 ・4日目 終日湖水地方観光

 ・5日目 リバプール〜ストラトフォード・アポン・エイボン

 ・6日目 コッツウォルズ地方観光〜バース観光

 ・7日目 ストーンヘンジ〜ロンドン市内観光

 ・8日目 終日ロンドン観光

 ・9日目、10日目 ロンドン〜帰国

 今回の旅行は、かみさんと2人で、クラブツーリズムのツアーに参加した旅です。イギリスは、かみさんは初めてで、私は20年以上前に仕事でロンドンには行ったことがあるのですが、観光は初めてだ。
 
1日目(6/9 SUN)   ロンドン〜エジンバラへ

 今回は、成田空港に8:20集合のため、朝食もとらずに家を出て、6:51新宿発のNEX7号で成田空港へ。第2旅客ターミナル・北団体カウンターに行き、同行する添乗員さん(井上さん)のところで受付をしたのだが、搭乗するBA−0006便はなんと2時間遅れだという。英国航空のカウンターで荷物を預け、井上さんのもとに再集合した後、ゆっくりと遅い朝食をとり、出国審査をして搭乗口へ。今回のツアー参加者は、27名とちょうど良い人数だ。

 英国航空 BA−0006便(定刻は10:50発 B777−300)は、出発は2時間遅れたものの、順調に飛行、定刻より2時間遅れの17:20に、ロンドン・ヒースロー空港に到着。ここで入国審査をして、国内線に乗り継ぎ。18:25発のBA1458便にてエジンバラへ。ほぼ定刻の19:30にエジンバラ空港に到着。迎えに来てくれているバスにて、今夜宿泊する、エジンバラ旧市街にあるホテルへ。

エジンバラ
 ニュータウンの西側のはずれにある、2つの尖塔が素敵な聖メアリー大聖堂 1902年にオープンしたバルモラルホテルの夜景。時計塔がひときわ印象的な建物。



第2日目(6/10 MON)   ブエジンバラ市内&セント・アンドリュース観光

 今日はエジンバラの市内とセント・アンドリュースの観光だ。天気は曇り、9:00にホテルを出発、まずはカールトン・ヒルへ。新市街地ニュータウンの東部にある小高い丘で、エジンバラ市街を一望に見渡せる。

エジンバラ市街(カールトン・ヒルより)


  エディンバラはスコットランドの首都。歴史的建造物が集まっているオールドタウンと、18世紀以降に計画的に造られたニュータウンが見事な対比を見せ、ユネスコの世界遺産に登録されている街である。

 カールトン・ヒルには、国民記念碑やネルソン記念碑、ダグラス・スチュアート記念碑、市立天文台など、数多くの著名な人たちの記念碑や歴史的建造物がある。

カールトン・ヒル
 ナショナル・モニュメント ナポレオン戦争戦死者の記念塔。パルテノン神殿を模していると言われ、資金難のために未完成のまま、今日にその姿を残している。  1805年のトラファルガーの海戦の勝利を記念して1815年に建てられたネルソン・モニュメント
 ドゥガルド・スチュワート・モニュメント(左)とエジンバラ市街。  カールトン・ヒルから望むホリルードハウス宮殿


 次いで、英国王室の宮殿、ホリルード・ハウス宮殿へ。近くにある、地球の歴史が体感できるというダイナミックアースでバスを降り、建物のアイデアが木の幹と葉からイメージされているという、近未来的なモダンなスコットランド国会議事堂の周りを半周しホリルード・ハウス宮殿の前へ。

ダイナミックアース スコットランド国会議事堂
 地球の歴史が体感できるアトラクションがある。  近未来的なモダンな建物で、建物のアイデアは木の幹と葉からイメージされているという。(右は議員宿舎)


 ホリルード・ハウス宮殿は、ロイヤルマイルの港側の基点にあたる小高い丘の上にあるルネサンス様式の優美な建物。1128年にデイヴィッド1世によって建てられた寺院が前身である。15世紀から、スコットランド国王夫妻の住居として使われてきた。何度か焼失、再建を繰り返して、現存の建物は1670年に完成したもので、現在はエリザベス2世の夏季の滞在地として使用されている。近々お見えになるというので、普段は一般公開されているのだが、残念ながら、入ることができなかった。

