第9日目(6/29 FRI) パリ市内観光
今日も晴天だ。朝食は、娘が近くでパンを買ってきて、ホテルの部屋でとり、近いので歩いてルーブル美術館へ。ルーブル美術館の起源は、1190年に建造の始まったパリの街を守護するための要塞であり、その後、1546年よりフランソワ1世の統治下で、宮殿へと姿を変え、1678年、ルイ14世が権力の中心をヴェルサイユに移すまで、王宮として使われていた。
1982年にはミッテラン大統領の「大ルーブル整備」という近代化を目的とした計画が始まり、1989年にガラスのピラミッドが誕生。1993年、かつて大蔵省だったシュリュー翼が加わり、現在の空間が完成した。リヴォリ通りに面したリシュリュー翼、東塔のシュリー翼、セーヌ河岸沿いのドゥノン翼の3棟が、ガラスのピラミッドを中心に「コ」の字型に立つ。館内は4フロア、6万uの展示スペースで構成、約30万点の所蔵のうち随時2万6千点が展示されている。
ピラミッド中央入口より入場。時間が早いためか並ばずにスムーズに入れた。
ルーブル美術館 |
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ピラミッド入口を入り、上を見上げる。 |
ピラミッド下のナポレオン・ホール。 |
ドゥノン翼の半地下にある彫刻群と、グレゴール・エアハールト、1510年作の、聖マグダラのマリア像などを観たあと、シュリー翼1階にあるミロのヴィーナスを観に。
ルーブル美術館 ドゥノン翼半地下 |
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ドゥノン翼の半地下にある、彫刻群。 |
聖マグダラのマリア像。 |
ミロのヴィーナスは、紀元前2世紀末頃に作られ、1820年にエーゲ海で発見された古代ギリシャの代表的な彫刻。人も少なくゆっくりと鑑賞できる。1964年東京で会って以来、48年ぶりのご対面である。
ルーブル美術館 ミロのヴィーナス |
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次いで、ドゥノン翼の1階から2階に上がる途中にある、紀元前190年頃の作で、1863年に発見された、船のへさきに置かれていた女神像サモトラケのニケを観る。2階に上がり、 ラファエロ・サンティの1507年作、イエスの受難を予告した美しき女庭師を見て、モナリザが展示されている部屋へ。
ルーブル美術館 ドゥノン翼 |
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サモトラケのニケ |
ラファエロ・サンティ作、美しき女庭師。 |
モナリザが展示されている部屋。流石にこちらは人が多い。 |
かの有名なレオナルド・ダ・ヴィンチ、1503〜06年頃の名作、モナリザにご対面である。1974年に東京で会って以来38年ぶりだ。
ルーブル美術館 モナリザ |
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隣室には、キリストの奇跡を題材に、名士たちに宴会を表現した、ヴェロネーゼ1563年作のカナの婚礼が展示されている。同じフロアには、ドミニク・アンクル、1814年作の、曲線美を強調した代表作、グランド・オダリスク、ジャック=ルイ・ダヴィッド、1806〜07年作の、ナポレオンがパリのノートルダム大聖堂で皇帝として戴冠した直後に皇后に冠を授ける歴史的な場面を描いている、ナポレオン1世の戴冠式、ウジェーヌ・ドラクロワ、1830年作の、1830年に起きた7月革命の3日間を劇的に描いた、民衆を導く自由の女神、テオドール・ジェリコー、1819年作の、実際に起きた海難事件を題材にした大作で、ロマン派の代表作、メデューズ号の筏などが展示されている。
ルーブル美術館 ドゥノン翼2階 |
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ヴェロネーゼ作、カナの婚礼 |
アンクル作、グランド・オダリスク |
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ダヴィッド作、ナポレオン1世の戴冠式とその絵などが展示されている部屋 |
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ドラクロワ作、民衆を導く自由の女神 |
ジェリコー作、メデューズ号の筏 |
このあとは、14〜19世紀のフランス絵画を中心に、オランダ、ドイツ、ベルギーの画家たちの作品が展示されているリシュリュー翼の3階へ。はじめは、オランダの巨匠ヨハネス・フェルメールが1669〜70年に描いたレースを編む女と1668年に描いた天文学者を観る。人も少なくじっくりと観ることができた。
ルーブル美術館 リシュリュー翼3階 |
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フェルメール作、レースを編む女 |
フェルメール作、天文学者 |
続いて、生涯に60枚を超える自画像を描いたといわれるレンブラントの自画像が展示されている部屋を観る。
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