2013.6.9〜18


 1日目 ロンドン〜エジンバラへ

 
・2日目 エジンバラ市内&セント・アンドリュース観光

 
・3日目 ハドリアヌスの城壁〜湖水地方へ

 
・4日目 終日湖水地方観光

 
・5日目 リバプール〜ストラトフォード・アポン・エイボン

 
・6日目 コッツウォルズ地方観光〜バース観光

 
・7日目 ストーンヘンジ〜ロンドン市内観光

 ・8日目 終日ロンドン観光

 ・9日目、10日目 ロンドン〜帰国

日目(6/16 SUN)   終日ロンドン市内観光

 今日は観光の最終日で、ロンドン市内観光だ。9:00ホテルを出発、バスで大英博物館へ行く予定だったが、旅行社の手配ミスか?バスがやってこない。仕方なく地下鉄で行くことに。

 ロンドン地下鉄は、大ロンドン市域の地下、および地上を走る電化された世界最古の公共鉄道ネットワークで、運行開始は1863年1月10日だという。ロンドンの地下鉄は、ゾーン1〜6内(これでロンドン市内はほとんど含まれる)は£4.50とちょっと高いが、1日券は£7.30〜8.80とお得だ。

  ホテルのすぐ近くのセント・ポールズ駅からピカデリー線に乗り、ラッセル・スクエア駅で下車、7〜8分ほど歩くと大英博物館に着く。

ロンドン地下鉄
ラッセル・スクエア駅


 大英博物館の起源は、古美術収集家の医師ハンス・スローン卿の収集品にさかのぼる。収集した美術品など約8万点の収蔵品は1759年に国に譲られ公開されたのが始まり。その後も政府外交官たちが拡大に貢献。19世紀初めには当時の建物が手狭になり、1850年までに現在の建物になった。

 現在、約700万点の品を所蔵し、そのうち常時15万点程度を約100室のギャラリーで公開している。大英博物館の年間入場者は約500万人にのぼる。無料なので、もともと入館券の購入のための行列は発生しないのだ。

ロンドン 大英博物館
大英博物館(裏の入り口、モンターギュ・プレイス・エントランス)


 裏の入り口、モンターギュ・プレイス・エントランスから中に入り、まっすぐ進むと、イースター島の人造彫刻があり、グレートコートにでる。ここは、かつて大英図書館があったところで、2000年に、巨大で現代的なガラス張りの天井がある吹き抜けの大ホール、グレートコートが完成した。

ロンドン 大英博物館
 イースター島の人造彫刻(BC1400年頃)
 裏口から入って、グレートコートへの入り口にある。
グレートコート


 1時間ほどの見学時間しか取れないので、主だったところだけ観ることに。まずは、エジプト・コレクション。エジプト象形文字解読の手掛かりになったことで有名なロゼッタ・ストーン、エジプト最大の王ラムセス二世の胸像を観る。

ロンドン 大英博物館
 ロゼッタ・ストーン(BC196年) エジプトのロゼッタで1799年に発見された石碑である。縦114.4cm、横72.3cm、厚さ27.9cm、重量760kg。古代エジプト期の暗色の花崗閃緑岩でできた石柱であり、プトレマイオス5世のため紀元前196年にメンフィスで出された勅令が刻まれている。この碑文は三つの文字、すなわち古代エジプト語の神聖文字(ヒエログリフ)と民衆文字(デモティック)、ギリシア文字で記述されている。  ラムセス二世の胸像(BC1270年頃)
 紀元前13世紀、ラムセス二世はエジプト最大の王として領土を拡張し、王室の名声と建築の造営に勢力をそそいだ。アブシンベルの神殿を造営したのもこの王である。


 次いで西アジア・コレクション人面有翼牡牛像が飾られた入口を入る。この像は、ラマッソスと呼ばれる像で、アッシリアでは守護神としてこの様な像が城門に飾られたという。中はアッシュール・バニパルのライオン狩りのレリーフの部屋である。ライオン狩が昔は王様の楽しみであったという。

