2014.6.18〜27
第4日目(6/21 SAT) 終日カッパドキア観光
次いでパジャパー地区へ。セルヴェの谷に入る手前にあるオープンスペースで、シメジのような岩やキノコがつながったような岩が点在する谷間である。キノコのような岩や大きな岩の間を巡ってくる。何とも珍しい光景だ。 キノコの傘にあたる部分は固い玄武岩で、下部の柔らかい凝灰岩とは浸食の速さが異なるために不思議なキノコ岩が生まれたのである。
パジャパー地区を散策した後、アヴァノスの街中を流れるクズル・ウルマック(赤い川)のほとりのレストラン・カフェで休憩、チャイタイムだ。
その後、三姉妹の岩などがあるエセンテペへ向かうが、途中、デヴレント渓谷にあるラクダ岩を車窓より眺める。
エセンテペでは3人の美女に例えられる「三姉妹の岩」(あるいは 「親子岩」とも呼ばれる)や亀とも人の顔とも見える岩などをながめる。自然が造った奇岩は圧巻だ。
その後奇岩の要塞オルタヒサールへ。高さ約80m、直立した岩山を利用した砦が聳え立つ村で、オルタとは中央という意味で、奇岩地帯におけるこの巨岩の位置を表している。内部には階段もあり過去には要塞だった。 400mほど離れた別の岩峰(砦)と地下トンネルで結ばれているという。
オルタヒサールを眺めた後、ギョレメの洞窟レストランで昼食。食後、カイマクルの地下都市へ。
カッパドキアには数多くの地下都市が点在するが、カイマクルとデリンクユは規模が大きい。ローマ帝国の迫害を逃れてこの地に辿り着いた初期キリスト教徒たちが隠れ住み、何世紀もかかって掘り進められて拡張されてきたのだが、作られた年代は謎に包まれている。紀元前から存在し、ヒッタイトによって作られたと考えられている。 カイマクル地下都市は、深さ55m、地下8層で、内部には教会、学校、ワイナリー、食料貯蔵庫などが作られ、約2万人が暮らしたと考えられている。 各階層は階段や傾斜した通路でつながれている。観光できるのは地下4階までである。
カイマクル地下都市を見学後は、鳩の家がいっぱいある高い岩峰で、「尖った城塞」を意味するウチヒサールへ。 ウチヒサール城塞は、ウチヒサールの町にある岩の城砦で、城砦の頂上からは360度のカッパドキアのパノラマを楽しむことができる。岩の表面にはたくさんの鳩の巣穴を見ることができる。
ウチヒサール要塞の裏側にあたる谷は「鳩の谷」とよばれている。名前の由来はかつてここで暮らした修道士が鳩を飼っていたからとか。当時は鳩の糞を集めて肥料にしていたと言われ、よく岩を見てみると、鳩の住処の小さな穴がたくさん開いており、現在でもたくさんの鳩が集まっている。
ウチヒサール観光後、いったんホテルに戻り、オプショナルツアーのアヴァノス モティフ文化センターで行われる「メヴラーナ旋回舞踊(セマー)ショー」に行く。 メヴラーナのセマー(旋回舞踊)はイスラム神秘主義教団の1派、メヴラーナ教団の儀式で、神との一体化を求め、ひたすらくるくると旋回し続けるダンスのことである。今はショー化されていて、本場コンヤのほかカッパドキア、イスタンブール などで見ることが出来る。 宗教色の強い踊りのため、旋回舞踊中は写真撮影や拍手も禁止だ。踊りが終わってから写真撮影のデモが行われた。あまり人気がないのか観客は、私たちのグループ6名ともう1グループで10名ほどだ。
旋回舞踊を観た後、ホテルに戻り、ホテルのレストランで夕食。 <5日目につづく> 旅日記 TOPへ |