ホリールード・ハウス宮殿


 ホリルード・ハウス宮殿を外から眺めて、旧市街のメインストリートであるロイヤル・マイルの反対側の西端にあるエジンバラ城へ向かう。近くまでバスが入れないのでちょっと離れたところから歩き、王冠の様な形をした搭が印象的なゴシック様式のスコットランドでは最も由緒ある教会、セント・ジャイルズ大聖堂を外から眺め、ロイヤルマイルを西に歩いて行くとエジンバラ城の入り口に着く。

セント・ジャイルズ大聖堂
 王冠の様な形をした搭が印象的なゴシック様式のスコットランドでは最も由緒ある教会。英国教会の中でも屈指と言われるパイプオルガンが1992年に設置されている。

ロイヤル・マイル ザ・ハブ(the Hub)
 エディンバラ城から東に向かって伸びる、その名の通り長さ1マイルの目抜き通り。東の端にはホリールードハウス宮殿がある。 1842-1844に建てられたゴシック式の教会だが、現在は教会ではない。高さ74mはエジンバラで一番高い建物だ。

グラッドストーンズ ランド ロイヤル・マイルの街角にジキル博士とハイド氏が
  17世紀の商人の館。トーマス・グラッドストーンズが1620年に建てたオールドタウン最古の6階建ての家。  18世紀半ばのエジンバラの市議会議員で、石工ギルドの組合長をしていたウィリアム・ブロディーがジキル博士のモデルとされる。 昼間は実業家であったが、夜間は盗賊として18年間に数十件の盗みを働き、スコットランド間接税務局本部の襲撃計画が露見して1788年に処刑された人物。


 エジンバラ城は、キャッスル・ロックという岩山の上に建つ古代からの要塞で、エディンバラのシンボルである。城は幾度もの戦闘と破壊を経験し、その度に再建と増改築が繰り返された。城内で最も古い12世紀初期の建築物であるセント・マーガレット教会堂を除くと、城の建築物のいくつかは16世紀以前のものである。

エジンバラ城


 城の東正面にある門楼から場内に入り、アーガイル門をくぐりゆるやかな坂を上っていくと、日曜を除く毎日およそ13時に、1発だけ打ち上げられる「ワン・オクロック・ガン」と呼ばれる銃砲が置かれているテラスに出る。さらにゆるやかな坂を上り、スコットランド国立戦争記念館(戦没者記念堂)の横から、城の中心である、クラウン・スクエアに入る。

エジンバラ城
 城の東正面にある門楼。今日は、フィリップ殿下の92歳の誕生日を祝うセレモニーがあるため、衛兵が立哨している。  アーガイル門(城内より)
 上郭から「ワン・オクロック・ガン」が置かれているテラス(中郭)方向を見る。  スコットランド国立戦争記念館(戦没者記念堂)(裏側)。

 クラウン・スクエアに面して、王宮宝物館戦没者記念堂、グレート・ハウスが建っている。宝物館には、スコットランドのオーナーズとして知られたクラウン・ジュエル、いわゆる宝冠、御剣“スウォード・オブ・ステイト”、御笏の三種が展示されている。これらは、全キリスト教団で最古の三種をなす戴冠用宝器である。(館内は撮影禁止のため、写真なしです)
 ちなみに、宝冠は1540年に作られ、御剣は1507年、御笏は1494年のものである。このほか、代々スコットランド王の戴冠式の際に使われていたという「運命の石」も展示されている。

エジンバラ城
 王宮 王族の住居として、15世紀前半に建設が始まった。現在残っている建物は15世紀後半に増築された部分である。
王宮内のクラウン・ルームには、スコットランド王の戴冠用宝器(オナーズ・オブ・スコットランド)が展示されている。
 スコットランド国立戦争記念館(戦没者記念堂) 第一次世界大戦の戦没者のために、20世紀前半に建設されたもので、第二次世界大戦やそれ以降の軍事行動での犠牲者も記念している。


 宝物館を見て外に出ると、軍楽隊による吹奏が聞こえてくる。今日は、ここで、エリザベス女王の夫、フィリップ殿下の92歳の誕生日を祝うセレモニーが行われるというのである。普段は「ワン・オクロック・ガン」ということで、13時に、1発だけ打ち上げられるのだが、今日は12時に3基の銃砲で、27発の祝砲が打ち上げられた。

エジンバラ城
 軍楽隊による吹奏  ワン・オクロック・ガン 


 祝砲の打ち上げを見て出口まで戻ると、セレモニーに参加した衛兵の退場してくるところで、それを見送ってから我々も退城する。

エジンバラ城
 セレモニーに参加した衛兵の退場 


 バスで、新市街のプリンシズ通りに面してレストランに行き昼食。料理はスコティッシュ・サーモンだ。午後は自由行動だが、エジンバラ市内を見て回るグループと別れて、バスでセント・アンドリュース観光に行く。