ロンドン 大英博物館
 人面有翼牡牛像(BC710年〜705年頃)頭部は人間で、体は羽のある牡牛になっている。
 ライオン狩りのレリーフの部屋

ロンドン 大英博物館
 うずくまるアフロディーテ(紀元前3世紀)
 イングランドの宮廷画家を務めた ピーター・レリー が所有していたことから、レリーのヴィーナスと呼ばれる。ギリシャの彫刻家で最初の女性の裸身像を彫ったとされるプラクシテレスとヘレニズム文化の影響を受けた大理石の作品。


 次はギリシャ&ローマ・コレクション。リキュアの町クサントス(トルコ南西部あたり)で発見された神殿風の墓廟ヌルイデス・モニュメントを観て、パルテノン・ギャラリーへ。トルコ駐在大使だったエルギン卿が、当時ギリシャを治めていたトルコ政府の許可を得て神殿からはがしてきた「エルギン・マーブル」と呼ばれる、ギリシャのパルテノン神殿を飾った大理石彫刻群の一部が展示されている。

ロンドン 大英博物館
 ヌルイデス・モニュメント(BC390〜380年頃) リキュアの町クサントス(トルコ南西部あたり)で発見された神殿風の墓廟で、君主アルピナスの功績を称えるために造られたと考えられる。  パルテノン・ギャラリー ギリシャのパルテノン神殿を飾った大理石彫刻が展示されている。現在ギリシャにあるものの半数はレプリカで、その残りが、ここ大英博物館に展示されているのだそうである。
 パルテノン神殿の東破風彫刻の右面「女神たち」 母ディオーネの膝に横たわるギリシャ神話の女神アフロディテ。
 破風とは、屋根の一部のこと。彫刻類は、戦女神アテナの誕生の物語がテーマとなっている。
パルテノン神殿の東破風彫刻の左面「ディオニュソスと女神たち」(BC438〜432年)
 左から順に太陽神Helios、及び彼の馬車をひく馬の頭部、酒神Dionysos、Demeter(右)とPersephone、一番右が青春の女神Hebe、となってる。
パルテノン神殿の東破風彫刻  パルテノン神殿東破風彫刻。月の女神セレネの馬・・・の頭部。


 そして、2階に上がると、古代エジプトに関する展示になっており、多数のミイラが並んでいる。まだまだ見どころは沢山あるのだが、時間もないのでこれで切り上げることに。・・・ちょっと残念!

ロンドン 大英博物館
古代エジプトのミイラの木棺  エジプト庶民のミイラ、ジンジャー(BC3400年頃) 頭髪の赤い色から、ジンジャーの愛称で知られるミイラ。熱砂に埋葬されたために水分が吸収され遺体が自然にミイラ化したもの。
代エジプトのミイラの木棺  テーベの女性神官、ヘヌトメヒトの木棺。


 再び地下鉄のラッセル・スクエア駅に戻り、ピカデリー線でグリーン・パーク駅へ。ここからグリーンパークの中をを通ってバッキンガム宮殿へ歩く。ちょうど衛兵パレード&交代儀式の行われる時間だ。

ロンドン ラッセル・スクエア
ロンドン大学本部  ラッセル・スクエア ロンドンで二番目に大きなスクェア(正方形の広場)。


 バッキンガム宮殿はイギリス王室の宮殿で、1703年にバッキンガム公が建てた居館を、1762年にジョージ3世が買い取ったのが起源。1825年ごろジョージ4世の命によりナッシュが大改装を加え、以来バッキンガム宮殿とよばれるようになった。国王・女王のロンドンにおける居住場所としてもっぱら使われるようになったのは、1837年ビクトリア女王の時代からである。

ロンドン バッキンガム宮殿
 約1万坪の敷地を誇り、舞踏会場、音楽堂、美術館、接見室や図書館等が設置されている。部屋数は、スイート19、来客用寝室52、スタッフ用寝室188、事務室92、浴室78である。宮殿に勤務する人は約450名、年間の招待客は4万人にもなるという。


