2014.6.18〜27


 1日目 イスタンブールへ

 
・2日目 イスタンブール市内観光〜アンカラ

 
・3日目 ボアズカレ遺跡観光〜カッパドキアへ

 
・4日目 終日カッパドキア観光

 
・5日目 カッパドキア観光〜コンヤ市内観光

 ・6日目 コンヤ〜パムッカレ観光

 ・7日目 エフェソス観光〜アイワルクへ

 ・8日目 トロイ観光〜ダータネル海峡クルーズ〜イスタンブール

 ・9日目、10日目 ボスフォラス海峡クルーズ・イスタンブール観光〜帰国


第5日目(6/22 SUN)   カッパドキア観光〜コンヤ市内観光

 今日もまた晴天だ。午前中はオプショナルツーになっている「ギョレメ野外博物館」の見学だ。8:45ホテルを出発。
 ギョレメ野外博物館は、5〜12世紀にかけて、迫害から逃れ定住したキリスト教徒が造った30余りの岩窟教会が集まっている。目立たぬように造られた教会入り口とは対照的に、内部のフレスコ画は鮮やかだ。11〜12世紀のものが多い。

 カッパドキア  ギョレメ野外博物館
ギョレメ野外博物館入口  入口を入ってすぐ左手にある大きな岩。
 聖バジル教会 入口を抜け最初に右手に現れる教会で、11世紀頃のもの。壁画は素朴な印象で聖母子像、聖ディミトリウス、馬に乗った聖ゲオルギウス(カッパドキアの守護神)、聖テオドロスが描かれている。  エルマル(りんご)教会 入口にエルマ(りんご)の木があったということからこの名で呼ばれる。キリストの生涯を描いた壁画がある。
カランルク(暗闇)の教会前テラスよりの景色
 ユランル(蛇)の教会 独特な筒型天井を飾るフレスコ画は、馬に乗って蛇(龍)を退治する聖ゲオルギウスと聖テオドロス。反対の弧面には両性具有の聖オノフォリオス。13世紀の制作。  チャルクル(サンダル)の教会 床に刻まれた足形がその名の由来で、エルサレムにあるイエスの足形のコピーを、初期キリスト教徒が持ち込んだものと考えられている。
 カランルク(暗闇)の教会 4本の柱、6つのドーム、3つの後陣からなる。小さな窓しかなく,光があまり差さなかったためフレスコ画の状態は良く保たれている。
 イエスの生涯を中心にしたフレスコ画がすばらしい。 ここは別料金だ。
聖キャサリンの礼拝堂 岩窟の食糧貯蔵庫・台所・食堂



 聖バジル礼拝堂エルマル(りんご)教会ユランル(蛇)教会カランルク(暗闇)教会チャルクル(サンダル)教会などを観て回る。凝った建築と現在でも作られた当時のままに生き生きとして見えるフレスコ画は素晴らしい。(残念ながら内部は撮影禁止なので、写真はない)

 ギョレメ野外博物館の見学後、ウチヒサールにあるトルコ絨毯の店に寄る。日本ではペルシャ絨毯が有名だが、絨毯を最初に作りだしたのはトルコ系民族であろうといわれている。
 
 イスタンブールから東に100km程の町、ヘレケが集散地になっているシルク絨毯が最高といわれている。標準のもので、10X10(100ノット/1cu)、細かいものでは25X25のものもある。

カッパドキア  トルコ絨毯の店にて
種々の絨毯を展示、説明してくれた。 繭からシルク糸を紡いでいるところ。
 手織り絨毯は、ひとつひとつノット(結び目)を作りながら織っていくのであるが、トルコ絨毯では、このノットをダブル・ノットといわれるやり方で結んでいる。これは、他の国のシングル・ノットに比べ、ひと手間余計にかかっていて、より耐久性があるが、その分時間がかかり、高価になる。


