2014.6.18〜27


 1日目 イスタンブールへ

 
・2日目 イスタンブール市内観光〜アンカラ

 
・3日目 ボアズカレ遺跡観光〜カッパドキアへ

 
・4日目 終日カッパドキア観光

 ・5日目 カッパドキア観光〜コンヤ市内観光

 ・6日目 コンヤ〜パムッカレ観光

 ・7日目 エフェソス観光〜アイワルクへ

 ・8日目 トロイ観光〜ダータネル海峡クルーズ〜イスタンブール

 ・9日目、10日目 ボスフォラス海峡クルーズ・イスタンブール観光〜帰国


日目(6/21 SAT)   終日カッパドキア観光

 今日は一日、カッパドキアの観光だ。今日もまた晴天だ。オプショナルの気球ツアーに行く人は、早朝4:30にホテルを出発し、5時よりおよそ1時間、上空より早朝のカッパドキアの景色を堪能してきたようだ。高所恐怖症のHiroは、下から気球を眺めただけである。

 カッパドキア
 朝陽を浴びて飛ぶ観光用気球



 気球ツアーから戻ってきた人たちと一緒に朝食を摂り、9:00にホテルを出発。まずは、ゼミ渓谷(ZEMI VADISI)を散策。ゼミ渓谷は、約6キロにわたり森林浴が楽しめるハイキングコースである。私たちはおよそ40分ほど奇岩群の景色を楽しんできた。

 ちなみにこのゼミ渓谷は、昨年9月に日本人の女性観光客2人が襲われたところで、確かに観光客は少ないものの、グループで散策する分にはあまり危険は感じなかった。

カッパドキア  ゼミ渓谷


  次いでパジャパー地区へ。セルヴェの谷に入る手前にあるオープンスペースで、シメジのような岩やキノコがつながったような岩が点在する谷間である。キノコのような岩や大きな岩の間を巡ってくる。何とも珍しい光景だ。

 キノコの傘にあたる部分は固い玄武岩で、下部の柔らかい凝灰岩とは浸食の速さが異なるために不思議なキノコ岩が生まれたのである。

カッパドキア  パジャパー地区
 修道士の岩 山や岩にこもって信仰生活を送ることを提唱した古代の修道士、聖シメオンが使ったという岩で、「修道士の岩」とも呼ばれている。  キノコ岩の中に妖精が住んでいるといういわれもあり地元では「妖精の煙突」と呼ばれている。


 パジャパー地区を散策した後、アヴァノスの街中を流れるクズル・ウルマック(赤い川)のほとりのレストラン・カフェで休憩、チャイタイムだ。

カッパドキア  アヴァノス
 アヴァノスの街中を流れるクズル・ウルマック(赤い川)  クズル・ウルマック(赤い川)に架かる青い吊橋とほとりの公園。
 アヴァノスの街中を流れるクズル・ウルマック(赤い川)に面したレストランカフェ「MADO」でチャイタイム。  トルコで飲まれるチャイ(トルコ紅茶)。チャイ用グラスはチューリップ型の小さなガラス製又はクリスタル製のもので、ソーサーも付いている。


 その後、三姉妹の岩などがあるエセンテペへ向かうが、途中、デヴレント渓谷にあるラクダ岩を車窓より眺める。

カッパドキア
デヴレント渓谷にあるラクダ岩


 エセンテペでは3人の美女に例えられる「三姉妹の岩」(あるいは 「親子岩」とも呼ばれる)や亀とも人の顔とも見える岩などをながめる。自然が造った奇岩は圧巻だ。

カッパドキア  エセンテペ
三姉妹の岩 亀それとも人の顔?


 その後奇岩の要塞オルタヒサールへ。高さ約80m、直立した岩山を利用した砦が聳え立つ村で、オルタとは中央という意味で、奇岩地帯におけるこの巨岩の位置を表している。内部には階段もあり過去には要塞だった。 400mほど離れた別の岩峰(砦)と地下トンネルで結ばれているという。

カッパドキア  オルタヒサール


 オルタヒサールを眺めた後、ギョレメの洞窟レストランで昼食。食後、カイマクルの地下都市へ。

カッパドキア  ギョレメ 
洞窟レストラン 洞窟レストランよりの眺め


 カッパドキアには数多くの地下都市が点在するが、カイマクルデリンクユは規模が大きい。ローマ帝国の迫害を逃れてこの地に辿り着いた初期キリスト教徒たちが隠れ住み、何世紀もかかって掘り進められて拡張されてきたのだが、作られた年代は謎に包まれている。紀元前から存在し、ヒッタイトによって作られたと考えられている。

 カイマクル地下都市は、深さ55m、地下8層で、内部には教会、学校、ワイナリー、食料貯蔵庫などが作られ、約2万人が暮らしたと考えられている。 各階層は階段や傾斜した通路でつながれている。観光できるのは地下4階までである。

カッパドキア  カイマクル地下都市
カイマクル地下都市の入り口  通路は腰をかがめないと通れない。


 カイマクル地下都市を見学後は、鳩の家がいっぱいある高い岩峰で、「尖った城塞」を意味するウチヒサールへ。
 ウチヒサール城塞は、ウチヒサールの町にある岩の城砦で、城砦の頂上からは360度のカッパドキアのパノラマを楽しむことができる。岩の表面にはたくさんの鳩の巣穴を見ることができる。

カッパドキア  ウチヒサール


 ウチヒサール要塞の裏側にあたる谷は「鳩の谷」とよばれている。名前の由来はかつてここで暮らした修道士が鳩を飼っていたからとか。当時は鳩の糞を集めて肥料にしていたと言われ、よく岩を見てみると、鳩の住処の小さな穴がたくさん開いており、現在でもたくさんの鳩が集まっている。

カッパドキア  ウチヒサール「鳩の谷」
 鳩の谷にある洞窟住居  鳩の谷の見物スポットの木に沢山のナザール・ボンジュー(*)がぶら下がっていた。 
 ナザール・ボンジューとは、青い目玉の形をした魔除けのお守り。トルコの定番中の定番のお土産でもある。


カッパドキア  ローズバレー
ピンク色の岩肌のローズバレー(バラの谷)


 ウチヒサール観光後、いったんホテルに戻り、オプショナルツアーのアヴァノス モティフ文化センターで行われる「メヴラーナ旋回舞踊(セマー)ショー」に行く。

 メヴラーナのセマー(旋回舞踊)はイスラム神秘主義教団の1派、メヴラーナ教団の儀式で、神との一体化を求め、ひたすらくるくると旋回し続けるダンスのことである。今はショー化されていて、本場コンヤのほかカッパドキア、イスタンブール などで見ることが出来る。

 宗教色の強い踊りのため、旋回舞踊中は写真撮影や拍手も禁止だ。踊りが終わってから写真撮影のデモが行われた。あまり人気がないのか観客は、私たちのグループ6名ともう1グループで10名ほどだ。

カッパドキア  アヴァノス
モティフ文化センター メヴラーナのセマー(旋回舞踊)


 旋回舞踊を観た後、ホテルに戻り、ホテルのレストランで夕食。

                                                      <5日目につづく>

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