 衛兵パレード&交代儀式は、4月から7月までは毎日1回、他の月では2日に1回ずつ午前11時30分(日曜日は10時。大雨の日は中止)に行われる。

ロンドン バッキンガム宮殿
衛兵パレード&交代儀式


 宮殿前広場には、ヴィクトリア記念碑が建立されており、広場からはセント・ジェームズ・パークに沿ってトラファルガー広場を結ぶ通りザ・マルが、生い茂ったプラタナス並木に沿って位置している。

ロンドン バッキンガム宮殿
 クイーン・ビクトリア記念碑 ヴィクトリア女王は、1838年6月28日にウェストミンスター寺院で戴冠式を行い、1837年6月20日から1901年1月22日までイギリス女王として在位した。近代以降、英国の最も輝かしい時代の女王と言われ、「君臨すれども統治せず」の立憲君主制の理念によって議会制民主主義を貫き、イギリス帝国を繁栄させた。 ザ・マル
 ロンドンのウェストミンスターにおける南西端のバッキンガム宮殿及び北東端のトラファルガー広場を結ぶ通りである。
 エリザベス女王在位60年ということで、両側にユイニオンジャック旗が掲げられている。


 衛兵交代のセレモニーを観て、再びグリーン・パーク駅から地下鉄でレスター・スクエア駅まで行き、中華街で飲茶の昼食。ここは、ヨーロッパで最大規模のチャイナタウンである。

ロンドン 中華街
 劇場が並ぶシャフツベリー・アベニューの南側一帯が、ヨーロッパで最大規模のチャイナタウンで、極彩色の牌楼を模した門が建ち、中国料理の店がびっしりと並んでいる。


 昼食後、タクシーにて、リージェンツ・パークへ。ブラック・キャブと呼ばれるロンドンのタクシーは、客席が運転席と仕切られていて5人が向かい合って座るようになっている。

 リージェンツ・パークは、ロンドン北部にある王立公園で、総面積は約500エーカー (約2.0平方キロメートル)を誇り、公園内には400種類、30,000本以上の薔薇が咲くクィーン・メアリー・ガーデン、野外劇場、運河、スポーツ施設、学校などがありロンドン市民の憩いの場となっている。

リージェンツ・パーク

 今年は、バラの開花がひと月ほど遅れていて、クィーン・メアリー・ガーデンの薔薇もまだ少し早いかなという感じだが、結構きれいに咲いている。

リージェンツ・パーク クィーン・メアリー・ガーデン


 ローズガーデンの散策を楽しんだ後は、近くのベーカー・ストリート駅まで歩く。駅の近くには、 ビートルズやチャップリンなどイギリス出身の有名人をはじめ、歴史上の人物、各国の政治家、エンターテイナーからスポーツ選手などを精巧に再現して展示しているマダム・タッソー蝋人形館があり、観光客が行列を作っていた。

ロンドン マダム・タッソー蝋人形館


 そして、ベーカー・ストリート駅のマリルボーン・ロード側出口を出た左側には、シャーロック・ホームズの像が建っている。シャーロック・ホームズは、アーサー・コナン・ドイルの推理小説『シャーロック・ホームズシリーズ』の主人公であり、架空の探偵である。ロンドンのベーカー街221Bにあるハドスン夫人所有のアパートで、相棒のジョン・H・ワトスン医師と共同生活をしていたことになっている。1887年から1927年にかけて発表された、4つの長編と56の短編に登場する。近くには「シャーロック・ホームズ博物館」もある。

ロンドン ベーカー・ストリート駅付近
 セント・メリルボーン教会 メリルボーンの大通りに面してあるこの教会は1400年ごろに設立されたそうである。  ベイカー・ストリート ロンドンのシティ・オブ・ウェストミンスター内のメリルボーン地区に実在する南北方向の通りで、ベイカー街221Bに居住したと設定されている架空の名探偵シャーロック・ホームズと関わりの深い通りとして有名である。  シャーロック・ホームズの像 ベーカー・ストリート駅のマリルボーン・ロード側出口を出た左側にある。