  実際に手織り作業をしているところや繭から絹糸を紡いでいるところを見学し、トルコ絨毯について説明して貰った。トルコ絨毯の店でのショッピングを終え、ウチヒサールのレストランで昼食。メインの壺焼きケバブで美味しかった。

カッパドキア
ウチヒサールのレストランで。メインの壺焼きケバブ。


 これでカッパドキアの観光は終わり、コンヤに向かう。途中、アクアサライの西45kmほどにあるスルタンハン・ケルヴァンサライ(隊商宿)に寄る。
 このケルヴァンサライは1229年、当時の首都コンヤと主要都市アクアサライを結ぶ幹線(シルクロード)上に建てられた隊商宿で、セルジューク朝時代に建てられたケルヴァンサライで最大の規模を誇っている。

カッパドキア〜コンヤ
 その昔、シルクロードだった国道300号線。  国道300号線を走る車窓より望むハサン山(3268m)。
 ケルヴァンサライの中庭には礼拝所があり、周囲を取り囲む回廊式の建物には、食堂のほかハマム、宿泊施設、ラクダを繋いでおく場所などが設けられている。


 ケルヴァンサライ(隊商宿)の隣にある「グリーン・ガーデン」でトイレ休憩とチャイタイムをしてコンヤに向かう。

 コンヤは、11〜13世紀セルジューク・トルコの首都がおかれていた町で、全盛期には政治・文化・芸術の中心として栄えた。古都コンヤには今でもその頃の遺跡やモザイク・レリーフなどが残っている。また、イスラム神秘主義教団「メヴラーナ教」の発祥の地である。

 独特の旋回舞踏で世界的に有名なメヴラーナ教団の創始者ジェラルディン・ルーミーの霊廟であるメヴラーナ博物館を見学する。メヴラーナとは「我が師」という意味でジェラルディン・ルーミーを指す。

 アタチュルクの宗教分離政策により教団は解散、旋回舞踏は禁じられ、1927年に霊廟は宗教色を薄める形で博物館としてオープンした。旋回舞踏も1970年代の緩和政策により再会され、大手ホテルなどで旋回舞踏ショーが開催されるようになった。

コ ン ヤ
メヴラーナ博物館
博物館(霊廟)の入り口。  セリミエ・ジャーミィ メヴラーナ博物館の隣に建つ、オスマン様式の見事な大ドームをもつ、16世紀に建てられたモスク。
 旋回舞踊に使われた衣装まとった人形、信徒の暮らしを再現した人形なども展示されている。


 6,500uの敷地にはメヴラーナをはじめとする教団の発展に尽くした名僧たちの霊廟、資料室、修行場などがある。博物館(霊廟)の館内にはメヴラーナのお墓があり、お墓にはランクがあって、大きなものほど高僧となり、お墓についているターバンも大きければ大きいほど偉い人を意味している。
 資料室には、旋回舞踊に使われた衣装や楽器、衣装まとった人形、信徒の暮らしを再現した人形など、その他、コーラン写本、お祈りに使われた絨毯なども展示されている。

 メヴラーナ博物館を見学した後、インジェ・ミナーレ博物館を外側から見る。インジェ・ミナーレ博物館は、 1267年にイスラムの神学校として造られた。インジェ(細長い)ミナーレ(尖塔)があったのでこの名が付いた。ミナーレは現在の3倍の高さがあったが1901年の落雷で上部が崩壊してしまった。正門前面の幾何学文様は、セルジュク美術の代表格である。現在は、イスラム関係の彫刻(木彫・石彫)の博物館になっている。

コンヤ  インジェ・ミナーレ博物館


 その後、コンヤ市内のホテルにチェックイン、ホテルのレストランで夕食をとった後、近くのショッピングセンター&スーパー「Kipa」に行き、ちょっとショッピングをしてくる。


                                                      <6日目につづく>

       旅日記 TOPへ                                    
 
inserted by FC2 system