2012.6.21〜7.1

                                       

 1日目、2日目 成田〜パリ〜ニース ニース市内観光

 
・3日目 エズ、モナコへ1日観光 

 ・4日目 ニース〜リュベロン地方〜アヴィニョン

 ・5日目 アヴィニョン市内観光〜パリ

 ・6日目 モン・サン・ミッシェル観光

 ・7日目 モン・サン・ミッシェル〜サン・マロ〜パリ

 ・8日目 ベルサイユ宮殿、パリ市内観光

 ・9日目 パリ市内観光

 ・10日目、11日目 パリ〜帰国
日目(6/26 TUE)   モン・サン・ミッシェル観光

 今日はモン・サン・ミッシェルへ行くのだが、帰りは明日になるので、一旦ホテルをチェックアウトし、明日からまた泊ることになるので、スーツケースを預けて出掛ける。

 曇り空で、いくらかパラパラとする中、8:30にホテルを出て、地下鉄で、モンパルナス駅まで行き、ここから、TGVでレンヌまで行くのだ。


モンパルナス駅 モンパルナス・タワー
 パリにあるフランス国鉄(SNCF)の鉄道駅の一つで、主にフランス西部、南西部方面行の列車の始発駅である。  駅前に、1972年に完成した59階建て、209mの超高層ビル。
 モンパルナス駅の構内  切符の自動発売機が並んでいる。


 モンパルナス駅の構内にあるカフェで軽く朝食をとり、10:09発のTGV−8083に乗る。およそ2時間の列車の旅で、12:18レンヌに到着。

 レンヌは、フランスの西部に位置するブルターニュ地方の中心都市で、人口のおよそ4分の1が学生という大学都市、近郊に多くの有名メーカーの工場を構える工業都市のふたつの側面をもっている。古くからモン・サン・ミシェル観光の起点となる街となっている。ここからバスで、およそ1時間20分である。

レンヌ駅と駅前広場より続く街並み
 ブルターニュ地域圏レンヌにある主要鉄道駅で、開業は1857年。1992年には建築家T・ル・ベールによるTGV乗り入れに備えた駅施設の改装が完成した。


 バスを降りると、天へ伸びる尖塔を中心に、要塞化された褐色の建物軍が聳え建つ巡礼島、モン・サン・ミシェルの奇観が目の前の迫っている。

モン・サン・ミシェル


 モン・サン・ミシェルは、フランス西海岸、サン・マロ湾上に浮かぶ小島に築かれた修道院で、708年、大天使ミカエルのお告げにより建設。11〜13世紀に掛けて行われた増改築により、現在の姿となり、多くの巡礼者が訪れるようになった。
 しかし、14世紀、イギリスとの間に起こった百年戦争により、国境近くの修道院は閉鎖された。そして、修道院として復活したのは20世紀に入ってからである。

モン・サン・ミシェル
 島内に入る手前、向って右側、見張り塔の中で入口に一番近い塔。 島の入口である「ラ・ヴァンセ門」


 島の入口であるラ・ヴァンセ門をくぐり、大通り門をくぐると、王の門の手前左側に、1888年に創業、疲れ果てた巡礼者たちの身体を癒すためにプラール夫人が考案したオムレツが名物のレストラン「ラ・メール・プラール」がある。良く泡立てて焼かれたフワフワのオムレツ、25ユーロとチョッと高いが、食べてみることに。口の中でふんわりと溶ける感じで美味しかった。

モン・サン・ミシェル
 入口から2番目にある大通り門。15世紀に警備を強化するために造られた。  王の門の手前左側にある、オムレツ発祥の店として有名なラ・メール・プラール。
 お店に入ったところで、オムレツを焼いている。独特の方法で卵を泡立て、たっぷりのバターで焼き上げるのである。


 食事を終えた頃には晴れてきた。一旦、本土側のホテルにチェックインすることにして、予約したホテルに行くと、何とツアー客とのダブル・ブッキングで泊れないとのこと。ホテルから、島内のホテル「ラ・メール・プラール」を紹介され、夕食をサービスするとのこと。こういった事はよくあることだそうで、ま〜しょうがないか・・・。

 再び、シャトルバスで島に戻り、昼食にオムレツを食べた「ラ・メール・プラール」にチェックインし、修道院へ行くことにする。

モン・サン・ミシェル
 堀があり、小さな羽根橋と落とし格子門が物々しい王の門  修道院への参道、グランド・リュ。巡礼者たちに宿や食事、巡礼の証を提供した店が軒を連ねたのが始まり。島のメインストリートである。