エジンバラ新市街
 スコット・モニュメント 詩人、サー・ウォルター・スコットの業績を記念して1844年に建てられたもの。作家の記念碑としては世界最大を誇っている。  デイビッド・リビングストン像 スコットランドの宣教師で、当時「暗黒大陸」と呼ばれていたアフリカ大陸を横断した探検家である。


 1890年に開通したエジンバラの北側に広がるフォース湾を跨ぐ鉄道橋、フォース・レイルウェイ・ブリッジと並行して架かる、1964年に開通した吊り橋形式のフォース・ロード・ブリッジを渡り、およそ1時間20分ほどでセント・アンドリュースに到着。

エジンバラ〜セント・アンドリュース
 フォース・レイルウェイ・ブリッジ
 エジンバラの北側に広がるフォース湾を跨ぐ鉄道橋で、7年の歳月をかけて1890年に開通した。全長2,530m、強風に耐える堅固な構造の特徴的なデザインで知られる。
 フォース・ロード・ブリッジ
 1964年に開通した吊り橋形式のもので、全長2,512m、海面からの高さは44m。


 セント・アンドリュースは、北海に面した美しい町で、ゴルフの発祥の地として知られる。ゴルフ・リンクスに行く前にセント・アンドリュー大聖堂を見学。ここは、一時スコットランド最大の建物で、司教ロバートによってカノンズ小修道院として建てられたのが前身である。14世紀初めのロバート1世支配下の1318年に完成した。聖堂と修道院の建物群は、1559年の宗教改革後に略奪にあい、現在は廃墟となっている。

セント・アンドリュー大聖堂
 右下の写真は、第2、3、5、8回全英オープンゴルフ優勝者のトム・モリス・シニアと第9〜12回優勝者のトム・モリス・ジュニアの墓。


 そして、ゴルファー憧れのセント・アンドリュース・ゴルフ・リンクスへ。5年に1度、四大メジャーで最古の歴史を誇るゴルフ大会・全英オープンがここで行われるのだ。リンクスのクラブハウスで、専属ガイドと会い、コ−スへ。

セント・アンドリュース・リンクス
 リンクスの案内板 セント・アンドリュース・リンクスには、「オールドコース」を含めて7つのコースがありる。 リンクスのクラブハウス&ショップ


 ゴルフ競技の世界的な総本山として知られる、R&A・ゴルフ・クラブ・オブ・セント・アンドリュースのクラブハウスの前、オールド・コース1番ティーグラウンド、そして18番グリーンの奥から18番ホールに沿って歩き、コース内に。プレーしている人の邪魔にならないようにして、スウィルカン・ブリッジのところで記念撮影。

 スウィルカン・ブリッジは、18 番ホールのグリーン手前に設けられた(オールド・コース唯一の)ウォーターハザードに架かる橋で、トーナメントの最終日に、喝采の中、この橋を渡って最終グリーンに向かうトーナメント・リーダーが輝かしい。


セント・アンドリュース・リンクス
 R&A・ゴルフ・クラブ・オブ・セント・アンドリュースのクラブハウス。  オールド・コース、1番ティー・グラウンド
 オールド・コース、18番グリーン   スウィルカン・ブリッジ


 そして、17番ホールのいろいろなエピソードのある「ロード・ホール・バンカー」を見る。中島常幸が第107回全英オープンの3日目(7月15日)に、第3打のバーディパットがカップをオーバーしてこのバンカーに入れてしまい、脱出に4打かかり、このホールは9打を叩いて優勝のチャンスを逃したというエピソードのあるバンカーで、中嶋の愛称“トミー”をとって「トミーズ・バンカー」とも呼ばれる。


セント・アンドリュース・リンクス
 オールド・コース17番ホールの「ロード・ホール・バンカー」 オールド・コース1番ホールのグリーン


 1番グリーンの奥をとおり、ニュー・コース1番ホールのティー・グラウンドを通ってのクラブハウスに戻る。ここにはショップがあり、セント・アンドリュース・ゴルフ・リンクス関連のグッズが売られている。

 バスで、エジンバラへ戻り、ホテルのレストランにて夕食。


                                               <3日目につづく>

                              
 
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