 地下鉄で、ピカデリー・サーカス駅まで行く。ピカデリー・サーカスは、ウエスト・エンド地区にある広場で(「サーカス」は「通りの合流点における円形の空き地」の意味)、ピカデリーとリージェント・ストリートの接続地点として1819年に建設された。

 広場の中心にはシャフツベリー記念噴水エロスの像がある。この噴水は1892年から93年に建造されたもので、噴水の頂点には翼を広げた「キリスト教的慈愛を表す天使」の像が建っている。この像はギリシャ神話の愛の神である「エロス」と呼ばれることが多い。

ピカデリー・サーカス
ピカデリー・サーカス広場のシャフツベリー記念噴水とエロスの像


 ここでいったん解散し夕食時まで自由行動だ。まず、この近くの、フォートナム&メイソンと三越を覗いた後、ミレニアム・ブリッジに行ってみることに。ピカデリー・サーカス駅より地下鉄を、ホーボーン駅で乗り換え、セント・ポールズ駅まで行く。

 地上に上がったところに、セント・ポール大聖堂が建っている。イギリス国教会に属し、聖パウロを祀っている。1666年のロンドン大火の後、建築家クリストファー・レンにより再建され、1710年に完成した。再建されたセント・ポール大聖堂はバロック建築に分類され、大ドーム及び西側正面にある2つの塔の特徴を持ち、高さ約111m、幅約74m、奥行き約157mというまさに大聖堂である。

セント・ポール大聖堂
 1981年にはチャールズ皇太子及びダイアナ元妃の結婚式が行われた場所としても知られる。


 セント・ポール大聖堂からテムズ河対岸の現代美術の殿堂、テート・モダンへまっすぐ伸びる歩行者専用の吊り橋が、ミレニアム・ブリッジだ。昨日はこの下を船でくぐったが、今日は橋を渡ってみる。セント・ポール大聖堂、そして対岸の市庁舎、高い尖塔のザ・シャードなど、素晴らしい眺めだ。

ミレニアム・ブリッジ


 セント・ポールズ駅まで戻り、ホテルの近くのセント・ポールズ駅まで地下鉄で行く。近くの王室御用達といわれるスーパーでちょっと買い物をしてホテルに戻る。
 ホテルのレストランで夕食。料理はチキンだ。ツアー最後の夕食ということで、楽しく和やかな食事をした。


日目(6/17 MON)   帰国の途へ

 最終日は9:30にホテルを出発。ロンドン・ヒースロー空港にて、出国審査並びにセキュリティー・チェックを済ませ搭乗口へ。
 BA0005便 B777−300は定刻13:30より1時間近く遅れて離陸。


10日目(6/18 TUE)   帰 国

 ほぼ満席のBA0005便は順調に、およそ11時間のフライトで定刻より20分ほど遅れの9:25に成田空港に着陸。通関後、NEXで新宿へ。12時過ぎに無事、我が家へ到着。お疲れさま!!


 今回の旅行は、スケジュール的にはゆったりとしてよかったが、ロンドン市内で、もう少し見たいところがあったが、1日半の予定ではちょっと無理なのだろう。

 しかしながら、ロンドンでちょっとの時間、激しい雨に会ったが、それ以外ではそれ程降られもせず概ね天候に恵まれ、セント・アンドリュースや、湖水地方、コッツウォルズなどの美しいそしてのどかな風景を楽しむことができた。また、同行の方々とも和気藹々で、楽しい旅だった!! 

 同行の方々および添乗員の井上さん、お世話様でした。お陰で楽しい旅をすることができました。いつかまたどこかでお会いできるかもしれません。楽しみです・・・・・・。


                                               <おわり>


                              
 
inserted by FC2 system