2014.6.18〜27


 1日目 イスタンブールへ

 
・2日目 イスタンブール市内観光〜アンカラ

 
・3日目 ボアズカレ遺跡観光〜カッパドキアへ

 ・4日目 終日カッパドキア観光

 ・5日目 カッパドキア観光〜コンヤ市内観光

 ・6日目 コンヤ〜パムッカレ観光

 ・7日目 エフェソス観光〜アイワルクへ

 ・8日目 トロイ観光〜ダータネル海峡クルーズ〜イスタンブール

 
・9日目、10日目 ボスフォラス海峡クルーズ・イスタンブール観光〜帰国

日目(6/20 FRI)   ボアズカレ遺跡観光〜カッパドキアへ

 昨夜は雷雨があったようだが、今日は朝から晴天だ。ここアンカラはトルコの首都で、都市の主要部分はウルス(Ulus)と呼ばれるオスマン帝国時代以前からの歴史的旧市街と、1920年代以降にトルコ共和国政府によってその南にイェニシェヒル(Yenisehir)という名で計画的に建設された新市街、およびその郊外地区からなり、政府の施設はイェニシェヒルに集中している。

 今日は、アンカラから220kmほど東のボアズカレの遺跡を見学し、カッパドキアへ移動する。8:00にホテルを出発、国道200号線(D.200、E.88)を走り、途中1度の休憩をして、11時少し前にボアズカレのヤズルカヤ遺跡に到着。

 ボアズカレとは,「渓谷の要塞」という意味で、紀元前16 - 14世紀の古代ヒッタイト帝国の首都で、現在も広大なエリアにヒッタイト王国の栄華を物語る遺跡の数々が広がっている。

ボアズカレ ヤズルカヤ遺跡


  ヤズルカヤとは,「碑文のある岩場」という意味で、ここはヒッタイトの聖地で、岩場をそっくりそのまま利用した露天神殿で、堅い岩に細かく刻まれたレリーフから当時の祭儀の様子がわかる。神殿は大ギャラリーと小ギャラリーのふたつに分かれていて、それぞれ岩には沢山のレリーフが彫られている。

ボアズカレ ヤズルカヤ遺跡
 入口より大ギャラリーへ入ってゆく。  大ギャラリーの岩壁に掘られている、12人の黄泉の国神の行進のレリーフ。
 メインのレリーフで、ヒッタイトの主神、嵐の神テシュプ太陽神へパトが会うシーン。 トウトウハリヤ4世のレリーフ
 
脚部が剣の戦いの神のレリーフ。   守護神シャルマに抱きかかえられたシュピルリウマ2世の父王トゥタルヤ4世のレリーフ。
大きな岩の間を見て回る。 遺跡の出口


 ヤズルカヤ遺跡を見学した後、ボアズカレの町とハットゥシャ遺跡が見渡せるレストランで昼食を摂り、ハットゥシャ遺跡へ。

ボアズカレの町と ハットゥシャ遺跡


 ハットゥシャは、紀元前18世紀頃、古代ヒッタイト帝国時の首都であったところ。大神殿ライオン門スフィンクス門王の門などが発掘されている。外周が6kmもある大きな遺跡で、世界遺産に登録されている。
 広いので主だったところをバスで巡ってくる。入口を入ってすぐ右側に大神殿跡がある。発掘中なので土台しか見られないが、広大な聖域を複雑な構造の建物が埋めていたようだ。主神である嵐の神と太陽の女神が一番奥に並べて造られ、ほかに200を超す部屋があったという。

ハットゥシャ遺跡  大神殿跡


 バスでライオン門まで移動。ライオン門は丘の上に立っている一対の門。外側に堂々とした2体のライオン像がある。ライオンの彫刻には魔よけの意味も込められているといわれる。玄武岩で作られたこの門は、町の入り口となる6ヶ所の門のひとつである。

ハットゥシャ遺跡  ライオン門


 次いでまたバスで、南側の最も標高の高い所にあるスフインクス門へ。まず門の直下にある地下道を通って城塞の外へ出てみる。この石組の地下道は、長さは71mあり、戦士を繰り出すためのものだったという。
 地下道を出たところからスフインクス門へは石段を上って行くのだが、この部分は人工的に築かれた城塞で、石灰岩ブロックをピラミッド断面状に高さ20mも積み上げたもので、全長は250mもある。

ハットゥシャ遺跡  スフインクス門
 地下道とその出口
スフインクス門からの遺跡群の眺め 


 もう一つ先の王の門までまたバスで移動、この門にはとんがり帽子をかぶった人物が彫刻されており、当初はこの人物がヒッタイト王とみなされたことからこの名前がついた。しかし、後にこれは王ではなく、戦士であることが分かった。

ハットゥシャ遺跡  王の門


 ハットゥシャ遺跡を見学した後、先程昼食を摂ったレストランでトイレ休憩をして、一路次の目的地カッパドキアへ向かう。途中一度休憩して4時過ぎにカッパドキアのギョレメという町の洞窟ホテルに到着。チェックインの跡一休みしてから、夕日の鑑賞ポイントであるローズバレーに行くことに。

カッパドキア
 ギョレメの洞窟ホテル


 カッパドキアは、標高1000メートルを超えるアナトリア高原中央部に、100ku近くにわたって岩石地帯が広がる台地。キノコや煙突のような形の奇岩が林立し、巨岩がそびえる景観はまさに自然の驚異である。
 このような地層は数億年前に起きたエルジェス山の噴火によって造られたもので、火山灰と溶岩が数百mずつ積み重なった末、凝灰岩や溶岩層になった。その後も岩部は風雨に打たれて浸食がすすみ、今では固い部分だけが残されて不思議な形の岩となったのである。トルコが誇る世界遺産のひとつである。

 ローズバレーは、カッパドキアの中でも最も美しい峡谷のひとつで、紅色の岩の色からこの名前がついた。ローズバレー内にもいくつかの教会があり、7世紀頃の彫刻や11世紀のフレスコ画も見ることができる。また、カッパドキアでも有数の夕日の絶景ポイントでもある。

カッパドキア ローズバレーのサンセット


 素晴らしいサンセットを眺めた後は、アヴァノスという町のレストランで「民族舞踊とベリーダンス」のディナーショーを楽しむ。

カッパドキア
 民族舞踊とベリーダンスのディナーショー


 ディナーショーを楽しみ、10時半頃ホテルに戻る。

                                                      <4日目につづく>

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