 堀があり、小さな羽根橋と落とし格子門が物々しい王の門をくぐると、ここから先は島のメインストリートである賑やかな参道、グランド・リュが続く。みやげ物屋を覗きながら歩いていくと左側に、洞窟内にある珍しい教会、サン・ピエール教会がある。内部には銀製の大天使ミカエル像や、美しいステンドグラスもある。

モン・サン・ミシェル サン・ピエール教会
 岩山を掘る形で、11世紀から建設が始まり、17世紀に完成した。教会の入口横には、ジャンヌ・ダルクの像が立っている。


 更に進んでいくと、島の頂上に建つ修道院に突き当たる。階段を登り、入口の哨兵の門をくぐり、90段の大階段を上ると展望台にもなっている西のテラスへ。海抜80mの高さがありワイドな眺望が楽しめる。

モン・サン・ミシェル 修道院
 修道院の入口、哨兵の門。両側に14世紀に建てられた2つの塔が聳え建つ。百年戦争が始まると、ここが要塞となった。  哨兵の門をくぐり、90段の大階段を上ると展望台にもなっている西のテラスへ。大階段の途中から見上げた修道院の塔。


 テラスに面して、11世紀に完成した修道院付属の教会がある。教会を抜けると中庭を囲んだ列柱廊(回廊)にでる。ここは、天国を象徴しており、ラ・メルヴェイユ棟最上階にある修道士の憩いと瞑想の場である。柱には美しい彫刻が施されている。

モン・サン・ミシェル 修道院付属の教会
 本堂北側は12世紀のロマネスク様式。内陣と後陣は、15〜16世紀のゴシック後期のフランボワイアン様式である。

モン・サン・ミシェル 修道院 列柱廊

モン・サン・ミシェル 修道院 列柱廊より見た中庭


 列柱廊に続いて、アーチ型の天井や美しい光が差し込む59の小窓が幻想的な食堂に入っていく。次いで、食堂の真下、修道院長が身分のある訪問者を迎えた迎賓の間へ。そして、太い円柱のある地下礼拝堂を通り、聖マルタン礼拝堂にでる。この建物は、11世紀に建てられたもので、一度も改築したことがなく、島内最古の礼拝堂である。

モン・サン・ミシェル 修道院
食  堂 迎賓の間  聖マルタン礼拝堂


 礼拝堂を出ると、車輪のある通路にでる。この大きな車輪は、囚人用の食物を上階に運搬するために設置されたもののレプリカである。1830年まで死者の安置所だったチャペル、聖エティエンヌ大聖堂を見て、修道僧の遊歩道といわれる、2つの身廊をもつ長いホールを通り、修道士たちが写本や彩色を行なった仕事部屋の騎士の間で、見学コースは終わりだ。およそ1時間である。

モン・サン・ミシェル 修道院
車輪のある通路 荷物の引き上げ口からの眺め
聖エティエンヌ大聖堂 修道僧の遊歩道
騎士の間 見学者出口を出てきた所


 修道院の見学を終え、15世紀に島の周囲に建設された島を守る堅牢な城壁の上を、北塔、カラフーグル塔、自由の塔など島の東側を王の門のところまで歩く。

モン・サン・ミシェル
島を守る堅牢な城壁の上は遊歩道になっている。


 そして、大通り門の外にでて島の西側にある、1524年に国王代理官ガブリエル・デュプイの設計により建設された西側の見張り塔、ガブリエル塔を横に見て少し進むと、島の北西端に佇む礼拝堂、聖オベール礼拝堂が見える。内部は非公開なので、概観を見ただけで戻る。

モン・サン・ミシェル
ガブリエル塔 聖オベール礼拝堂


 予約をしておいた夕食の時間が近づいたので、シャトルバスにて本土側にあるホテルのレストランに行き、モン・サン・ミシェルを眺めながら、美味しいフランス料理をいただく。食事が終わった頃が日没の時間で、見事な夕日と夕焼けに映えるモン・サン・ミシェルを眺めることができた。

モン・サン・ミシェル
 本土側にあるホテル「ルレ・サン・ミシェル」のレストランからの眺め。

沈みつつある夕日と夕焼けに映えるモン・サン・ミシェル


 シルエットにライトアップされたモン・サン・ミシェルを眺めながら、島内のホテルに戻る。

ライトアップされたモン・サン・ミシェル




                                               <7日目につづく>

                           

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